というお悩みを解決します。
この記事ではNFT初心者むけに、「よく使う、重要なNFT専門用語」を解説します。
NFTに関心のある方は、ぜびご活用ください!
NFT専門用語集①(日本語 五十音順)
アプルーブ
「アプルーブ」(Approve)とは、「承諾する、許可する」という意味です。
暗号資産(仮想通貨)やNFTをウォレットに送付する許可を与えることを指します。
たとえばNFT作品を購入する際には、メタマスクなどのウォレットが起動し、「アプルーブ」する(承認ボタンを押す)ことで購入手続きが完了できます。
反対に、アプルーブを取り消すことを「リボーク」といいます。
ウォッシュトレード
自作自演でNFTの取引をすることをいいます。
人気があるよう見せかけるために行われる場合や、取引するとポイントがもらえる企画を目的に行われる場合があります。
自作自演で価格を釣り上げて、一般の人が参入してきたところで、保有しているNFTを売り払って利益をだそうとする人もいるので注意が必要です。
ウォレット
暗号資産(仮想通貨)やNFTを保管するための、デジタルのお財布のことです。
もっとも有名でよく使われているのは「MetaMask」(メタマスク)です。
Chromeブラウザの拡張機能でも、またスマホアプリも利用できて便利です。
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格安ミント
「0.001ETH」(約160円)などの超・低価格でNFTを新規発行(ミント)することです。
「ジェネラティブ」と呼ばれるような数千~1万以上の大量の作品をリリースするNFTプロジェクトでよく利用される販売方法です。
低価格のため、おおくの人に作品を手に取ってもらう可能性が高まります。
反面、運営側は初期に大きな売上を見込みにくくなりますが、その後「二次流通」で転売され「ロイヤリティ」収入が入れば、後々もとがとれます。
リリース後に一気に話題をつくる宣伝効果も期待した、NFTの世界ではよく利用される販売手法です。
ガス代
ブロックチェーンネットワークの利用料にあたるもので、NFT取引の手数料に相当するものです。
ネットワーク上のデータ処理の混雑状況により、秒単位で変動するものです。
ネットワークが空いているタイミングで取引すれば、安く済ませることもできます。
OpenSeaなどでNFT取引をする際には、都度発生するコストです。
NFT取引をやるなら、必ず理解しておきたいものです。
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ガチホ
「ガチでホールドする」の略で、「本気で長期間持ち続ける」という意味になります。
特定のNFTを、短期で売らずに長期的に保有し続ける行為に対して使われます。
なおNFTのほか、暗号資産(仮想通貨)の世界でも用いられる言葉です。
クジラ
市場を動かすほど大量の通貨やNFTを保有する投資家のことをいいます。
クジラが動くと大きな波が起こるように、その人が動く(買う)と市場価格に大きな影響があるため、そのように表現されます。
クジラの動きを分析するツールなども開発されています。
御三家(ごさんけ)
2023年1月時点、日本のNFT界で圧倒的な人気を誇る、以下の3大コレクションの総称です。
いずれも、
という共通した特徴をもっています。
※各コレクションの詳細は、以下をご確認ください。
CryptoNinja Partners(CNP)の買い方|はじめてのNFTにおすすめ!
