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NFT

NFTとは?|仕組み・将来性・具体例をわかりやすく解説

NFTって、何?

(全然わからない...)

だれか、仕組みや将来性など基本的なことから教えてくれない?

という悩みを解決します。

 

この記事では、

この記事でお伝えすること

  • NFTとは?(定義、仕組み、技術)
  • NFTの具体例
  • NFTの将来性
  • よくある質問と回答
  • NFTの始め方(取引市場の紹介)

をわかりやすく解説することで、NFT初心者の「NFTって何?」という疑問を解消します。

 

この記事をさいごまで読めば、NFTの基礎をしっかり理解でき、あなたも今日からNFT取引を始められるようになります。

ぜひ最後までお読みください。

 

※NFTで稼ぐ仕組みやコツを知りたい方は、関連記事『NFTでの稼ぎ方』をお読みください。

 

この記事の結論

  • NFTとは「所有証明書付きのデジタルデータ」のこと
  • NFTはデジタル資産に価値を生み出す
  • NFTは取引当事者(出品者、購入者)だけでなく経済活動全体にもメリットがある
  • NFTは「OpenSea」や「Coincheck NFT」などの取引市場で売買できる

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NFTとは?(定義・仕組み・技術の解説)

NFTという言葉の定義

NFTは「Non-Fungible Token」の略です。

日本語では「非代替性トークン」と訳されます。

 

これだとまだピンと来ないと思いますので、もう少し噛み砕きます。

 

NFTという言葉を構成する、それぞれの単語の意味は以下です。

  • Non-Fungible:「代替・交換不可能な」という意味
  • Token:「しるし、証拠」や「商品券」の他、「代用貨幣」という意味

以上をふまえると、「Non-Fungible Token」とは「代替不可能(=1点モノ)であり、通貨同様に価値があるもの」のことを指します。

 

NFTとは、世界中で唯一無二の価値を持つものだということです。

 

たとえばAさんが持っている1万円札とBさんが持っている1万円札は同等の価値であり、交換することができる「代替可能」なものです。

この1万円は、誰にとっても同じ1万円として価値しか持ちません。

 

一方で、Aさんが持っている「新品のユニクロのTシャツ」に対して、Bさんが持っている「金メダル選手の直筆サイン入りのユニクロのTシャツ」は他には同じものが全く存在しない「代替不可能」なものです。

これは、特定の人にとって特別な価値を持つ可能性があります。

 

この「代替不可能性」を、デジタル資産(画像のデータや文字情報)に持ち込んだのがNFTなのです。

従来は複製されれば同じものとされていた「代替可能」なデジタルデータを、シリアル番号などの情報を与えそれぞれを「代替不可能」な別物として扱うのです。

これにより価値がなかったものに価値が付いたり、価値が保存できたりするのです。

 

NFTはこの世界にたった1つしかないデータを利用する権利を証明することで、価値を維持・保存するものなのです。

こばん
データ利用の権利を証明することで、従来は区別できなかったデジタルデータが区別できるようになったのです。

 

「たった1つしかないことを証明ができる」という技術は、偽造されては困るモノの領域での活用が期待されます。

たとえば運転免許証やマイナンバーカードなど、身分証明書がNFT化されて偽造不可になれば、不正のない便利な世の中が実現するかもしれません。

 

NFTが価値を持つ仕組み

この「代替不可能」な「1点モノ」であることが、価値の源泉でありモノの価格を決定します。

モノの価格は需要と供給とのバランスで決定するからです。

 

需要(モノを欲しがっている人の数)に対して供給(モノをつくる数)が多ければ、価値は低くなります。

逆に需要より供給が少なければ、希少価値が高まり価値は高くなるのが市場原理です。

 

この原理に当てはめると、世界中にたった1つしかないモノは極めて希少価値が高くその値段も高いのです。

 

