これからビットコイン投資をはじめたい方は、ぜひ参考にしてください。
この記事で解決できるお悩み
- ビットコインって何?(基礎知識から教えてほしい)
- ビットコイン投資は本当に儲かるの?(将来性は?)
- ビットコイン投資をはじめるときのリスクや注意点は?
- ビットコイン投資をするにはどうすればよい?(始める手順は?)
この記事の結論
- ビットコインは世界で初めて誕生した暗号資産(仮想通貨)
- 仮想通貨市場で圧倒的なシェアをもつ、仮想通貨の代名詞的存在
- 投資・投機目的だけでなく、決済・送金など実用性も高い
- これから仮想通貨市場が成長して利便性が高まれば、ビットコインの需要は高まる
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ビットコイン(BTC)とは?
(画像引用元:Bitcoin公式サイト)
ビットコイン(BTC)は2009年に誕生した世界初のデジタル通貨であり、暗号資産(仮想通貨)の一種です。
暗号資産(仮想通貨)とは?
仮想通貨とはインターネット上に存在する通貨のことであり、法律上は「暗号資産」と呼ばれています。
※暗号資産は正確には仮想通貨を含むデータ資産の総称ですが、基本的に仮想通貨と暗号資産は同じものと考えて問題ありません。
暗号資産(仮想通貨)は国や政府に管理されず、ブロックチェーン技術によって運用されています。
ブロックチェーンとは?
ブロックチェーンとは、多数の参加者に同一のデータを分散保持させる仕組みです。
データの破壊・改ざんが極めて困難で、障害による停止の可能性が低く、強固なセキュリティを実現できます。
ビットコインは、全世界でもっとも時価総額が高い暗号資産(仮想通貨)です。
現時点で、仮想通貨の代名詞ともいえる存在です。
※以下は2022年8月18日時点のデータ
(引用元:Coin Market Cap)
(引用元:Coin Market Cap)
ビットコインは、サトシ・ナカモトと名乗る人物によってネット上に公開された論文からはじまりました。
論文のタイトルは『Bitcoin: A Peer-to-Peer Electronic Cash System』で、ビットコインというこれまでにない新しい財産的価値を提唱する内容でした。
(引用元:Coincheck公式サイト『日本語で読むビットコイン原論文 [by Satoshi Nakamoto]』)
サトシ・ナカモトを名乗る人物が何者なのかは、いまだに明らかにはなっていません。 ※2021年8月現在
しかしビットコインという新たな財産的価値のあり方を提示したこの論文は、2008年当時、各方面で反響を呼びました。
この翌年にビットコインは誕生し、同時に仮想通貨というものが誕生したのです。
ビットコイン(BTC)の仕組みと特徴
ビットコイン(BTC)の仕組みと特徴は、主に以下6つがあります。
- 非中央集権的な管理
- ブロックチェーン技術によるP2Pネットワーク
- データ改ざんを防ぐ高いセキュリティ
- 発行上限あり
- 換金できる
- 送金・決済に使える
このあと詳しく解説します。
非中央集権的な管理
法定通貨には中央銀行という管理者がいます。(これを「中央集権的」といいます)
しかしビットコインには発行主体や管理者がいません。(この中央管理者がいない状態を「非中央集権的」と呼びます)
ビットコインは国家という権威にコントロールされず、プログラムによって動いている通貨なのです。
ブロックチェーン技術によるP2Pネットワーク
ビットコインでは、取引に参加するコンピューターが個別で相互につながる「P2P(Peer to Peer/ピア・トゥー・ピア)ネットワーク」を構築しています。
Peerとは?
Peerとは「対等の者」という意味で、ここでは「個別のコンピューター」を指します。
ネットワークの文脈では「node(ノード)」という言葉が使われることもあります。
(引用元:Coincheck公式サイト)
従来の「クライアントサーバー方式」では、サーバが故障してダウンするとシステム全体が停止するという問題があります。
一方で「P2Pネットワーク方式」なら一部の端末が停止してもシステム全体がダウンすることはないメリットがあります。
そしてP2Pでのトランザクション(取引)を監視するため、ブロックチェーンの技術が使われています。
ブロックチェーンとは?(再掲)
ブロックチェーンとは、多数の参加者に同一のデータを分散保持させる仕組みです。
データの破壊・改ざんが極めて困難で、障害による停止の可能性が低く、強固なセキュリティを実現できます。
ブロックチェーン技術により、ビットコインの取引情報は世界中に散らばる膨大な数のコンピューター(PCやスマホやタブレット)で記録が共有されています。
なおこの記録は、誰でも『Blockchain.com』というサイトでリアルタイムに見ることができます。
ビットコインは、世界中のユーザーが情報の整合性を "相互チェック" することでセキュリティが担保されているのです。
データ改ざんを防ぐ高いセキュリティ
この "相互チェック" の仕組みは、「マイニング」と呼ばれる計算作業によって実施されます。
マイニングとは?