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NFT「Aopanda Party」(APP)の買い方を解説
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NFT「Live Like A Cat(LLAC)」の買い方を解説
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ジェネラティブ(ジェネレーティブ)
ジェネラティブ(ジェネレーティブ/Generative)とは、あらかじめコンピューターに組み込まれたアルゴリズムによってランダムに大量生成されたNFT作品のことです。
事前にキャラクターや装飾品、背景などのパーツを描いて、それらをプログラムが自動でくみあわせてNFT作品をつくります。
短時間で大量の作品をつくることに向いている制作手法です。
日本のジェネラティブNFTコレクションでは、CryptoNinja Partners(CNP)などが有名です。
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スイープ
複数のNFTをまとめて買うことをいいます。
コレクション運営が自分たちの作品をまとめ買いすることを「運営スイープ」、価格が安いものを複数買い占めることを「フロアスイープ」と呼びます。
「フロアスイープ」は「フロア価格」のものを「スイープ」するという意味です。
スマートコントラクト
「スマートコントラクト」(Smart Contract)とは、「契約の自動化」を行う仕組みです。
ブロックチェーンのネットワーク上で、人の手を介さずに契約項目を自動で実行してくれることを意味しています。
ブロックチェーン技術が利用されているため、「契約内容が改ざんされない」というメリットがあります。
また第三者を介さずに契約プロセスが自動化できるので、取引期間の短縮化や人件費の削減などを実現できます。
スマートコントラクトの機能を有している代表的なブロックチェーンは、「イーサリアム」です。
「イーサリアム」はこのスマートコントラクトの仕組みを使って、現在NFTの世界でもっとも利用されているブロックチェーンネットワークとなっています。
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トークン
Web3の世界では、ブロックチェーン技術を活用して発行されたデジタルデータのことを指します。
具体的にはビットコインなどの仮想通貨のほか、NFTも「トークン」の1種です。
「トークン」という言葉は、もともとは「意味を持つ最小単位、証拠」を意味し、プログラミングの世界で使われてきました。
プログラミングコード上でコードを構成する最小単位の要素である変数名、予約語、演算子、定数などが「トークン」と呼ばれてきたのです。
そこから派生して、近年は複数の意味を持つ多義語となっています。
情報セキュリティの認証で一度だけ使える「ワンタイムパスワード」を生成するための機器やソフトウェアなどのツール全般も「トークン」と呼ばれています。
こちらは混同を避けるために「セキュリティトークン」と呼ばれることもありますが、意味は同じです。
そしていまでは、仮想通貨やNFTなどWeb3の世界において、デジタルデータ全般のことを指す言葉として使われています。
二次流通
再販売マーケットのことを指します。
NFTプロジェクトの運営側が新規発行(ミント)することを「一次流通」と呼びます。
対して、「一次流通」で入手した人が手放して売りに出す市場が「二次流通」市場です。
二次流通マーケットは「セカンダリーマーケット」とも呼ばれます。
2023年現在、世界最大の二次流通マーケットは「OpenSea」です。
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バーン
「NFTを燃やして削除すること」です。
そもそも、Burnとは英語で「燃やす」という意味です。
「NFTを燃やしてこの世から消し去る」というイメージで捉えてもらえば大丈夫です。
NFTを1度バーン(Burn)すると、もう2度と元に戻ることはありません。
バーンする際には慎重にしましょう。
参考
バーンのやり方(手順)は、以下『NFTのバーン(Burn)とは?|意味とやり方をやさしく解説』で解説しています。
NFTのバーン(Burn)とは?|意味とやり方をやさしく解説
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パスポートNFT
限定コミュニティへの参加権つきNFTのことです。
NFT関連の特定のコミュニティに参加するには、指定のNFTを保有していることが条件になる場合があります。