従来デジタルの世界ではどんなに有益で素晴らしい情報(データ)であっても、無限に複製(コピー)ができるため価値を持ちませんでした。

複製によって希少価値が低下するためです。

 

しかしNFTはこのデジタルなデータにシリアルナンバーを付与するなどして複製させない、または複製したものと複製元のホンモノとを区別できるようにしています。

そのため勝手に複製されて希少価値が落ちることは無く、1点モノとしての価値を維持できる仕組みとなっています。

 

こばん
NFTは、複製すること自体を防ぐことはできません。

実際にこの記事でもこのあと具体例としてNFT作品の画像を掲載していますが、この画像は私が他のサイトからコピぺしたものです。

このように、インターネット上に掲載されているデータを勝手に複製することは誰でもできてしまいます。

しかしNFTは複製されても判別可能なように「現在の所有者は誰か?」や「いつ誰から誰の手に渡ったのか?」といったストーリー(履歴)情報を保存しています。

だからホンモノとニセモノの区別が可能になり、ホンモノの価値の担保・証明が可能になるという訳ですね。

 

NFTを成り立たせる技術

この仕組みに利用されているのが、ブロックチェーン技術です。

ブロックチェーンは、NFTのほかビットコインなどの仮想通貨(暗号資産)を支えている「分散型台帳技術」とも呼ばれているものです。

 

取引のデータを記録した「台帳」をネットワークに接続した複数のコンピュータで共有し偽造できない形で保存・管理するので、透明性が高くデータの改ざんが非常に困難な仕組みです。

NFTはこの強固な仕組みの上で発行・流通されることから、価値が維持・保存されると期待されています。

 

NFTの具体的な活用例

仕組みを理解していただいたところで、具体例を見てイメージを沸かせましょう!

「NFTって例えばどんなもの?」という疑問は、実際の作品事例を見れば一発で解消できます。

 

NFT事例① ゲーム分野:CryptoKitties(クリプト・キティーズ)

現在のところ、NFTの取引がもっとも活発な分野はゲーム市場です。

 

NFT技術を利用することで、自分が取得した1点モノのキャラクターやアイテムをプレイヤー同士で売買したり取得したキャラクターやアイテムを他のゲームで使うことも可能です。

既存のゲームでは、愛着のあるキャラクターやアイテムでも基本的にはゲームをクリアすればそれで終わりでした。

ですが他のゲームでも利用することができるようになれば、お気に入りのキャラクターやアイテムを楽しむ幅を広げることができるのです。

 

このうち、ひとつの例を挙げます。

電子猫育成ゲームの「CryptoKitties(クリプトキティーズ)」です。

(画像引用元:Youtube動画『CryptoKitties』)

 

クリプトキティーズではNFTの唯一性を活用して、他のどのユーザーとも被らない電子猫を作り出せることが注目を集めました。

仮に同じ画像があった場合でも1つ1つに異なったパラメータが存在しているため、完全に被ることがない唯一無二のものとなるのです。

 

例えば以下の『ジェネシス・キティー』という電子猫のデータは、10万USD(約1100万円)以上の高額で取引されたと言われています。

NFT事例② アート分野:Beeple(ビープル)

続いてアートもまた、NFTの取引市場が大きい分野のひとつです。

 

絵画やイラスト、写真などのアート作品は、これまではリアルなモノとして取引されるのが一般的でした。

しかしNFTによって無形の資産(データ資産)にも所有権を付与できるようになったことで、デジタルアートにも希少価値を持たせることが可能になりました。

Beeple作品

(画像引用元:ビープル・コレクション公式ホームページ

 

これは「Everydays – The First 5000 Days(毎日 − 最初の5000日)」と題されたデジタルアート作品です。

 

Beeple(ビープル)として知られるアーティストMike Winkelmann(マイク・ウィンケルマン)氏が、数年間かけて毎日描いたスケッチを集めたものです。

この比較的無名のアーティストによるコラージュ作品が、オークションで6900万ドル(約75億円)の値を付けました。

 

