あと、安くするコツも知っておきたい。
というお悩みを解決します。
この記事では、世界最大のNFTマーケット「OpenSea」を使うときに発生する手数料である「ガス代」について、わかりやすく解説します。
本記事でお伝えすること
- ガス代が発生するタイミング
- ガス代を安くするコツ
- よくある質問
ガス代を安くするためのコツや、よくある質問への回答も丁寧に解説します。
これからNFT取引を始めたい方にも、もう始めている方にも役立つ内容になっています。
ぜひ参考にして、お得にOpenSeaでNFT取引をしましょう。
※これから初めてOpenSeaを使う方は、まず関連記事『OpenSeaの始め方・使い方』をご確認ください。
上手にNFT取引を始めるコツ
NFT取引には、仮想通貨が必要です。
事前に仮想通貨口座を作っておくと、このあとスムーズにNFT取引を開始できます。
※国内大手コインチェックでは、無料で口座開設できます
※最短5分で申請完了&翌日からNFT取引が開始できます
OpenSeaでガス代が発生するタイミング ※イーサリアムの場合
OpenSeaでNFTの各種取引(売買、出品、無償配布など)するとき、都度、「ガス代」が発生します。
ガス代(GAS FEE)とは
ガス代とは、ネットワーク利用料です。
イーサリアムなどのブロックチェーンネットワークを使うときは、ネットワーク利用にかかる手数料として、ユーザーはガス代を支払う義務があります。
ガス代が発生して支払いが必要になるタイミングを知らないと、
ということになりかねません。
OpenSeaでNFT取引をするなら、必ず「どんなときにガス代が発生するのか?」を、正しく理解しておきましょう。
NFT販売者が払うガス代
NFTを出品・販売・転売する方は、以下のタイミングでガス代が発生します。
販売者がガス代を支払うタイミング
- 購入オファーを承諾するとき
- 作品データをIPFSに保存するとき
- 作品を無償配布するとき
- 販売設定をキャンセルするとき
- コレクションやアイテムを登録するとき
販売者のガス代①:購入オファーを承諾するとき
OpenSeaでは、"自分で出品(価格づけ)したものを売る場合" には、ガス代は不要です。
固定価格で販売開始している作品やオークション開始済みの作品は、提示した価格や最高入札額で自動的に約定されます。
このときガス代は発生しません。
一方で、"売りに出していない作品が購入希望のオファーを受けた場合" には、その購入オファー承諾時にガス代が必要になります。
買い手からオファーされた購入希望額に納得がいくなら、売却をしましょう。
この価格(あなたにとっては売却金額)の承諾する手続きで、あなたはガス代を支払う必要があります。
販売者のガス代②:作品データをIPFSに保存するとき
IPFS(Inter Planetary File System)とは、分散型サーバーのことです。
IPFSに保存したデータは、永久的に編集・削除ができなくなり、NFT作品データを永遠にこの世に残すことができます。
NFT作品のデータをOpenSeaでなくIPFSに保存するには、1作品ごとにガス代がかかります。
ガス代がかかるので、本当に大事な作品にだけ設定するのが良いでしょう。
販売者のガス代③:作品を無償配布するとき
NFT作品を無償配布するときにも、ガス代がかかります。
NFTの無償配布は、「Giveaway」(ギブアウェイ)や「エアドロップ」と呼ばれます。
OpenSeaでは、「Transfer」(送る)という機能を使って、NFT作品を無償配布できるようになっています。
無償配布企画をやってみたい方は、「プレゼントする作品自体は無料でも、配布するにはガス代がかかる」という点に注意しておきましょう。
参考
「Giveaway」については以下『NFTの無料配布Giveawayとは?』でくわしく解説しています。
NFTの無料配布Giveawayとは?|受け取り方とやり方を解説
続きを見る
販売者のガス代④:販売設定をキャンセルするとき
OpenSeaでは、1度出品した作品の販売設定を変更時に、ガス代がかかってしまいます。
ガス代が発生する「販売設定の変更」とは、
- 固定価格販売をキャンセルする
- オークションをキャンセルする
ことです。
一方で「販売価格下げる(値下げ)」や「削除」には、ガス代は発生しません。
そのため、作品の販売を中止したい場合には、キャンセルするのでなく、1度作品を削除して新規登録し直す方がお得です。
注意ポイント
作品を「削除」すると、販売履歴データも削除されます。
販売履歴を残しておきたい場合には、ガス代を払って「キャンセル」してください。
販売者のガス代⑤:コレクションやアイテムを登録するとき
OpenSeaでは2023年9月まで、ガス代不要でコレクション作成やNFTアイテムの出品ができました。
そのため、完全無料でNFTアート作品を出品することが可能でした。
しかし2023年10月現在、OpenSeaの仕様変更にともない、
- コレクション作成時
- アイテム登録時
のそれぞれにガス代が必要となっています。
アイテム登録時は、毎回ガス代が必要となります。
そのため、多数の作品を出品する方には、なるべくガス代を安くおさえる工夫ももとめられます。