そのコミュニティの入口を通るための「パスポート」(入場許可証)の役割をもつのが、パスポートNFTです。
参考
NFTはデザインを楽しむだけでなく、さまざまな機能があり、使い道は多様です。
代表的なNFTの使い方は『NFTアートの使い道10選』を参照ください。
NFTアートは買ってどうする?|NFTの楽しみ方・使い道10選
続きを見る
パブリックセール
一般販売のことです。
「ホワイトリスト」や「アローリスト」と呼ばれる優先購入権をもっていない方むけの販売のことで、優先購入者が購入したあとに購入可能になります。
※優先購入権をもっている特定の人だけが参加できるものを「プレセール」といいます。
ビットコインNFT
ビットコイン(BTC)のブロックチェーン上で構築できるNFT(代替不可能なトークン)のことです。
おおくのNFTはイーサリアム(ETH)のブロックチェーン上で構築されますが、ビットコインNFTは "イーサリアムではなくビットコインのブロックチェーン上で構築されている" という点が特徴的です。
ビットコインNFTは、別名「Ordinals(オーディナルズ)」(「序列」の意味)とも呼ばれています。
またイーサリアムのNFTが取引のおおくが「OpenSea」(オープン・シー)で行われている一方、ビットコインNFTは「Magic Eden」(マジック・エデン)というマーケットプレイスでさかんに取引されています。
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フリーミント
無料で配布されるNFTを入手することです。
「フリー」(free)は「無料」、「ミント」(mint)は「NFTの新規発行」を意味しています。
ただし完全無料ではない点に注意が必要です。
NFTアート作品自体は無料でも、NFTを入手する手続きにおいてネットワーク利用料(ガス代)が必要となるからです。
それでも格安でNFTを入手できるビッグチャンスとあって、少額から気軽にNFTをはじめたい初心者に人気の企画となっています。
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フリッパー
投資の世界で「短期的利益を出そうと、すぐに売る人」のことを指します。
「ペーパーハンド」という呼ばれ方もします。
ブルーチップ
元々は株式投資の世界で使われる言葉で、アメリカで優良株のことをいいます。
収益性、成長性にすぐれているだけでなく財務的基盤も磐石とした企業のことを指します。
語源は、ポーカーで最高額のチップが青色だったから、あるいは、牛の品評会で優良の査定を受けた牛が青い布片を付けられたという説があります。
ここから転じてNFTの世界でも、成長期待の高い優良プロジェクトのことを「ブルーチップ」呼びます。
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プレセール
先行販売のことです。
「ホワイトリスト」や「アローリスト」といった優先購入権をもっている方のみが参加できます。
※優先購入権をもっていなくても参加できるものを「パブリックセール」といいます。
フルオンチェーン
NFTを構成する画像やメタ情報など全ての情報をブロックチェーン上に記録することを意味します。
用語解説
「メタ情報」とは、データについてのデータのことです。
NFTの画像データにひもづく関連情報(サイズ、ファイル形式、属性など)を記述したものです。
NFTには「フルオンチェーンのもの」と「フルオンチェーンではないもの」があります。
「フルオンチェーンでないもの」は、ブロックチェーンの外側にあるファイルストレージ内で画像やメタ情報を保管します。
ブロックチェーン上には、このストレージにアクセスするためのURLだけを刻んでおり、必要なときだけデータを取りに行く仕組みです。
一方の「フルオンチェーン」では、画像データもメタ情報もすべてブロックチェーン上に保管します。
その結果、ブロックチェーンが消滅しない限りは永久にそのNFT作品は残り続けます。
フルオンチェーンは、改ざん不可能なデータが永久に残り続けるというNFTの特性を最大限に活かした「もっとも純度の高いNFT」だと言えます。
フロア価格
「フロア」とは「底」を意味し、「フロア価格」とは「最安値」の意味となります。
NFT取引サイト「OpenSea」で利用される言葉です。
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マーケットプレイス
「取引所」のことです。
世界最大のNFTマーケットプレイスは「OpenSea」です。
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ミント割れ
