でも一部のプロだけの世界でしょ?
やり方を教えて!
というお悩みを解決します。
この記事では、個人でもIP(知的財産)ビジネスに参入できる方法を解説します。
IPビジネスというと大企業や超一流のクリエイターだけの世界と思われがちです。
確かに従来はそうでしたが、近年、その常識は変わりました。
それは「NFT」が誕生したからです!
NFTは取引履歴を管理することで価値を担保できるデジタルデータです。
※「NFTって何?」という方は関連記事『NFTとは?|仕組み・将来性をわかりやすく解説』も参考にしてください。
NFTを使えば、個人がオリジナルキャラクターを制作して世界中に販売することも可能です。
この記事では、個人がNFTを活用してIPビジネスに参入する手順を解説します。
いつかIPビジネスに挑戦したい!と思っていた方は、ぜひこのチャンスにトライしてみてくださいね!
注目!
NFTの出品・販売には仮想通貨口座が必要です。
まだ仮想通貨口座を持っていない方は、早めに申請だけ済ませておくと後々スムーズです。
※上記より公式サイトに移動できます
※新規登録は完全無料、最短5分で出来ます
IP(知的財産)ビジネスとは?
IPビジネスとは、個人または企業が生み出した知的財産によって収益(ライセンス使用料)を得るビジネスのことです。
IPとは「Intellectual Property」の略であり、日本語訳では「知的財産」を意味します。
知的財産を生み出した者には、その財産を使って利益を得る権利(知的財産権)が認められています。
その権利は海外市場でも活用することが可能で、最近では日本発のマンガやゲームが海外で販売されることも珍しくありません。
具体的には、ワンピースやスーパーマリオ、ドラえもんなどが世界的にも人気です。
これらのキャラクターは世界中で、本や動画コンテンツ制作、グッズ開発、看板広告やイベントに登場...、といった使われ方をして、そのたびに考案者である個人や企業にライセンス使用料が入っています。
そのため、多くのファンを獲得できるような知的財産を考案できれば、想像以上のビッグビジネスにつながる可能性があります。
IPビジネスのメリット
ここからIPビジネスのおもな特徴を解説していきます。
まずはメリットを3つ紹介します。
メリット①:人気が定着すると息の長いビジネスになる
1つ目は、キャラクターや作品などに多くのファンがつくと、息の長いビジネスモデルを構築しやすいことです。
前述の通り、IPビジネスで生み出した知的財産にはさまざまな活用方法があります。
この活用できる期間が長ければ長いほどそのIPが稼ぐ収益は大きくなり、開発にかけた時間も手間も大きく上回るリターンが得られる可能性があります。
実際にアニメやゲームの製作会社の中にも、人気キャラクターのライセンス使用料によって経営を安定させている企業があります。
メリット②:一度開発すれば、あとは副業でもできる
2つ目は、一度開発すれば、あとは副業やサイドビジネスとして手間をかけずに収益を確保できるうまみがあることです。
強いキャラクターを開発できれば、その知的財産をライセンスとして販売するだけでライセンス収益が得られます。
自分でグッズ製作やイベント運営などを行う必要がないので、時間も手間もかからず、本業のビジネスをやりながら片手間でも十分に運用できます。
自分でグッズ製作やイベント運営をしないことは、在庫リスクや機材調達の費用面でのリスクをとらずに済むという利点もあります。
資金や人的リソースを削らず、リスクをとらずに大きく稼げるチャンスがあるのがIPビジネスのメリットです。
メリット③:宣伝・ブランディング効果が高い
3つ目は、宣伝やブランドづくりの効果です。
有名で人気の高いキャラクターは、国境をまたいで多くの人に覚えてもらえます。
そのため、キャラクターを知って覚えてもらうことで、個人も企業も自分の商品やサービスを知ってもらうきっかけをつくる機会がグッと増えるのです。
あなたも、よく知っているキャラクターの作者やIP保有・管理会社の名前を知らないということがあるでしょう。
それでもあなたは、そのキャラクターのコンテンツを消費して、知らず知らずのうちに作者やIP関連会社にライセンス料を支払っているのです。
このようにIPは、ビジネスをする上で必須の宣伝・広報活動に大きな力を持ちます。
またSNS中心に個人でも特定のIP(キャラクター)を持っていることで、自分の趣味・嗜好やセンスを表現することもできます。
つまりはIPを介して自分をブランディングできるという訳です。