またそれは250年以上の歴史を誇るオークションハウスのChristie’s(クリスティーズ)が初めて純粋なデジタル作品を扱って落札されたことも話題になりました。

 

 

NFT事例③ デジタルアート分野:CryptoPunks(クリプトパンクス)

cryptopunks

(画像引用元:クリプトパンクス公式サイト

続いて、CryptoPunks(クリプトパンクス)です。

クリプトパンクスは、Matt Hall氏とJohn Watkinson氏が設立した「Larva Labs」(ラルバラボ)が2017年に発表したNFTアートシリーズです。

 

24✕24ピクセルのデジタルキャラクター画像が10,000個存在しており、それぞれ全く同じものはありません。

リリース当初は無料で配布されていましたが、近年のNFTの盛り上がりに合わせてどんどん値上がりしています。

 

2021年8月には、カード大手のVISAが49.5イーサ(約1700万円)で画像1点を購入し、話題になりました。

また、インターネットの世界でも大注目です。

2021年9月には、ブログやYoutubeで活躍後に現在はNFTに詳しいインフルエンサーであるイケダハヤト氏が、100ETH(約3500万)で作品を購入しました。

その直後には、人気ブロガーのマナブ氏も115ETH(3900万円)で作品を購入したことを明らかにしています。

この影響力の強い2人を中心にTwitter等でCryptoPunksをはじめとするNFT関連の情報発信が行われ、

インターネットの世界では「NFT熱」が一気に過熱しました。

 

クリプトパンクスシリーズは、最高で8億2,000万円の高値で取引された実績があるほど、非常に高い人気を誇ります。 ※2021年12月時点

また、1個あたりの平均価格は20~30万ドル(日本円で2,000~3,000万円)とも言われ、

NFTアートの代表格として、知名度が急上昇しています。

 

NFT事例④ SNS分野:ジャック・ドーシーCEOのツイート

 落札されたドーシー氏の初ツイート

(画像引用元:Jack Dorsey氏のTwitterアカウント

ツイッター創業者のジャック・ドーシーCEOの、最初の投稿(Twitterのツイート投稿画面)です。

投稿は2006年3月21日に行われたもので、「ちょうど今、自分のツイッターを開いている(just setting up my twttr)」という内容です。

 

日本円で約3億円で落札されました。

落札したのはマレーシアに拠点を置くIT企業の経営者でした。

落札後に、ツイッターに「人々は何年もあとにこのツイートの真の価値に気が付くだろう。モナリザの絵のように。」と書き込んだことも大きな話題となりました。

 

NFT事例⑤ カード分野:NBA Top Shot

(画像引用元:NBA Top Shot公式ホームページ

 

「NBA Top Shot」とは、プロバスケットボールリーグNBAの選手のデジタルカード化された名シーン(画像や動画)を集めるコレクションゲームです。

これまでの取引最高額(※)はレブロン・ジェームズ選手(ロサンゼルス・レイカーズ)のワンハンドダンクシュートの動画で、日本円で約2,270万円で取引されました。 

(※)...2021年6月時点

 

このNBA Top Shotの場合、同じ画像や動画を複数の人が所有することができます。

ただしシリアルナンバーが振ってあるので、その画像や動画データの固有性(唯一性)は担保されています。

 

面白いのは、シリアルナンバーごとに価格が異なることです。

たとえば、八村塁選手の動画を例に見てみましょう。

(画像引用元:NBA Top Shot公式ホームページ

上の動画データの価格表が以下のものです。(一部のみ抜粋)

(画像引用元:NBA Top Shot公式ホームページ

シリアルナンバーによって、500ドル~2,400ドルと大きな価格差があることがわかります。

また八村選手の背番号と同じシリアルナンバー「8」のものが、高値で取引されるといったこともあるようです。

(上の画面の通り、わたしが確認したとき、シリアルナンバー「8」はすでに売り切れていました…。人気の高さがうかがえます。)