NFTの価格が、初期販売(ミント)時に設定されていた価格を下回ることです。
たとえば0.1ETHで初期販売されたNFTコレクションにおいて、リリース後のフロア価格が0.1ETH未満になることを「ミント割れ」と呼びます。
メタバース
メタバースとは、英語の「超越(Meta)」と「宇宙(Universe)」を組み合わせた造語であり、インターネット上の「仮想空間」のことです。
「バーチャル空間で色んな人が集まれる場所」としての活用が進んでおり、3Dアバターを使用して対話したり、ゲームやコンサートを楽しんだりできます。
またメタバース空間内で獲得・交換したNFTは、現実世界で日本円などの法定通貨に換金できます。
そのため近年は、ビジネスにも活用されています。
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ユーティリティ
狭義では、NFTが所有者に提供する付加価値のことを指します。
具体的には、NFTを所有することで得られる特典や権利、またはそのNFTが持つ特別な機能などが該当します。
また広義では、NFTの使い道全般を指します。
ユーティリティ(Utility)は、「実用性」や「用途」、「効用」を意味する英単語です。
この意味の通り、NFTの使い道や機能のことをユーティリティと呼んでいる場合も多いです。
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利確(りかく)
「利益を確定する」の略です。
NFTだけでなく、株式やFXなど金融商品投資の世界で広く使われる言葉です。
リスト率
現在出品されている作品の割合を示す指標です。
「現在出品中の作品数 ÷ コレクションにある全ての作品数」の計算式で算出され、OpenSeaなどのNFT取引サイトにて用いられます。
たとえば10,000作品あるNFTコレクションのうち100品がOpenSeaで売買中の場合、リスト率は1%となります。
一般的に「リスト率が低い=ガチホするホルダーの数が多い」と解釈でき、そのコレクション作品の価値は高く維持される可能性が高いです。
このようにリスト率は、特定のNFTコレクションの需給状況と将来見通しの把握に利用されます。
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リビール
リビール(Reveal)と「明かす、正体をあらわす」の意味です。
NFTの世界では、詳細な画像データなどの内容が遅れて公開される機能として利用されています。
購入時点では画像が隠されており、数日後にオープンになるという仕掛けです。
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リボーク
「リボーク」(Revoke)は、「取り消す」の意味です。
暗号資産(仮想通貨)やNFTのウォレット送付許可を与える「アプルーブ」を「取り消す」ことを指します。
ロードマップ
プロジェクトの計画書のことです。
NFTプロジェクトの事業計画書のような位置づけであり、「ホワイトペーパー」という名称で公表されることもあります。
NFT専門用語集②(英語 アルファベット順)
AL (アローリスト)
「AL」とは「Allow List/アローリスト」の略で、「優先購入権」を意味します。
特定NFTプロジェクトの「AL」を持っていると、新作NFTを一般販売よりも早く購入することができます。
なお「AL」は、「WL」(White List/ホワイトリスト)とも呼ばれます。
AMA (Ask Me Anything)
「Ask Me Anything」の略です。
直訳すると、「何でもきいてください」ということです。
具体的には、NFTコレクションのオーナーがTwitterスペースなどの音声ツールを使用して開催する質問会を指します。
ATH (All Time High)
「All Time High」の略で、「過去最高値」を意味します。
NFTコレクションの取引額が過去最高値を記録した際に、「ATH更新!」といった使われ方をします。
Blockchain (ブロックチェーン)
日本語訳は「分散型台帳」です。
ブロックチェーンでは、世界中のコンピューターが1つの台帳(取引記録帳簿)を監視する仕組みがとられ、改ざんできないという特徴をもちます。
暗号資産(仮想通貨)やNFTの取引に利用されている基盤となる仕組みです。
Bot(ボット)
一定のタスクや処理を自動化するプログラムのことを指します。
もともとは「ロボット」(ROBOT)から生まれた言葉で、人がやると時間がかかる単純な作業をコンピュータが代わりに自動で行います。
NFT界隈では、NFTの取引を行ったり、Disocrd上で挨拶をしたりと、様々な場面でBotが活用されています。