企業でも個人でも、うまくIPを活用すれば宣伝やブランディングを通じて認知度や好意度を高めるすることができるのです。
IPビジネスのデメリット
つづいてデメリットを3つ紹介します。
デメリット①:短期間では大きな収益につながらない
知的財産のライセンスを販売するIPビジネスは、軌道に乗るまでに時間がかかることが多いです。
長期間続けないと大きな利益にならない場合がほとんどです。
それもアニメやゲームのキャラクターに代表されるように、知的財産には流行に左右されやすいものが多いのも現実です。
一時的に人気が高まっても、数か月後にはあっという間にファンが離れ、次第にライセンスの売上は落ちていくこともままあります。
デメリット②:管理に手間がかかるもある
先ほどIPビジネスは副業としても成り立つと書きましたが、知的財産の管理がまったく不要になるわけではありません。
IPの価値を維持・向上していくには、ある程度の費用や手間がかかります。
たとえばキャラクター本来のデザインとはかけ離れたグッズが販売されれば、原作が好きなファンは愛想を尽かしてしまうでしょう。
そしてどれだけ人気を得た作品であっても、一度離れたファンを呼び戻すことは難しいです。
そのためIPビジネスでは、ライセンスの販売先を慎重に選び契約内容についても細かく調整するなどの対応が絶え間なく必要になるのです。
ライセンスの維持に想定以上にコストや手間がかかり、IPを他社に売却してしまう企業事例も少なくありません。
デメリット③:権利関係のトラブルに巻き込まれることもある
さいごは、権利関係のトラブルです。
具体的には「無断使用」に伴うトラブルです。
人気の高いIPほど、知的財産権や著作権を無視して作られる「海賊版」が生み出される可能性が高いです。
海賊版製品の販売によって生じた利益は、発案者の元には当然入って来ません。
本来は条約の加盟国では知的財産権や著作権が守られることが基本ですが、一部の地域ではこれらの権利が無視されることも珍しくありません。
利益の横取りをされたり、またはその違法行為に対抗するための訴訟費用がかかったりというリスクがあることもIPビジネスの特徴だと覚えておきましょう。
個人がIP(知的財産)ビジネスに参入する方法
さて本題です。
ここからは個人がNFTを活用してIPビジネスに参入する手順を解説します。
以下のステップを踏めば、個人でもIPビジネスをスタートすることができます。
IPビジネスのはじめ方
- NFT作品を制作
- NFT作品をOpenSeaに出品
手順①:NFT作品を制作
まずはIPとなる作品(キャラクターなど)の制作です。
制作したイラストやアート作品の画像データを、後ほどNFT化して出品・販売します。
どんな作風やサイズ(縦・横)のものでもNFTにできますので、自由なアイデアと独創性でオリジナルな作品を完成させましょう!
プロのクリエイターやデザイナーの方など高い専門性をお持ちの方は、そのスキルを存分に発揮して制作活動に当たってください。
一方で、
制作につかうツールも、どんなものを使っていいか全然わからない(泣)
という方もご安心ください。
NFTは特別な専門性がなくても、制作することが可能です。
以下に3通りの方法を紹介します。
NFT作品の制作方法①:ツールを使って自分で描く
1つ目の制作方法は、イラストをつくれるアプリやソフトを使って自分で描くことです。
便利なアプリなどのツールを駆使すれば、効率的に自分だけのオリジナル作品をつくり上げることができます。
以下の『NFTアートの作り方|おすすめスマホアプリ・ソフト5選』では、高精細なものからドット絵までさまざまな作風のイラストが制作できるツールを紹介しています。
NFTアートの作り方|おすすめスマホアプリ・ソフト5選【2024年最新】
続きを見る
NFT作品の制作方法①:ツールを使ってAIに描いてもらう
2つ目の制作方法は、高性能AIが自動で画像生成してくれるツール「Midjourney」(ミッド・ジャーニー)を使ってつくることです。
Midjourneyなら、キーワードを入力するだけでAIが驚くほどハイクオリティな画像を仕上げてくれます。
これならもはや「筆さばき」などの作画スキルは不要です。
いかに上手にAIにキーワードで指示を出すか?というアイデア勝負の世界です。
イラストを描くのに自信がないけどアイデアで勝負したい!という方は、以下記事『Midjourneyの画像をNFTで販売する方法』にお進みください。
Midjourneyの画像をNFTで販売する方法|商用利用の注意点も解説!