マイニングとは、「採掘する」という意味です。
ブロックチェーンではいくつかの取引情報をひとまとめにしたブロックが "鎖(チェーン)" のようにつながっており、1つひとつのブロックは「ハッシュ関数」という特殊な計算方法で暗号化されています。
この暗号を解読して取引内容が正しいと確認できれば、ひとつ前のブロックに新しいブロックを追加できるのですが、この「ハッシュ関数」による暗号は理論的に解くことができません。
そのため解読するには適当な数値を当てずっぽうに入れていくしかありません。4桁の暗証番号を「0001、0002、0003…」としらみつぶしに試していくような作業です。
この作業がまさにコツコツと金鉱(ゴールド)を掘り続ける採掘作業に似ているため、この暗号解読作業のことを「マイニング」というのです。
掘ることで得られる点だけでなく、価値貯蔵の役割を果たしたり投資や投機の対象になる点も金とビットコインは似ていますね。
(引用元:Coincheck公式サイト)
このマイニングにより参加同士がビットコインの取引内容を "相互チェック" できるため、もしデータ改ざんなどの不正があってもすぐに他の誰かが見つけ出せるのです。
ビットコインはマイニングに参加する世界中のユーザーによって支えられ、高いセキュリティを実現しているのです。
なおビットコインのマイニングは、「PoW(Proof of Work/プルーフ・オブ・ワーク)」というルールで運用されます。
これは、暗号解読のための計算を最も早く完了した人に報酬を払う仕組みです。
マイニングに成功した人は、報酬としてビットコインがもらえます。
そのためビットコインのマイニングには膨大なデータを高速処理できる高性能のコンピューターと、それを長時間稼働させる電力が欠かせません。
これに対して、
といった声も多く、ビットコインが抱える問題のひとつになっています。
発行上限あり
法定通貨では中央銀行がお金を刷ることで相対的に物価が高くなり、お金の価値が下がる「インフレ」が起こりえます。
しかしビットコインには、そのようなことはありません。
ビットコインではあらかじめプログラムによって、発行上限枚数は約2,100万枚と決められています。
これにより「インフレ」が防止され、ビットコインの価値は保たれます。
また新規発行されるビットコインの量(枚数)は、しだいに減っていく仕組みになっています。
4年ごとに新規発行量が半分になる「半減期」が設けられているのです。
半減期とは?
マイニング(採掘)で獲得できる報酬が半減する時期のことです。
くわしくは関連記事『ビットコインの半減期とは?』で解説しています。
そのため、ビットコインの増え方は以下のような曲線になります。
(引用元:Youtube『Coincheck公式チャンネル』)
2021年現在で、すでに全体の9割ほどの発行が済んでいます。
今後は次第に新規発行量が減るため増え方はだんだん緩やかになっていき、最終的には2041年に約2,100万枚すべての発行が完了する予定です。
換金できる
たとえば「電子マネー」や各社が独自発行する「ポイント」の場合、日本円などの法定通貨に換金できないものがほとんどです。
しかしビットコインは、仮想通貨の取引所で日本円などの法定通貨に換金できます。
仮想通貨であるビットコインも、電子マネーやポイントも「通貨価値をデジタルデータとして記録したもの」という点では同じです。
しかしビットコインには換金性の高さがあり、現金(日本円などの法定通貨)と同等のモノとしての使い勝手のよさがあるのです。
送金・決済に使える
先ほど解説した「P2Pネットワーク」によって、ビットコインは個人間で直接やりとりできます。
インターネット環境さえあれば、ビットコインは24時間365日、相手がどこにいても(もちろん海外にいても!)送金することが可能です。
同様に、世界中のお店やネットショップでの決済にも使えます。ビットコイン決済ができるお店は、近年増加中です。
(引用元:『ビックカメラ公式サイト』)
またビットコインでは、送金も決済もこれまでの銀行を介した場合とくらべて圧倒的に早いです。
手数料も安く済むので、ユーザーにとっては良いことだらけです。
とくにビットコインはもともと国籍がなく世界中で使えるため、「両替」というものが存在しません。
そのため海外相手の送金や決済では、両替手数料が不要で大きなコストメリットがあります。