Branded NFTs(ブランデッド・エヌエフティーズ)
既存のブランドが公式に発行するNFTのことです。
既存のブランドとは、グッチやティファニーのような高級な宝飾品ブランドや、アディダスのようなスポーツウェアブランドなどです。
またスターバックスのような、日常生活に身近な世界的企業もNFTを発行しています。
各ブランドにとって、企業限定のNFTを発行することで、コアなファンとのつながりを構築・維持できるようになることが期待されます。
NFTはあたらしいマーケティングツールとして活用されはじめているのです。
CC0(シー・シー・ゼロ)
だれでも自由に使えるように、著作権を放棄することです。
「CC」とは「Creative Commons」(クリエイティブ・コモンズ)の略で、「CC0」に関する詳しい内容はクリエイティブ・コモンズ・ジャパンのサイトで解説されています。
参考にしてください。
Crypto(クリプト)
「Crypto」とは、「暗号」という意味です。
情報の暗号化技術を活用したものに対して利用される言葉です。
たとえば暗号資産(仮想通貨)のことを、「Crypto Currency(クリプト・カレンシー)」と呼びます。
またNFTの世界でも、「CryptoNinja」(クリプト・ニンジャ)に代表されるように「Crypto○○○」という名前のものが多数あります。
DAO(ダオ)
「Decentralized Autonomous Organization」の略で、日本語では「分散型自律組織」と呼ばれています。
定義が曖昧で、使う人によって意味合いが変化することがあります。
しかし一般的にNFTの世界でDAOは、「同じ目的を持ったユーザーが共同で管理するコミュニティ」のようなものとされています。
投資家が集まるDAOやNFTクリエイターが集うDAOなど、様々なコミュニティがあります。
またNFT以外の分野でもDAO文化は広まりつつあり、複数のコミュニティに必要なときだけ参加・貢献する新時代の働き方として注目されています。
Discord(ディスコード)
アメリカで生まれたチャット機能のあるSNSサービスのひとつです。
1対1での会話はもちろん、チャット掲示板機能をつかって大人数でコミュニケーションができます。
そのためNFTコミュニティの運営に利用されることが多くなっています。
テキストだけでなく音声でのやりとりも可能で、NFTプロジェクトの運営側スタッフとホルダー(ファン)との交流の場にもなっています。
DYOR(ディー・ワイ・オー・アール)
「Do Your Own Research」の略で、「自分で調べましょう」という意味です。
アルファベットのまま「ディー・ワイ・オー・アール」と読みます。
NFTや暗号資産(仮想通貨)の世界では、不確かな情報がたくさんあります。
そのため「他人に頼ってばかりでなく、自ら調査・検証し、正しい答えを見つけ出そう」という意味や、「もし詐欺や不正などの被害にあっても、それは自己責任」といった意味で用いられることが多いです。
ETH(イーサ)
NFTの世界でもっとも利用されているブロックチェーンネットワーク「イーサリアム」の基軸通貨です。
ETH(イーサ)は、NFT取引でもっともおおく利用されているコインです。
※また通常の黒色の「ETH」だけでなく、赤色や紫色の「ETH」もあります。
使い分けについては『OpenSeaで利用する3種類のETH(イーサ)|黒・赤・紫の違いを解説』を参照ください。
OpenSeaで利用する3種類のETH(イーサ)|黒・赤・紫の違いを解説
続きを見る
Ethereum(イーサリアム)
「イーサリアム」は、ブロックチェーン技術を用いたネットワークのことです。
そして、この「イーサリアム」で主に利用される暗号資産(仮想通貨)を「イーサ」(ETH)と呼びます。
イーサリアムの大きな特徴は、契約や取引記録を保存できる「スマートコントラクト」の機能を実装していることです。
また「イーサ」(ETH)は、ビットコイン(BTC)に次ぐ時価総額2位の人気コインです。 ※2023年1月時点
そのため、NFTを取引される際に多くのマーケットプレイスで、取引通貨として使用されています。
イーサリアムやイーサはNFTには必須のものであり、イーサ(ETH)はコインチェックやビットフライヤーなどの暗号資産(仮想通貨)取引所で購入できます。
今後NFTをはじめるなら、早めにつくっておきましょう。
ENS(Ethereum Name Service)
「Ethereum Name Service」の略で、イーサリアムを基盤に2017年5月にローンチされたサービスの名称です。
暗号資産(仮想通貨)ウォレットのアドレスは、非常に長くて分かりづらい文字列と数字で構成されています。
そして1文字でもアドレスが間違うと、資産を失ってしまう可能性もあります。