 

参考

以下の記事でも、人気のNFT作品事例を紹介しています。

OpenSeaで売れるNFTは?|高く売るコツも解説

続きを見る

 

NFTの将来性(NFTが私たちの生活に与える影響)

新しく成長する市場

ユーザー側の視点:産業のデジタル化による手続きが簡素化する

ここまで見てきたようにNFTは、現在のところ主にゲームやアート分野を中心に市場規模が大きくなっています。

 

しかしこれ以外にも、不動産や会員権といった分野でも活用されはじめています。

たとえばOpenLawと呼ばれるブロックチェーンのプロトコルでは、不動産をNFT化することで売買にかかわる契約書の作成や実行が可能です。

手書きの契約書がなくなり、データのやりとりのみで契約締結ができるため手続きが簡素化・簡略化できます。

※ただしOpenLawにおいて簡略化されたのは動産の所有権追跡と売買契約のみで、利子や税金といった複雑な契約に関しての実装化はまだ行われておらず課題が残っているのが現状です。

 

また会員権をNFT化して販売するという活用方法もあります。

たとえばアメリカの経済誌Forbesでは「オンライン記事を読む際に広告を表示しない権利」を付加した会員権をNFT化して販売しました。

なおこのようにNFT化された会員権は他者への権利移動(譲渡)をスムーズに行えるメリットがあるために、今後オンラインサロンなどでの導入も期待されています。

 

以上のように、今後は所有権や身分証明が必要な分野での手続きの簡素化にNFTが利用されると期待されています。

 

クリエイター側の視点:創作活動を活性化する

次に、NFTを出品・販売する側の視点での利点です。

作品価値を保存できる

まずは作品価値を保存できることです。

NFTはブロックチェーン技術により作品の勝手なコピーを防止できる(コピーしたとしても贋作だとバレる)ので、作品の価値を守ることができます。

 

ファンや顧客の拡大機会を得られる

次に、ファンや顧客の拡大機会を得られることです。

 

NFTはデジタルなデータであるため、物理的な制約がなく作品に触れてもらう機会を増やすこともできます。

従来のリアルなモノとしてのアート作品であれば美術館でしか見てもらえなかったものが、PCやスマホを通して世界中の多くの人に見てもらうことができます。

作品のデータ集さえあればPC1台で個展を開くこともできるでしょう。

 

収益を高めやすい

NFTは収益化の面でも、クリエイターに利点があります。

 

1つ目は「中抜き」されずに済むからです。

従来は作品をオークションやお店で売るためには、仲介者によって手数料が差し引かれていました。

しかしNFTなら、取引市場に直接出品すれば仲介者の中抜きを無くすことができます。

基本的にNFTの価格は出品者が自由に設定できますので、クリエイター個人が自由に商売ができる環境だと言えます。

 

2つ目に「2次流通を活かした収益化モデル」の構築が可能なことです。

従来からリアルなモノとしてのアート作品には、古物商による転売市場があります。一方で複製可能なデジタル作品には、転売という2次流通市場が存在しませんでした。

 

しかし複製のできないNFTなら、リアルな作品同様に転売が成り立ちます。

このときたとえば転売の都度ロイヤリティの数%が作者に還元される契約にしておけば、その作品が転売されるたびにクリエイターに収益が入るというビジネスモデルがつくれるのです。

 

このようにNFTは、クリエイターが収益を得るチャンスを増やします。

端的にいえば、クリエイターが稼ぎやすくなるわけです。

 

これまでは才能があっても商業的に成功できず、クリエイターの道をあきらめる人も少なくありませんでした。

しかしNFTという手段を活用することで稼ぎやすくなれば、クリエイターの活動意欲は高まり質の高いコンテンツが生まれやすくなるかもしれません。

 

経済活動全体の視点:経済活性化の起爆剤になる!?