続きを見る
NFT作品の制作方法②:外注する
さいごの3つ目は、外注してしまうことです。
イラストの外注をするなら、おすすめは国内最大のスキルマーケット「ココナラ」です。
ココナラなら、スマホ1台でかんたんにプロのイラストレーターさんとつながれます。
ココナラの公式サイトで「NFT イラスト」と検索すると、たくさんのイラスト制作者の方がリストアップされます。
制作にかかる料金は数千~数万円です。
【ココナラでの「NFT イラスト」キーワード検索結果画面】
あなたの求める画風やご予算に合うイラスト制作者(NFT界隈では「絵師」と呼ぶ)を探してみましょう。
ココナラに登録(無料)すれば、すぐに検索できます。
ココナラで制作を依頼する手順は、以下の関連記事『ココナラでつくったNFTアートをOpenSeaで売る方法』で詳しく解説していますので参考にしてください。
絵が描けなくても大丈夫!ココナラを使ってNFTアートを制作・販売する方法
続きを見る
自分にあった好きな方法ではじめてみましょう♪
手順②:OpenSeaにアート作品を出品
続いて、先ほどまでの手順で制作した作品(画像データ)をOpenSeaに出品します。
OpenSeaは、2017年2月にサービスを開始した、米国ニューヨークを拠点とした世界最大のNFTマーケットプレイス(NFTの取引が行われるサイト)です。
OpenSeaに出品すれば、世界中のNFTコレクターや投資家にリーチできます。
このあと、「NFT出品の事前準備(3ステップ)と、
事前準備
- 仮想通貨取引所の口座開設
- MetaMaskでウォレットを作成
- OpenSeaでアカウント登録
以下の「NFT出品・販売の手順(5ステップ)」を、
出品・販売の手順
- コレクションを作成
- アイテムを登録
- アイテムを出品
- オファーの承認
- ロイヤリティ支払いの確認
それぞれ解説していきます。
NFT出品の事前準備(3ステップ)
NFTアートを出品するには、以下3つの事前準備が必要です。
事前準備
- 仮想通貨取引所の口座開設
- MetaMaskでウォレットを作成
- OpenSeaでアカウント登録
事前準備(上記3つ)がすべて完了済みの方は、以下のボタンから先に進んでください。
仮想通貨取引所の口座開設
NFT取引はすべて、仮想通貨で行われます。
アート作品の出品・販売時の手数料も、作品の売却代金の受け取りも、すべて仮想通貨でやりとりします。
そのため、NFTアートの取引を始めるには、仮想通貨取引所の口座が必要です。
初心者なら、国内大手のコインチェックがおすすめです。
取り扱うコイン数が多く、スマホアプリが使いやすく便利だからです。
完全無料&最短5分程度で口座開設申請は完了します。
まだ仮想通貨口座を持っていない方は、必ず作ってください。
※公式サイトより無料でアカウント登録できます
参考①
参考②
コインチェックのサービス詳細は、
>>>コインチェックの評判(6つのメリットと3つのデメリット)を解説
コインチェック以外の取引所は、
>>>仮想通貨取引所の選び方(おすすめ12社をランキング形式で徹底比較)
で確認できます。
なおこのあとのNFT出品をスムーズに進めるには、口座開設後は1~3万円程度を入金してETH(イーサ/イーサリアム)を買っておきましょう。
作品の売却(購入オファーを承認)時などに、ガス代(GAS FEE)が必要だからです。
ガス代(GAS FEE)とは
ガス代とは、ネットワーク利用料です。
イーサリアムなどのブロックチェーンネットワークを使うときは、ネットワーク利用にかかる手数料として、ユーザーはガス代を支払う義務があります。
つまりガス代が用意できていないと、OpenSeaでの販売が完了できないのです!