ENSでは英数字のみで構成された複雑な暗号資産(仮想通貨)のアドレスを、簡単で分かりやすい文字へと変換できるイーサリアムのサービスです。
たとえば「〇〇〇.eth」のように、自分自身も、他人からも、非常にわかりやすいアドレスを設定することが可能です。
FUD(ファド)
「Fear」(恐怖)、「Uncertainty」(不安)、「Doubt」(疑念)の頭文字をとったものです。
「エフ・ユー・ディー」または「ファド」と発音されます。
これはNFTに限らない一般用語で、「大衆が信じていることに反するような情報を広め、大衆の認識に影響を与えようとする戦術的な試み」のことを指す言葉です。
仮想通貨やNFTの世界でも、いわゆる「アンチ」と呼ばれる人たちがSNS等でFUD的な言動をとっているケースがよくあります。
Giveaway(ギブアウェイ)
NFTを無料で他の方にプレゼントすることを意味します。
「Airdrop(エアドロップ)」と呼ぶこともあります。
さらに詳しく
TwitterなどのSNSでNFT クリエーターの方が、作品の立ち上げ初期にコレクションの認知度を上げるためによく利用されています。
なお、Giveaway企画を装(よそお)った詐欺行為がNFT界では横行しています。
ご注意ください。
参考
NFT詐欺への対策は『NFT詐欺対策6選』を参照ください。
NFT詐欺対策6選|代表的な詐欺の手口と対策方法を紹介
続きを見る
GOX(ゴックス)
取引所やウォレットなどに預けていた資金が持ち逃げされること、また誤送信やハッキング被害によって資金を紛失することを意味する俗語です。
「GOX」とは、以前東京に本拠を置いていた暗号通貨取引所の「Mt.Gox」(マウント・ゴックス)社からきています。
Mt.Gox社は2014年2月にハッキング被害を受け、資金の不正流出事件を起こし破綻しました。
この事件をきっかけに暗号資産(仮想通貨)関連の世界では、「仮想通貨の資産を失う=GOX(ゴックス)」という意味で頻繁に使われる言葉となりました。
取引所の不正や不手際で資産を失うことを「GOX」、個人がウォレットへの誤送信などのミスで資産を失うことを「セルフGOX」と使い分ける場合もあります。
Inscribe(インスクライブ)/Inscription(インスクリプション)
ビットコインのブロックチェーン上でデジタルデータをNFT化するときに使う言葉です。
2つの言葉はそれぞれ、以下のような意味です。
- NFT化すること=「Inscribe」(インスクライブ)
- NFT化されたデータ=「Inscription」(インスクリプション)
つまり、「画像データをInscribeするとInscription(=NFT)が出来上がる」という言い方ができます。
なおビットコインチェーンにおける「Inscribe」は、イーサリアムチェーンでの「Mint」(ミント)と同義だと理解してOKです。
ともに「NFT化する(NFTを新規発行する)」ことを指しています。
List(リスト)
NFTを販売するために取引サイト上に出品することです。
「(商品一覧表に)掲載する」を意味する英単語「List」から来ています。
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L2(エル・ツー/レイヤー・ツー)
「L」は「レイヤー」(Layer)の略です。
L2(レイヤー2)とは、ブロックチェーンの基本層(レイヤー1)とは別に機能し、トランザクション(取引)やスマートコントラクトの処理をオフチェーン(ブロックチェーンの外部)で行うものです。
これにより処理のスピードと効率を向上させられるため、オンチェーン(ブロックチェーン上)の負荷が軽減できます。
結果として、ユーザーであるわたしたちにとっては、ガス代が安くなるというメリットを享受できます。
Magic Eden(マジック・エデン)
人気NFTマーケットプレイス(NFT取引サイト)のひとつです。
イーサリアムチェーンのNFTのほか、ビットコインチェーンのNFTである「ビットコインNFT」(Ordinals/オーディナルズ)の取り扱いがあるのが特徴です。
(世界最大のNFTマーケットプレイス「OpenSea」には、ビットコインNFTの取り扱いはありません。)
※「OpenSea」の用語解説ページはこちらです
ビットコインNFTをはじめたい方には、利用必須のサイトになっています。
さらに詳しく
MetaMask(メタマスク)
NFT取引に必要なETH(イーサ)などのトークンを管理、送金、受け取りすることができるデジタルウォレットのひとつです。
現在、世界でもっとも利用されているデジタルウォレットです。
NFTをはじめるなら必携です。
無料でインストールできて、PCやスマホで利用できます。