最後に、マクロ経済的な視点でみてみましょう。

 

NFTとは、従来は価値を認められていなかった「権利」や「情報」に ”新たに価値を生み出す” ものです。

価格がゼロ円だったものに、値段がつくということです。

 

こばん
先述のNBA Top Shotはこれまでに700億円以上を売り上げています。 ※2021年6月時点

従来は複製自由のため”価値ゼロ”だった試合の動画や画像が、NFTによって数百億円の経済効果を生む "資産"に"化けた"ということですね!

 

昔からずっとあったモノでも、今後は価値が見直されて高い値段がつくことがあるかもしれません。

たとえばこれまで100円だったモノでも、価値が見直された結果10,000円になるかもしれないのです。

形があって目に見えるモノの資源量は変わらずとも、その取引金額や経済規模は大きくなり得るということです。

 

これは資源が少なく人口減少が続く日本にとって、

こばん
経済活性化の起爆剤となり得る、日本経済復活のための大きなチャンスになるかもしれない!!!

と期待できます。

 

たとえば日本の強みのひとつは、漫画やアニメ作品などのコンテンツです。

これら世界でも人気の高いコンテンツをNFT化して取引することで、日本には多額の経済効果が生まれるかもしれません。

 

対象がモノであれデータであれ、それに価値を見出す人がいればお金が動くのが経済です。

NFTは、新しい価値を生み出し、新しい経済圏をつくるかもしれない可能性を秘めているのです。

 

NFTに関するよくある質問

ここではNFT取引に関する、よくある質問に回答します。

気になる部分だけ読めばOKです。

 

NFTと暗号資産(仮想通貨)との違いは何ですか?

「NFTは代替不可能、暗号資産(仮想通貨)は代替可能」という違いがあります。

 

NFTと暗号資産(仮想通貨)ともに、ブロックチェーン技術を利用していることは共通しています。

 

しかしNFTは主にイーサリアムのブロックチェーン上で構築した「代替不可能」なトークンです。

トークンとは?

トークンという言葉自体はさまざまな文脈で使われることがあり、明確な定義はありません。

仮想通貨業界では一般的に「ブロックチェーン技術を利用して発行された暗号資産(仮想通貨)やNFT」といった情報資産のことを指します。

そのトークン1つひとつが識別可能で、それぞれが唯一無二の価値を持ちます。

 

一方の暗号資産(仮想通貨)は「代替可能」なトークンです。

個別に識別しないため、他の暗号資産(仮想通貨)や法定通貨と交換することができます。

 

NFTはいくらから購入できますか?

数十円程度から購入できるものもあります。

 

NFTの価格は基本的に、売り手が自由に決めることができます。

ブロックチェーンゲーム内のアイテムなどなら、0.0001ETHなどの安値で売られているものもあります。

2021年12月時点では1ETH=約50万円なので、これは約50円です。

 

NFTは、1つで数千万円や数億円の値が付く可能性のある、一見すると雲の上の世界に思えるかもしれません。

しかし実際にはお小遣い程度の金額で購入できる作品も多く、一般の方々にも参入しやすい世界なのです。

 

※さっそくNFTを購入してみたい方は、関連記事『OpenSeaでのNFTの買い方』をお読みください。

 

NFTを購入するデメリットはないのですか?

あります。

 

NFTを購入・所有することのデメリットは、現物資産として所有できないことです。

たとえばデジタルアートの場合、所有者は実物の作品そのものを額に入れて鑑賞することはできません。

モニターを通して鑑賞するしかないのです。

 

一方でメリットもあります。

NFTはブロックチェーンで保管・管理されているので、実物の作品と比べて破損や紛失の危険性は極めて低いです。

またMetaMask(メタマスク)などの仮想通貨用ウォレットがあれば、市場での取引(売買)もかんたんです。

売買や管理の手軽さは、現物資産よりNFTが優位なのは間違いありません。

 

NFTは「投機」ですか?