ウォレットには、少し余裕をもった金額を入金しておくと安心です。
ガス代の残高不足トラブルを回避できます。
参考
ガス代については、以下で詳しく解説しています。
OpenSeaのガス代を徹底解説|いつ・どんなときに必要?の疑問を解消します
続きを見る
MetaMaskウォレット作成
MetaMask(メタマスク)とは、仮想通貨を管理するためのウォレット(財布)です。
ウォレットは、安全に仮想通貨を取引・管理をするための必携ツールです。
なかでもMetaMaskは、
MetaMaskの特徴
- 無料で使える
- 日本語、日本円に対応している
- OpenSeaと連携できる
というメリットがあるので、必ず持っておきたいです。
以下からインストールできます。
※公式サイトからインストールできます
参考
MetaMask(メタマスク)のインストール手順や使い方は、以下で解説しています。
メタマスクとは?|使い方と送金方法を解説【はじめての方むけ】
続きを見る
OpenSeaアカウント登録
続いて、今回NFTアートの出品・販売を行うOpenSea(オープン・シー)に登録します。
以下の手順で、アカウント登録できます。
※OpenSeaは海外サイトのため、基本は英語表記です。英語表記に抵抗感がある方は、参考記事:OpenSeaの英語を日本語化する方法に従い日本語に翻訳してご利用ください。
OpenSeaアカウント登録手順①:OpenSea公式サイトにアクセス
まずは公式サイトにアクセスします。
トップページ右上の人影マークにカーソルを合わせ、「Settings」をクリックします。
OpenSeaアカウント登録手順②:MetaMaskにサインイン
画面中央のキツネマーク「MetaMask」をクリックします。
右上に小ウィンドウが開くので、「接続」→「署名」の順にクリックします。
OpenSeaアカウント登録手順③:基本情報を入力
基本情報画面に移りますので、必要事項を入力します。
入力事項
- Username:名前
- Bio:人物紹介、挨拶文
- Email Address:メールアドレス
- Links:SNSやサイトのアドレス
Bioは「Biography」(経歴、人物紹介などの意味)の略語です。
「I'm ○○○. Nice to meet you!」など、かんたんな挨拶分を入力すればOKです。
Linksは、Twitter、Instagram、サイト(ブログなど)の3つの欄が設けられていますが、空欄のままでも大丈夫です。
すべて入力したら、ページ下段の「Save」をクリックします。
OpenSeaアカウント登録手順④:メールアドレス有効化
先ほど入力したメールアドレスに、メールが届きます。
中央にある「VERIFY MY EMAIL」をクリックします。
以下の画面が表示されます。
「Back to OpenSea」ボタンを押すと、サイトに戻れます。
これでOpenSeaのアカウント登録完了です。
お疲れ様でした!