Mint(ミント)
NFTを生成して新規発行・作成することを意味します。
NFA(エヌ・エフ・エー)
「Not Financial Advise」の略で、日本語では「金融的アドバイスではない」という意味です。
発音はアルファベットそのままで「エヌ・エフ・エー」です。
投資的な助言ではない、つまり投資を勧める助言ではないという意味で、暗号資産(仮想通貨)やNFTに限らず金融関連の分野で広く使われる言葉です。
「確実性がない情報なので、(投資するかは)自己責任」、また「あくまで情報共有にすぎません」というニュアンスで使われることがおおいです。
NFT (Non-fungible token)
Non-fungible token(ノン・ファンジブル・トークン)の各頭文字を取ったものです。
日本語では「非代替性トークン」と呼ばれます。
NFTはブロックチェーン上に書き込まれることで、「世界にひとつしかないデジタルデータ」となります。
今までデジタルデータはネット上にアップされると、簡単にコピー&ペーストされ、誰が作成したのかわかりませんでした。
しかしブロックチェーン上に書き込まれることで、NFTは唯一無二のデジタルデータとなります。
わかりやすく言えば、デジタルデータにシリアル番号が組み込まれるイメージです。
シリアル番号が組み込まれたデータは、いくらコピー&ペーストされても、取引履歴を見れば所有者がわかります。
もっと詳しく
NFTゲーム
ブロックチェーン技術を基盤としたオンラインゲームのことです。
「ブロックチェーンゲーム」とも呼ばれ、ゲーム内のNFTアイテムを現実世界で換金できることが最大の特徴です。
ゲームを遊ぶだけでお金を稼げるチャンスがあるのです。
ここから、「Play to Earn」(P2E/遊んで稼ぐ、の意味)という言葉の生まれるなど、一時は世界中で大きな社会現象にもなりました。
もっと詳しく
NinjaDAO (ニンジャ・ダオ)
インフルエンサーのイケハヤさん(@IHayato)が運営しているDiscord上のコミュニティであり、日本最大級のDAOです。 ※2023年1月時点
CryptoNinjaが始めて発売された2021年9月にオープンし、1年間のうちに参加者は約40,000人となっています。
このコミュニティでは、CryptoNinjaというキャラクターを用いてさまざまなプロジェクトが運営されています。
プロジェクトの範囲は多岐にわたり、派生NFTプロジェクトやゲーム、アニメの企画開発などが進められています。
参加は無料です。
DAOが初めての方にもおすすめです。
OpenSea(オープンシー)
アメリカで生まれた、NFTマーケットプレイス(NFT取引サイト)の世界最大手です。
2022年時点では世界中のNFT取引の90%以上が「OpenSea」上で行われているといわれており、その存在感は圧倒的です。
現在のNFTブームの火付け役となった存在といっても過言ではありません。
アカウント登録は無料です。
これからNFTをはじめる方は、まずは登録必須です。
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Ordinals(オーディナルズ)
「ビットコインNFT」と同じと考えてOKです。
※正確には、ビットコインNFTは別名「Inscriptions」と呼ばれ、そのInscriptionsを実現させるためのプロジェクトの名前が「Ordinals」です。
ただし、通常この2つの名称を区別せず、ビットコインNFTのことを「Ordinals」と呼んでいます。
「ビットコインNFT」についての解説は、こちらよりご確認いただけます。
PFP(ピー・エフ・ピー)
「Pro File Picture」の略です。
SNSなどのプロフィール画像に使うNFT作品を指します。
さまざまな使い道があるNFTの中でも、いま現在もっとも主流な使い方となっています。
参考
代表的なNFTの使い方は『NFTアートの使い道』を参照ください。
NFTアートは買ってどうする?|NFTの楽しみ方・使い道10選
続きを見る
Royalty(ロイヤリティ)
「Royalty」は一般に「特許や著作権・商標などを利用する際、権利を使用する側が権利保有者に支払う対価」を指し、ここから転じてNFTの世界では「NFTが転売されるたびに制作者に支払われる対価」のことを指します。
NFT取引サイトの「OpenSea」では、NFT制作者は「Royalty/Royalities」(ロイヤリティ)を0~10%の範囲内で任意に設定できます。
これによりNFT制作者は、作品が転売されるたびに取引代金の0~10%をもらい続けることができます。
転売されるたびに収入が入り続けるため、クリエイターが稼ぎやすい仕組みとなっています。
Rug Pull(ラグ・プル)