いえ、違います。

 

「NFTは投機なのでは?」といった声を耳にすることがありますが、これは的を射ていません。

 

ちなみに投機とは、短期的な価格変動で利益を得ようとすることを指します。

運まかせのギャンブルとも言えます。

 

NFTは「一点物」であるがゆえに、購入者は作品を売りたがりません。つまり流動性が低いのです。

流動性の低いものは、売りたいときに自由に売れません。

こんな取引しにくいものは、投機対象には向きません。

 

そのためNFTを投機目的で買っている人は、おそらくいないと思います。

NFTを買うほぼ全ての人は、長期的保有やコレクションを目的に購入していると考えられます。

 

それに、そもそも投機自体は悪いものではありません。

短期売買を繰り返す投機として取り組んでもまったく問題はなく、「NFTは投機か?」という議論自体が無意味です。

 

NFT投資は、どんな人に向いていますか?

以下の3つに当てはまる人は、NFT投資をすべきです。

NFT投資に向いている人の特徴

  1. 余裕資金のある人
  2. 新しい分野を学んでいきたい人
  3. NFTアートを作ってみたい人

 

NFTは1つの作品に数千万円という高値が付く場合もあれば、タダ同然の価値しかつかない場合もあります。

このようなものに生活に必要な資金を投じて、万が一にも失ってしまっては大問題です。

NFT投資は、経済的余裕のある人が、余裕資金(最悪、失っても大丈夫なお金)だけで始めるべきものです。

 

また、新しい分野を学んでいきたい人は、積極的にNFT投資をすべきです。

NFTに投資をすることで、ブロックチェーンやメタバースなど最新分野への理解が深まるからです。

身銭を切ることで、情報収集や学習の本気度が高まります。

 

さいごに、これからNFTを販売したいと考えている人、つまりイラストレーターや絵師、漫画家などのクリエイターの方々です。

自分の作品を上手に売るには、買い手の気持ちを理解することが重要です。

将来的に自分のNFT作品を売りたいなら、まずは自分が他人のNFT作品を購入する体験をしましょう。

NFT取引に必要な知識や、取引を円滑に進めるためのマーケティングスキルが身につけられます。

 

NFTの始め方

NFT取引を始める手順は、とてもかんたんです。

  1. 仮想通貨を購入する
  2. 仮想通貨をウォレットに移動する
  3. マーケットプレイスで購入する

という3つの手順だけでOKです。

 

そして2022年3月現在、NFTの取引の多くで利用される仮想通貨は「ETH(イーサ/イーサリアム)」です。

「NFT取引における "基軸通貨" はETH」だと理解しておきましょう。

 

そのため上記の手順は、以下のように言い換えできます。

  1. ETHを購入する
  2. ETHをMetaMaskに移動する
  3. NFTをマーケットプレイスで買う

以上のの3つの手順だけで、NFT取引を始めることができます。

 

MetaMaskとは

MetaMask(メタマスク)とは、イーサリアムブロックチェーンとのやり取りに使用されるソフトウェア暗号通貨ウォレットのことです。

ETH(イーサ)をはじめとするイーサリアムブロックチェーン上で発行された仮想通貨を保管・管理できる専用の財布です。

MetaMaskを使用することで、PCやスマホから仮想通貨を使った決済(通貨の交換や商品の購入)が可能になります。

詳しくは下記で解説しています。

参考記事:メタマスクとは?(使い方と送金方法を解説)

 

このあと主な2つのマーケットプレイスを紹介しますが、

どちらのマーケットプレイスを利用する場合にも、上記1~2(ETHの購入とMetaMaskへの移動)は共通で必須です。

 

ETHの購入には、仮想通貨取引のための専用口座が必要です。

まだ仮想通貨口座をお持ちでない方は、まずは口座開設してください。

 

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※取扱通貨数は国内最大級

参考

初心者にコインチェックをおすすめする理由は、以下で解説しています。

初心者にコインチェックをおすすめする5つの理由|はじめての仮想通貨投資

続きを見る

 