以上で、事前準備は完了です。
※OpenSeaの登録〜利用の手順は、関連記事『OpenSeaの始め方・使い方』でも詳しく解説していますので参考にしてください。
OpenSeaの始め方・使い方(登録~出品・購入)【完全ガイド】
続きを見る
NFTを出品・販売する方法(5ステップ)
ここから、NFTアート作品をOpenSeaで出品・販売する方法を解説します。
出品・販売の手順
- コレクションを作成
- アイテムを登録
- アイテムを出品
- オファーの承認
- ロイヤリティ支払いの確認
の5つの手順を、順番に詳しく解説します。
コレクションを作成
OpenSeaにアクセスして、右上のアカウントアイコンを選択後、「My Collections」をクリックします。
後ほど、このお店(My collection)にNFTアート作品という商品(item)を登録(Listing)して、品揃えを増やしていくことになります。
「Create a collection」をクリックします。
コレクションのイメージ情報を設定します。
設定するコレクション情報
- Logo image:コレクションのアイコン画像です
- Featured image:コレクションの一覧ページなどに表示されるアイキャッチ画像です
- Banner image:コレクションページ上部に表示されるバナー画像です
コレクションの基本情報を入力します。
入力するコレクション情報
- Name:コレクション名称です
- URL:自身のサイトなどを持っている場合はここにURLを設定しましょう
- Description:コレクションの詳細説明文です
- Category:アイテムの出品カテゴリーです
- Links:SNSアカウントなどを持っている場合はこちらに設定しましょう
芸術系の作品を扱う方は「Art」、シリーズものを販売する場合は「Collectibles」がおすすめです。
取引に関する設定をします。
設定する取引情報
- Royalties:作品の二次販売時に作者に還元されるロイヤリティを設定できます(0%から最大10%まで設定可能)
- Blockchain:NFT取引に利用するブロックチェーンの種類を選択します
- Payment tokens:アイテムの売買に使用する仮想通貨を選択します(特にこだわりがなければ、ETHとWETHで問題ありません)
Blockchainは2022年3月現在、Ethereum(イーサリアム)とPolygon(ポリゴン)の2種類から選択可能です。
このとき、Blockchain(ブロックチェーン)とは、お店(コレクション)が立ち並ぶ「土地」だと理解しましょう。
参考:イーサリアムとポリゴンの違い
イーサリアムのブロックチェーンネットワーク(土地)にいる人は、ポリゴンの土地にあるお店の商品を買うことはできません。
イーサリアムで扱う商品が欲しければイーサリアムの土地へ、ポリゴンで扱う商品が欲しければポリゴンの土地へ行かなければならないのです。
イーサリアムの特徴は、ユーザー数も取り扱う商品数も多く、市場規模が圧倒的に大きいことです。
そのため売買成立しやすいメリットがありますが、反面、ガス代は高いです。
一方でポリゴンは、ガス代が安いのが特徴です。
「お試し感覚」でやってみたい方は、費用が少額で済むポリゴンがおすすめです。
ただしこれはマイナーな方法であり、ユーザー数が少いため取引成立しにくいというマイナス面があることは理解しておきましょう。
また、ポリゴンは使用するための事前準備がやや煩雑なのも、デメリットのひとつです。
イーサリアムとポリゴンのどちらにするかは、目的や用途にあわせて慎重に選びましょう。
特にこだわりがなく、面倒なことがイヤな初心者の方は、とりあえずイーサリアムを選んでおくのが無難です。
ここでは一旦、無難なイーサリアムを選択しておいて良いでしょう。
参考
ポリゴンは、仮想通貨ウォレットに接続することで利用できるようになります。
ポリゴンとウォレットとの接続方法は、関連記事『メタマスクをポリゴンに接続する方法(初心者むけに解説)』で解説していますので参考にしてください。
コレクションの表示方法を設定します。
好きなものを選んで構いません。
出品作品が過激な内容の方のみ、「Explicit & sensitive content」をオンにします。
普通のイラストを投稿するだけなら、オフのままでOKです。
さいごに「Create」をクリックして、コレクションの新規作成は完了です。
アイテムを登録
OpenSeaトップページの右上にある「Create」をクリックします。
下記赤枠のエリアに、出品したい作品のファイルをドラック&ドロップします。
注意ポイント
一度出品登録(Listing)したアイテムは、出品取り下げ(Cancel listing)をする際にもガス代の支払いが発生します。