「Rug」は「絨毯」(じゅうたん)、「Pull」は「引っ張る」を意味する英単語です。
ここから転じて、NFT界隈で「Rug Pull」とは、プロジェクトを途中で放棄して、資金を持ち逃げすることを意味します。
NFTの世界では、プロジェクトそのものが最初から詐欺目的だったり、集めた資金を運営者が持ち逃げする事例が多々あります。
被害に遭わないためには、投資するプロジェクトが信頼に値するものなのかを慎重に見極めることが重要です。
RWA(Real World Assets/リアル・ワールド・アセット)
RWAという言葉自体は、株式や債券、不動産、美術品、金(ゴールド)や貴金属、カーボンクレジットなど、無形・有形の「現実世界の資産」のことを指します。
NFTなどのWeb3の世界では、これらの現実世界にある資産をトークン化した「RWAトークン」が取引可能です。
トークン化することで、未公開株や不動産などを所有する権利をデジタル上で分割管理できます。
そのため、まとめて購入するととても高額なものでも、RWAトークンを購入することでその一部を所有することが可能になるというメリットがあります。
SBT(Soul Bound Token/ソウル・バウンド・トークン)
「Soul Bound Token」(ソウル・バウンド・トークン)の略です。
「譲渡不可能なNFT」を意味します。
通常のNFTは、売買や譲渡が自由です。
しかしSBTでは、売買も譲渡も不可能です。
パスポートや履歴書、証明書など、改ざんされると困るものやそもそも譲渡すべきでないものでのSBT活用が今後期待されています。
もっと詳しく
Web3.0(ウェブ・スリー)
ブロックチェーン技術などのテクノロジーを活用した分散管理により、情報の主権を民主化しようという概念です。
「情報の発信者と閲覧者が固定されていた時代」の「Web1.0」、「情報の発信者と閲覧者の双方向コミュニケーションの時代」の「Web2.0」に次ぐ、新しい情報社会の時代を指します。
GAFAM(グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン、マイクロソフト)などの巨大企業による情報の独占や寡占に対抗する姿勢から生まれてきました。
定義はかなり曖昧(あいまい)で、表記方法もまた、頭文字が大文字の「Web3」や小文字の「web3」、数字部分にコンマ以下をつける「Web3.0」などが混在しています。
呼び方も「ウェブ・スリー」の他、「ウェブ・さん・てん・ぜろ」と発音する人もいます。
もっと詳しく
WL(ホワイトリスト)
「WL」とは「White List/ホワイトリスト」の略で、「優先購入権」を意味します。
もともとは「優先販売受付リスト(名簿)」のことであり、NFTを販売する側が使う言葉でした。
しかし現在では、「その名簿に名前が載ること=優先購入する権利を有すること」と解釈され、NFTを購入する側が「自分はWLをもっている」などという使われ方をするようになった言葉です。
特定NFTプロジェクトの「WL」を持っていると、新作NFTを一般販売よりも早く購入することができます。
人気のNFTは販売開始と同時に一瞬で売り切れてしまいます。
このような人気NFT作品を初期に入手するには必須となっているのが「WL」なのです。
なお「WL」は、「Allow List/アローリスト」(略して「AL」)とも呼ばれます。
まったく同じものです。
Xverse Wallet(エックスバース・ウォレット)
ビットコイン(通貨)やビットコインNFTの保管・管理ができるデジタルウォレットです。
イーサリアムのNFTの保管・管理においてはメタマスク(MetaMask)が圧倒的な利用者数を誇りますが、こちらはビットコインやビットコインNFTの管理は不可です。
Xverse WalletならビットコインNFTの受け渡しができるので、2023年はじめ以降、ビットコインNFTの普及にともない利用者が増加している人気ウォレットです。
ビットコインNFT(Ordinals/オーディナルズ)の取引には必須のツールになっています。
もっと詳しく
さいごに
この記事では、NFTの世界でよく使われる重要な単語を解説しました。
頻繁に使われるものはすべて網羅したつもりですが、NFTの世界は日々変化や進化しています。
新しい概念や専門用語も、日進月歩で生まれています。
そのためこの記事は、つねに「未完成」です。
この記事は今後も、随時更新をしていく予定です。
適宜、最新の情報をアップデートしていきますので、NFTを知って楽しみたい方はぜひまた見に来てくださいね♪
今回は以上です。
この記事がNFTを愛する方のお役に立てればうれしいです。
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