このあと、初心者におすすめの2つのマーケットプレイス(取引市場)を紹介します。

 

NFT取引市場①:OpenSea(オープンシー)

OpenSeaロゴ

おすすめの1つ目は、世界最大手のNFTマーケットプレイスである「OpenSea」(オープンシー)です。

 

このOpenSeaを使った方法が、もっともおすすめの方法です。

なぜならOpenSeaは、世界中のNFT取引の約97%が行われている、規模では圧倒的No.1の取引市場だからです。

 

NFT取引を始めたいなら、まずは必ず使っておきたいマーケットプレイスです。

>>>OpenSea公式サイトにアクセスする

※無料でアカウント登録できます

※登録前でもNFT作品集を閲覧できるので、のぞいてみましょう

 

OpenSeaでのNFTの始め方は、以下の記事で手順を解説しています。

買い方(購入の手順)はこちら

NFTの買い方|OpenSea(オープンシー)でのNFT購入方法を解説

続きを見る

売り方(出品の手順)はこちら

OpenSeaでNFTアートを出品・販売する方法|初心者でもかんたん!

続きを見る

 

NFT取引市場②:コインチェック

コインチェック公式サイトトップページ

おすすめの2つ目は、「Coincheck」(コインチェック)です。

 

先ほども口座開設をおすすめしたコインチェックは、国内最大手の仮想通貨取引所です。

Coincheckの特徴

  • スマホアプリが使いやすい
  • ビットコインアプリ国内ダウンロード数No.1
  • 取り扱い通貨数が国内最大級
  • 手数料が安い
  • 金融大手マネックスグループで、セキュリティ体制も安心

などのメリットがあるため、とくに初心者には一番におすすめできる仮想通貨取引所です。

 

このコインチェックが、2021年3月にNFTマーケットプレイスである「Coincheck NFT」を開設しています。

Coincheck NFT

(画像引用元:Coincheck公式サイト

Coincheck NFTは、国内初となる暗号資産交換業者が運営するユーザー同士でNFTと暗号資産の交換取引ができるマーケットプレイスです。

2021年3月24日にβ(ベータ)版がリリースされ、2023年8月より正式ローンチされています。

 

2021年12月時点では、『CryptoSpells』、『The Sandbox』、『Sorare』、『The Meebits』、『NFTトレカ』といったタイトルを取り扱っています。

※ゲーム名をクリックすると、公式サイトに移動できます

 

『The Sandbox』は、インフルエンサーのイケハヤさんやスポーツ用品を扱う世界的企業のアディダスが当ゲーム内の土地のNFT購入するなど話題です。

 

また『Sorare』は、現実のサッカーの試合結果がゲームに反映されるという画期的な仕組みで、世界中のサッカーファンから注目されています。

Sorare2021年3月には、Sorareで使えるクリスティアーノ・ロナウド選手のNFTが約3,200万円で取引され、大きな話題となっています。

参考記事:「Sorare」で使えるクリスティアーノ・ロナウドのNFTが約3,200万円で売却(あたらしい経済)

参考

こばん
コインチェックのNFTマーケットプレイスでは、話題作を豊富に扱っているのですね。

 

このあと、Coincheck NFTでの取引の流れを、実際のPC画面を使って解説します。

 

①ログインしたトップページの左下(赤枠部分)に「Coincheck NFT」があります。

 

②「Coincheck NFT」をクリックすると、NFT商品が並ぶ画面に遷移します。

 

 

③購入したいNFT商品をクリックすると、商品画像と購入金額が表示されます。

この商品の場合、「0.08ETH」なので仮想通貨のイーサリアムを使って購入することになります。

参考として日本円換算(この場合、23,564円)も表示されていてわかりやすいですね。

 

以上のように、とてもわかりやすく使いやすい画面仕様になっています。

 

コインチェックは、

仮想通貨(暗号資産)投資をしながら、NFTの情報収集もしていきたい!