参考
ビットコイン(BTC)の将来性
今後のビットコイン(BTC)の価格動向を左右するのは以下の3つです。
- 送金・決済できるお店が増える
- 仮想通貨市場が成長する
- 半減期をむかえる
それぞれの内容を順番に見ていきましょう。
送金・決済できるお店が増える
もともとビットコインは、「決済通貨」として開発されました。
つまり日常の買い物などで、お金と同様に使われることを目指しています。
ビットコイン決済ができるお店やネットショップは世界中で増加中ですが、現状はまだまだ普段の生活で使えるレベルではありません。
もっと「どこでも」「いつでも」使えるようになってこそ、たくさんの人たちがビットコインを保有するようになるでしょう。
ビットコイン普及のポイントは、ビットコインが使用できるお店の増加です。
使えるお店が増えて、みんながビットコインを持つようになれば、ビットコインの需要が高まり価値は上がります。
たとえば米大手決済サービスのPaypal(ペイパル)では、複数の暗号資産(仮想通貨)を決済手段として利用できるサービスを開始しています。
参考記事:『米ペイパル、暗号資産での支払い開始 数カ月で対象拡大へ』(ロイター通信 2021年3月31日付)
また大手コンビニエンスストアのサークルKは、北米で複数の暗号資産(仮想通貨)と現金を交換できるATMの設置を進めています。
参考記事:『サークルK、仮想通貨のATMを北米店舗に大規模設置 Bitcoin Depotと提携』(COIN POST 2021年7月26日付)
このような動きが他社や他国でも広がれば、ビットコイン決済は一気に普及するはずです。
またビットコインに「ライトニングネットワーク」が実装されれば、利便性を拡大する後押しになるでしょう。
※現時点で、ビットコインにライトニングネットワーク実装の計画はありません。
ライトニングネットワークとは?
ライトニングネットワークとは、ブロックチェーンの外部で取引を行うこと(オフチェーン取引)による送金方法です。
送金スピードが早く、手数料が安いというメリットがあります。
これは手数料を安くできるため、少額決済(マイクロペイメント)に適しています。
少額決済に使えるようになれば、ビットコインは人びとの日々の生活に浸透していきます。
決済の利便性を高めてくれるライトニングネットワークが実装されれば、ビットコインの保有者は激増することは間違いないでしょう。
仮想通貨市場が成長する
ビットコインは、仮想通貨の代名詞的存在です。
そのため仮想通貨の市場が大きくなれば、あわせてビットコインも取引が増える可能性が高いでしょう。
市場の成長とビットコインの成長との相関性がとても高いということです。
仮想通貨市場の拡大を後押しするイベントはたくさんあります。
たとえば「法定通貨に認められる」ことです。
2021年6月には中南米のエルサルバドル共和国で、世界で初めてビットコインが法定通貨として認められる方針となりました。
参考記事:『エルサルバドル、9月7日にビットコイン法定通貨化』(ロイター通信)
その国の国民が使うことで需要が高まることにくわえ、ビットコインの信用を高めることにもなるでしょう。
また「ETF商品が増える」ことです。
ETFとは?
ETFとは、上場投資信託(Exchange Traded Fund)のことです。
複数の銘柄で構成された金融商品である投資信託を上場させたものです。
構成銘柄が複数のため、1つの銘柄だけに投資するよりリスク分散が図れることがメリットです。
2021年8月現在では、カナダで3つのビットコインETFが承認されています。
今後世界最大の金融市場である米国をはじめ、他国でもビットコインETFが承認されれば投資家の裾野は一気に広がるでしょう。
たとえば米国の個別銘柄に投資するのは怖くてできなくても、S&P500連動のETFは安心して買っている人は多いですよね。
半減期をむかえる
ビットコインには半減期があります。
半減期とは?(再掲)
マイニング(採掘)で獲得できる報酬が半減する時期のことです。
これまでビットコインの半減期は 4年に1度 訪れています。
この周期が継続するならば、4度目となる次回は「2024年」になると予想できます。
- 半減期 1回目:2012年
- 半減期 2回目:2016年
- 半減期 3回目:2020年
- 半減期 4回目:2024年(?)