NFT購入者が払うガス代
NFTを購入する方は、以下のタイミングでガス代が発生します。
購入者がガス代を支払うタイミング
- 固定価格で購入するとき
- オファーをキャンセルするとき
- ETHからWETHに交換するとき
少し補足説明します。
購入者のガス代①:固定価格で購入するとき
(OpenSeaの購入画面)
OpenSeaでは、
- Buy now = 固定価格で購入注文
- Make offter = 指値(さしね)注文
の2通りから注文方法を選べます。
「Buy now」(いますぐ買う)では、出品者が決めた固定価格での購入希望を出せます。
この固定価格で買う場合には、ガス代が発生します。
反対に「Make offer」では、購入希望価格を指定でき、相手(出品者)が承諾した場合のみ注文が成立します。
このオファー注文の場合には、ガス代はかかりません。
運が良ければ、ガス代なしで買えます。
ただし、オファー時に必要なETHからWETHへの交換と、オファーのキャンセルにはガス代がかかるので、無駄にオファーを出しまくるのはNGです。
購入者のガス代②:オファーをキャンセルするとき
OpenSeaでは、作品購入のオファーをキャンセル処理するときにガス代がかかります。
間違ってオファーしたり、オファー価格の修正を繰り返すと、ガス代がバカにならない金額になってしまうおそれもあります。
オファーを出すときは慎重に行いましょう。
購入者のガス代③:ETHからWETHに交換するとき
OpenSeaでオファーやオークションを通してNFTを購入する場合、「ETH」ではなく「WETH」を使います。
WETHとは
WETH(wRTH)とは、「Wrapped ETH」(ラップされたイーサ)のことです。
イーサリアムネットワークの基軸通貨であるETHは、そのままでは他のトークン(仮想通貨やNFT作品)と直接交換ができません。
ETHに服を着せて(=ラップして)、他のトークンと交換できる状態にしたETHのことを、WETHと言います。
交換比率は「1ETH=1WETH」の固定レートとなっていて、何度でも交換できます。
※黒ETHと赤ETH(WETH)との違いは、『OpenSeaで利用する3種類のETH(イーサ)|黒・赤・紫の違いを解説』で詳しく解説していますので参考にしてください。
ETHからWETHへの交換は、OpenSea内でできます。
何度も継続的に取引する方は、ガス代が安いときに、まとめてWETHに交換しておくとお得ですね。
※OpenSeaでのNFTの買い方(購入手順)は、関連記事『OpenSeaでのNFTの買い方』で詳しく解説しています。
ガス代を安くするコツ
ガス代を安くするコツは、以下の4つあります。
ガス代を安くするコツ
- 安い時期・時間帯に取引する
- 安い瞬間に取引する
- 安いネットワークを使う
- 低速にする
安い時期・時間に取引する
ガス代節約の1つ目のコツは、ガス代が安いタイミングで取引することです。
ガス代は、ネットワークの混雑状況や為替により、秒単位で変動します。
イーサリアムのガス代は、ETH GAS STATION で確認できます。
「Gas Price 」の数値を見てください。(上記赤枠部分)
おおまかな目安としては、
- 20~40:ガス代が安い時期
- 150~300:ガス代が高い時期
といった感じです。
ネットワーク混雑の状況は、曜日(平日 or 休日)や時間帯によって変わります。
比較的安いことがわかりますね。
なるべく利用者が少なくネットワークが空いているタイミングを狙えば、ガス代を安く済ませられます。
実際にNFT取引をするまで時間があるなら、ガス代が安いタイミングを下調べしておくと良いでしょう。
安い瞬間に取引する
ガス代節約の2つ目のコツは、ガス代が安い瞬間に取引することです。
先ほどお伝えの通り、ガス代は「秒単位」で変動します。
数秒待つだけで数%~数十%、金額にして数千~1万円ほど上下することもあります。
OpenSeaでの取引決済時には、以下のようなMetaMask画面が開きます。
この画面で「確認」ボタンを押さずに、2~3分待ってみましょう。
ガス代の数字が、随時変動することがわかるはずです。
少し様子を見てみて、ある程度の相場に目安をつけましょう。
そして、安くなったタイミングで「確認」ボタンを押せばOKです。
これだけの工夫で、ガス代を安く済ませられます。
時間に余裕のある方は、ぜひお試しください。
安いネットワークを使う
ガス代節約の3つ目のコツは、ガス代が安いネットワークを使うことです。
OpenSeaでは、
- Ethereum(イーサリアム)
- Polygon(ポリゴン)
- Klaytn(クレイトン)
- Solana(ソラーナ)
の4つのブロックチェーンネットワーク上にあるNFT作品を取引(売買)できます。
作品の検索画面では、左側サイドバーで使用するチェーンの切り替えができます。(以下、赤枠部分)
イーサリアムに比べて、ポリゴンはガス代が安く済みます。
なぜならOpenSeaでの出品時にかかるガス代が、以下のようにイーサリアムとは異なるからです。
※スマホ閲覧の方は、表を横にスクロールできます
イーサリアム | ポリゴン | |
はじめて作品を出品するとき | 不要 | 不要 |