誤ったアイテムを登録しないよう、注意しましょう。
アイテム情報を入力します。
入力するアイテム情報
- Name:アイテムの名称です
- External Link:自身のHPなどを持っている場合はここにURLを設定します
- Description:アイテムの詳細説明文です
- Collection:アイテムを登録するコレクションを選択します
このあと、付加情報を追加します。(任意)
たとえば「Properties」の項目では、アイテムページに表示する追加の詳細情報を登録できます。
「GENDER(性別)」や「AGE(年齢)」などが設定できるので、キャラクターアイテムを登録する際には活用すると良いでしょう。
ここで詳細な項目設定があれば、購入希望者は項目(タグ情報)を使ってフィルタリング抽出して、欲しいアイテムを探しやすくなります。
取引情報を設定します。
出品アイテムが過激なものに該当する場合は、「Explicit & sensitive content」にチェックを入れます。
「Supply」では、販売可能なNFTの上限数を設定できます。
※2022年3月現在は、1つ限定での販売のみ対応しています。(「1」から変更不可です)
※将来的には2つ以上の販売に対応するアップデートを予定しています。
「Blockchain」では、アイテムの販売に利用するブロックチェーンの種類を選択できます。
現状では、Ethereum(イーサリアム)とPolygon(ポリゴン)から選択できます。
参考
「Freeze metadata」については、設定しない場合はOpenSeaのサーバーに画像がアップされ、設定する場合は分散型のサーバーに画像がアップされます。
仮にOpenSeaがつぶれた場合、 OpenSeaのサーバーにアップされている画像データは消えてなくなります。
反対にFreeze metadataなら、画像データは永久的に編集・削除ができなくなり、永遠にデータは残り続けます。
ただしFreeze metadataにするには別途ガス代がかかるので、本当に大事に残したいコレクションのみ設定すると良いでしょう。
すべて入力したら「Create」ボタンをクリックして、アイテム登録は完了です。
アイテムを出品
登録したNFTアイテムページの右上にある、「売る」をクリックします。
出品方法の設定ページが開きます。
まず「Type」で出品方法を選択します。
出品方法は、以下の2種類から選べます。
- Fixed Price:固定価格出品
- Timed Auction:オークション出品
固定価格出品とは
NFT作品を価格を固定して販売する方法です。
ほとんどの方がこちら出品方法を選んでおり、もっとも一般的なNFTの販売方法となっています。
基本は出品価格での落札を目標としますが、購入者側は出品価格以下でも価格交渉(オファー)をかけることができます。
出品者はオファーを受けるかどうか(承認 or 却下)を選択できます。
オークション出品とは
こちらはオークション形式での出品になります。
オークションの形式は、「イングリッシュオークション(価格釣り上げ式)」「ダッチオークション(価格下降式)」から選択できます。
どちらもオークション期間の設定が必須です。
イングリッシュオークションの場合は開始価格・リザーブ価格(※)の設定、ダッチオークションの場合は開始価格・終了価格の設定が必要です。
(※)...最低落札価格のことです。OpenSeaでは入札価格がリザーブ価格を下回る場合、その入札を受ける義務はありません。
このあとは、
3つの出品方法
- 固定価格出品
- イングリッシュオークション形式
- ダッチオークション形式
それぞれについて、設定手順を解説します。
出品方法①:固定価格出品の場合
固定価格出品の場合は、以下の画面で各種項目を設定します。
設定項目
- Price:出品価格(トークンの種類、金額)を設定します
- Schedule listing:販売期間を設定します
- Sell as a bundle:複数のアイテムをバンドル販売(まとめ売り)する場合、バンドル名称、バンドルの概要説明を入力します
- Reserve for specific buyer:購入者を指定して特定の相手のみに販売したい場合はこちらを設定します(販売相手の宛先を入力しましょう)
全ての設定項目を入力したら、「Complete listing」のボタンをクリックします。
出品方法②:イングリッシュオークション形式の場合
イングリッシュオークションとは
イングリッシュオークションは、価格釣り上げ型のオークション方式です。
通常、オークションと聞いて連想するのはこちらの方式です。
購入希望者からのオファーを募り、最終的に最も高い金額を提示した購入希望者にアイテムを売却します。
「Method」から、オークションの形式を選択します。