これまでの半減期前後の価格動向を振り返ると、1回目のころは目立った値動きはありませんでした。
このころはまだビットコインの保有者は少なく、あまり反応がなかったようです。
しかし2回目と3回目には、半減期をむかえる約1か月~1か月半前から大きく値上がりしました。
次回の4回目にも同様の値動きをすると想定すると、2024年の半減期(5月頃?)の前に価格上昇が期待できます。
※時期(年・月とも)は未定です。
本記事では、2020年の半減期が5月だったことから、次回も5月頃の実施だと想定しました。
注意
価格の動きは半減期以外の影響もあります。「半減期なら必ず値上がりする!」と誤解しないよう注意くださいね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
この記事ではビットコイン(BTC)の仕組みや特徴、将来性を解説してきました。
ここで一度、整理しましょう。
ビットコインの主な仕組みと特徴は以下6つです。
- 非中央集権的な管理
- ブロックチェーン技術によるP2Pネットワーク
- データ改ざんを防ぐ高いセキュリティ
- 発行上限あり
- 換金できる
- 送金・決済に使える
そしてビットコインの今後の価格上昇要因として、以下3つを紹介しました。
- 送金・決済できるお店が増える
- 仮想通貨市場が成長する
- 半減期をむかえる
上記3の半減期による値上がりはあくまで一時的なものに過ぎません。投資で儲ける "小手先のテクニック" であり「短期」投資の視点です。
一方で上記1と2は実需に裏づけられた拡大です。これは "ファンダメンタルズ” 改善による成長であり「中長期」投資の視点です。
ファンダメンタルズとは?
ファンダメンタルズとは、株式投資の世界では企業の財務状況・業績や経済全体の成長性といった数値指標を指します。
このような数値分析により企業の本質的な価値を分析する方法を、ファンダメンタルズ分析と言います。
この中長期的な成長の実現を信じる方は、ビットコインに投資すべきでしょう。
GMOコインが2021年3月に実施した調査『暗号資産アンケート調査2021』によると暗号資産(仮想通貨)ユーザーの8割以上は”長期保有”を目的としています。
多くの人たちがビットコインや仮想通貨の中長期的な成長を信じているのですね!
なお、ここまでの内容を簡潔に1分40秒程度でわかりやすくまとめた動画は以下です。
この記事を読んだ後の復習にどうぞ。
(引用元:Coincheck公式サイト)
さて、ここまでビットコインの特徴や将来性といったメリット部分は十分に伝わったと思いますので、最後にデメリットを含む投資の注意点にも触れましょう。
1つ目は「価格変動が激しいこと」です。
現状のビットコインなど仮想通貨は、投機の対象という側面が強いためときには価格が激しく変動します。
1日のうちで20~30%の幅で乱高下することもあります。
そのため安定した投資運用を行いたい人にとってはデメリットになります。
(この価格変動の激しさを利用して、短期で儲けるチャンスがあることの裏返しです。)
また一部の人の声に大きく影響を受けることもあります。
2021年には米国の電気自動車大手・テスラ社のイーロン・マスクCEOがテスラ車のビットコイン決済を停止したことをTwitter上で発表しました。
Tesla & Bitcoin pic.twitter.com/YSswJmVZhP
— Elon Musk (@elonmusk) May 12, 2021
この発言を受けてビットコインの価格は一時急落しました。
このように1つのニュースだけで価格が大きく動いてしまう不安定さがあるのです。
2つ目は「送金・決済サービスが広がるか?」です。
ビットコインの送金や決済が広がりつつあるのは事実です。
しかし、現在はまだその利便性を実感できるシーンは限定的です。ビットコイン決済ができるお店は、まだ少ないからです。
今後どのくらいのスピードでビットコインのサービスが普及するかは、いまだ未知数です。
ビットコインのサービス普及が期待どおりには進まない場合は、これまでの期待がしぼみ値下がりするリスクも高まります。
以上のようなデメリットも理解した上で、投資するかどうかを判断しましょう。
最新情報の収集には以下のサイトを活用してくださいね!
この記事を読み終えて、
だからビットコインを応援したい!!!
と思った方は、ぜひビットコイン(BTC)への投資を検討してみてはいかがでしょうか?
ビットコインを購入するには、仮想通貨取引所の口座開設が必要です。
はじめての方には、以下2つの大手の取引所がおすすめです。
※口座開設は完全無料です
※最短5~10分程度で申請完了できます
参考
口座開設する仮想通貨取引所選びには、以下の記事を参考にしてください。
仮想通貨・ビットコイン取引所の選び方|おすすめ12社ランキング
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さっそく自己資金で投資を始めたい方は、以下の記事に従ってください。
仮想通貨投資の始め方|完全ロードマップ(かんたん5ステップ)
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