購入オファーを受けいれるとき | 要 | 要 |
作品データをIPFSに保存するとき | 要 | 不要 |
作品を無償配布するとき | 要 | 不要 |
販売設定をキャンセルするとき | 要 | 要 |
表を見てわかるようにポリゴンなら、作品データのIPFS保存、作品の無償配布時にガス代がかかりません。
ガス代を節約したいなら、ポリゴンの利用を検討しましょう。
ココに注意
「ネットワークが違うと、売買できる作品が異なる」という点に注意です。
イーサリアムに出品しないと、イーサリアム利用のユーザーと売買取引できないのです。
圧倒的なユーザー数を誇るイーサリアムには、ガス代が高いというデメリットがある反面、世界中のたくさんのユーザーにリーチできるというメリットがあります。
「お試しではポリゴン、本格的にやるときはイーサリアム」といったように、段階や目的に応じて使い分けるのがおすすめです。
参考
ポリゴンでのNFT取引に必要なMetaMask(メタマスク)とポリゴンの接続方法は、以下で解説しています。
メタマスクをポリゴンに接続する方法|画像付きでわかりやすく解説
続きを見る
※MetaMaskの導入がまだの方は、
も参考にしてください。
低速にする
さいごに、ガス代節約の4つ目のコツは、低速にして取引を行うことです。
取引を行う際、メタマスクの設定を低速に変えることで、取引速度が遅くなる代わりにガス代が少し下がります。
やり方は簡単です。
決済時にメタマスクが起動しガス代を確認する画面で、下記赤枠の編集をクリックします。
すると取引速度を「Low」、「Medium」、「High」の3種類から選べます。
Lowにするとガス代を少し抑えることができます。
節約できる金額はごくわずかですが、「塵も積もれば山となる」です。
頻繁に売買取引をする方は、ぜひ実践してみてください。
以上、ガス代を安くするコツ(4つ)です。
よくある質問
ここからは、初心者の方からよくある質問にお答えします。
ここまで解説してきた内容も含めて、改めてポイントごとに説明します。
ガス代無料で出品できる?
はい、できます。
OpenSeaでは手数料無料でNFT作品を出品できます。
以前(2022年春頃まで)は、出品するチェーンに「イーサリアム」を選択すると、初回出品時のみウォレット初期化のためガス代が必要でした。
しかし2022年9月現在、そのウォレット初期化費用は撤廃されており、完全無料で出品できます。
また出品するチェーンに「ポリゴン」を選択しても、ガス代不要で出品できます。
参考
OpenSeaでの出品手順は、以下の記事で詳しく解説しています。
OpenSeaでNFTアートを出品・販売する方法|初心者でもかんたん!
続きを見る
現在のガス代の調べ方は?
イーサリアムのガス代は、複数サイトで調べられます。
前述した、ETH GAS STATION のほかにも、Ethereum Gas Price Chart などがあります。
これらのサイトを見れば、リアルタイムでイーサリアムのガス代を確認できます。
それぞれ画面の見やすさや操作性に好みがあると思います。
比べてみて、気に入った方を使えばOKです。
ガス代が安い時間はいつ?
つねに変動するため、わかりません。
イーサリアムのガス代の価格変動は、時期や時間帯により大きく変わります。
また高くなったり安くなったりする傾向は、直近と1年前とを比較しても異なった動きを見せます。
その時々で違う価格変動をするため、「こんな時が安くて狙い目です!」とは言いにくいのが現状です。
世界中で利用されているため、日本人の利用者が少ないタイミング(平日のお昼前後など)が安いという訳でもありません。
時差のある外国ではたくさんのユーザーが利用して、ネットワークが混雑している可能性があるからです。
ガス代が安い時間に取引するには、直近(数日~数週間)の価格動向をみて分析するのが、もっとも確実性が高い方法です。
以上、よくある質問への回答です。
さいごに
OpenSeaでは、誰でもかんたんにNFT取引をはじめられます。
この記事で身につけた知識を活かせば、ガス代を節約しながらお得にNFTが取引できます。
NFT取引は、
NFTの始め方
- コインチェックの口座開設
- MetaMaskの導入と送金
- OpenSeaに登録
の3つの手順で始められます。
上記1のコインチェックでの口座開設さえ済ませば、あとは意外なほど簡単です。
口座開設後の手順は、以下の記事でわかりやすく解説しています。
OpenSeaの始め方・使い方(登録~出品・購入)【完全ガイド】
続きを見る
NFTに少しでも興味がある方は、ぜひトライしてみてください。
きっと新しい世界が待っています。
上手にNFT取引を始めるコツ
NFT取引を始める第一歩は、仮想通貨口座の開設です。
口座開設~取引開始には、本人確認の手続き等に数日かかる場合もあります。
先に口座開設の申請だけは済ませ、口座開設完了までの待ち時間に、その他の手順を進めておくと効率的です。
※国内大手コインチェックなら、無料で口座開設できます
※登録申請は最短5分で完了します
参考
今回は以上です。
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