選択できるオークション形式
- Sell to highest bidder:イングリッシュオークション形式(価格釣り上げ式)
- Sell with declining price:ダッチオークション形式(価格下降式)
「Sell to highest bidder」(イングリッシュオークション形式)を選択したら、販売条件を設定します。
設定する販売条件
- Starting price:開始価格を設定します(購入者にも表示される最低出品価格になります)
- Duration:オークション期間を設定します
- Include reserve price:リザーブ価格を設定します(購入者には公開されない、出品者側の最低出品価格になります)
全ての設定項目を入力したら、「Complete listing」のボタンをクリックします。
出品方法③:ダッチオークション形式の場合
ダッチオークションとは
価格下降型のオークション方式です。
イングリッシュオークションとは逆の、価格が順番に下がっていく方式のオークションです。
販売者ははじめに設定したオークション価格を段階的に下げていき、最初にオファーをおこなった販売希望者にアイテムを売却します。
「Method」から、オークションの形式を選択します。
「Sell with declining price」(ダッチオークション形式)を選択したら、販売条件を設定します。
設定する販売条件
- Starting price:開始価格を設定します(オークション開始時の最高額になります)
- Duration:オークション期間を設定します
- Ending price:終了価格を設定します(ここで設定した金額が、オークションの最低価格になります)
全ての設定項目を入力したら、「Complete listing」のボタンをクリックします。
これで無事に出品完了です!!!
お疲れさまでした!
オファーの承認
出品が完了したら、購入者からのオファーを待ちます。
オファーが来たら内容を確認し、承認するかを決めましょう。
オファーを承認する場合には、オファー欄にある「Accept」ボタンをクリックします。
OpenSea利用手数料(2.5%)とロイヤリティ(任意設定)が差し引かれた、最終的な売上(Tatal Earnings)が表示されます。
金額を確認して、問題なければ「Accept」ボタンをクリックします。
ロイヤリティは、販売後にいったんOpenSea側が預かり、2~4週間後にあなたのアカウントのウォレットに着金します。
MetaMaskが別ウィンドウで開くので、オファー承認にかかるガス代を支払います。
ガス代の価格を確認後、「確認」ボタンをクリックします。
以上で、購入オファーの承認は完了し、無事にNFT作品は売却できました。
ロイヤリティ支払いの確認
あなたは一度NFTを出品・販売(=一次販売)すると、その後転売(=二次販売)されるたびに、あなたにロイヤリティが入ります。
前述のとおり、ロイヤリティの着金には通常2~4週間かかります。
以下の方法を覚えておけば、ロイヤリティの支払状況をこまめに確認できます。
出品したアイテムが含まれるコレクションページを開き、右上の「Royalties」ボタンをクリックします。
保留中、および完了したロイヤリティの支払状況の一覧が表示されます。
ロイヤリティの支払いは、毎月1回にまとめて行われます。
最低金額の60ドル以上になったら、支払いを受けられます。
以上、NFTアート作品を出品(販売)する手順の解説でした。
さいごに(IPビジネスに挑戦しよう!)
この記事で解説した手順を踏めば、あなたが制作したオリジナル作品(IP)を世界中の人に届けることができます。
そしてたくさんの人に認知され人気が高まれば、その作品を使ったさまざまなビジネス展開も可能になるのです!
これまで一部の大資本や才能を持った人だけのものと思われていたIPビジネスは、NFTの登場によって変わりました。
2022年の現在では、個人でも、特別な専門性や才能がなくとも、だれでもIPビジネスに参入できるようになったのです。
これはIPビジネスの世界の常識や慣行を一変させるかもしれない、革命的な出来事です。
このチャンスを前に、挑戦しないのはもったいないです!!!
いまは大人気のキャラクターも、はじめの一歩はこういった1枚のイラストの制作・販売(発表)から始まっています。
今年あなたが発表した作品が、あなたが死んだあとも何十年と残り続けることだってあり得ます。
IPビジネスに挑戦したい方は、ぜひ失敗を恐れずにトライしてみましょう♪
今回は以上です。
この記事が、あなたがIPビジネスに挑戦するきっかけや後押しになればうれしいです。
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