という情報感度の高い方に最適な選択肢です。

 

初心者が便利さで選ぶなら、コインチェックがイチ押しです。

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おすすめの参考記事

  • コインチェックの特徴は?
  • メリットやデメリットは?
  • 口コミ・評判を知りたい!

という方は、参考記事『コインチェックの評判・口コミ』もご確認ください。

 

さいごに(NFT取引を始めよう!)

この記事では、NFTについて以下の5つを解説してきました。

この記事でお伝えすること

  • NFTとは?(定義、仕組み、技術)
  • NFTの具体例
  • NFTの将来性
  • よくある質問と回答
  • NFT取引の始め方(取引市場の紹介)

 

NFTは将来性への期待が大きく、いま非常に注目を集めていることが理解いただけたと思います。

 

国内の暗号資産(仮想通貨)取引所では、コインチェックが初めてNFTマーケットプレイスを開設したことは、本記事内でお伝えした通りです。

これに追随するように、コインチェックと同じく仮想通貨取引所を運営するGMOコインを傘下に持つGMOインターネットグループも、NFTマーケットプレイスを設立すると発表しています。

Adams byGMO

(画像引用元:Adam公式サイト

 

参考記事:『NFTマーケットプレイス「Adam byGMO」を通じコンテンツ流通革命をもたらす新会社「GMOアダム株式会社」を設立!

 

GMOによるAdam by GMOは、2021年8月よりβ版サービスの提供が開始されています。

坂本龍一氏、村上龍氏、原田マハ氏、西野亮廣氏、まふまふ氏、武尊氏、中村拓己氏など多数の著名人がNFT販売を表明しており、大きな注目が集まっています。

【Adam by GMOのストア一覧(一部抜粋)】

Adams byGMOのストア一覧

(画像引用元:Adam公式サイト

こばん
有名人の参入は、取引ユーザーの裾野を一気に広げる可能性があります。

市場拡大の起爆剤になるかもしれませんね。

 

このほか、他業種からの参入もあります。

 

フリマアプリ大手のメルカリが子会社「メルコイン」を設立し、2022年中にNFTを含む暗号通貨取引ビジネスに参入する予定です。

メルコイン公式サイトトップページ

(画像引用元:メルコイン公式サイト

参考記事:『株式会社メルコイン設立に関するお知らせ

 

楽天グループも2022年春からNFT事業に参入する準備を進めています。

楽天NFTロゴ

参考記事:『楽天、ブロックチェーン技術を活用した「NFT」の事業に国内で参入し、「Rakuten NFT」の提供を開始予定

 

このようにNFTの市場は多くの企業から注目を集めており、今まさに発展途上にある、これから大きな成長が見込まれる分野です。

 

少しでも興味があるなら、今のうちに取引を始めてみましょう!

実際に取引してみることが、もっとも効率よい勉強法です。

 

NFT取引には、仮想通貨取引口座が必要です。

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あわせて読みたい①(NFTの使い道)

NFTアートは買ってどうする?|NFTの楽しみ方・使い道10選

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あわせて読みたい②(NFTでの稼ぎ方)

NFTの稼ぎ方4選|投資・販売・ゲーム・ブログで稼ぐ方法を徹底解説

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あわせて読みたい③(NFTの学習方法)

30日間無料で仮想通貨・NFTを勉強する方法|おすすめ本も紹介

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あわせて読みたい④(NFT取引の始め方)

OpenSeaの始め方・使い方(登録~出品・購入)【完全ガイド】

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こばん

【経歴】横浜国大卒▶︎食品会社に勤務▶︎2021年3月より副業で当ブログの運営開始|NFTクリエイター 兼 NFT情報メディア運営責任者として、当サイトおよびX(旧・Twitter)などで情報発信中|妻&娘2人と東京で暮らす39歳男性です

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