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仮想通貨

仮想通貨ファクトム(FCT)の特徴と将来性|書類管理改革

あなたは世の中からもっと書類がなくなったら良いのにと思ったことはありませんか?

 

役所での手続き病院での問診票など、私たちの生活には書類があふれています

私たちは人生で同じこと(住所・氏名などの個人情報)何度も書くことに、膨大な時間を費やしているのです。

そしてその書類を管理する側の役所や会社もまた、毎日増え続ける膨大な書類の山整理するために多大なコスト(時間と手間)をかけているのです。

 

こんな非効率な世の中を変えるためのプロジェクトを進めている暗号資産(仮想通貨)があります。

それが今回解説するファクトム(FCT)なのです。

 

こばん
この記事では暗号資産(仮想通貨)のファクトム(FCT)を紹介します。

この記事で解決できるお悩み

  • ファクトム(FCT)って何だろう? 詳しく知りたい
  • ファクトム(FCT)の特徴や将来性を理解して、投資すべきか検討する材料にしたい
 

 

この記事はそんな疑問や悩みを抱える、暗号資産(仮想通貨)投資家のあなたのために書きました。

この記事の結論

  • ファクトムとは電子データを記録・保管する分散管理型プラットフォーム名称のこと(通貨の名称ではない)
  • ファクトムの開発目的は企業や政府が扱う情報を記録し、データ管理コストを削減すること
  • ファクトムの将来性は、①データ管理の実用性向上、②流動量の増加、③ビットコインとの連動の3点に左右される

 

この記事を読めばファクトムの特徴と将来性を理解できるでしょう。

 

ファクトム(FCT)とは?

 

ファクトム2015年にアメリカ・テキサス州にあるFactom社によって開発・管理されている電子データ(ドキュメント/書類)を記録・保管できる、分散管理型プラットフォームです。

 

ファクトムとは、ビットコイン(BTC)のようなデジタル通貨(仮想通貨)そのものの名称ではありません。

プラットフォーム名称が「ファクトム」であり、暗号資産(仮想通貨)である通貨名称は「ファクトイド(FCT)」です。

 

ファクトムの開発目的はブロックチェーンを利用して企業や政府などが扱う重要な取引情報を記録しデータ管理コストを削減することです。

ファクトムは書類や記録を安全かつ確実に管理することで世の中の人々が便利になる社会を目指して開発されたプロジェクトなのです。

 

ファクトム(FCT)の特徴

ファクトムの特徴は、大きく以下の4つです。

  • 分散管理型プラットフォームである
  • 医療記録や住宅ローンのデータを管理できる
  • 2種類の通貨がある
  • ビットコインとの強い関連性がある

以下で順に詳しく解説します。

 

分散管理型プラットフォームである

ファクトムは企業や政府を対象としたプロジェクトであり、機密情報の管理やセキュリティ対策安全で低コストに行うことを目指す分散型の文書管理プラットフォームです。

このプラットフォームはブロックチェーン技術を利用した分散管理をすることで強固なセキュリティ体制を構築しています。

 

今までバラバラに記録されていた書類を、ファクトムによってまとめて管理できるようになれば利便性は格段に向上します。

 

市役所や法務局での事務的な手続きで必要な書類は、管理が煩雑です。

量が多ければ、目的の書類を探すだけでも大変です。

しかしファクトムを利用することで、重要書類の管理が容易になり改ざんや情報漏洩リスクを下げることができるかもしれません。

 

また多くの方が住民票や登記簿謄本などを貰うために、市役所や法務局へ出向いたことがあるかと思います。

しかしファクトムによって一元管理されているデータに個人がアクセスできるようになれば、いちいち役所などに出かける必要はなくなります

 

このようにファクトムは、

  • データを管理する企業や役所
  • データを利用する私たちユーザー

の双方にとって便利な社会を創り上げようとしているのです。

 

医療記録や住宅ローンのデータを管理できる

ファクトムの特性を活かしたプロジェクトは、多数あります。

そのなかでも「dLoc by SMARTRAC(スマートロック)」「Factom Harmony(ファクトムハーモニー)」という2つのプロジェクトがとくに注目されています。

 

まず医療記録管理システム「dLoc by SMARTRAC(スマートロック)」です。

これは医療現場における書類のデジタル化を目的にしています。

 

医療現場には患者のカルテ、出生証明書、手術への同意書などさまざまな書類がありますが、医療従事者が探し出すのに手間を要することが多いのが現状です。

dLocが実現すれば、情報漏えいのリスクを低減しながら大切な医療記録シンプルかつ安全に管理することができるようになります。

 

そしてこれまで医療機関ごとに分散されていた情報を、まとめて一元管理することもできます。

これにより医療業界全体の生産性が向上し、私たち患者側の利便性も向上することが期待できる注目のプロジェクトなのです。

こばん
既往歴のデータ一元管理されれば、病院を変更する場合の手続き(紹介状など)がなくなって便利ですね!

 

また住宅ローンデータの管理プロジェクト「ファクトムハーモニー(Factom Harmony)」にも注目が集まっています。

ブロックチェーン技術によって住宅ローン市場でのデータを簡単に記録したり管理する仕組みです。

 

現在、住宅ローンに関する書類膨大多大な管理コストが発生しています。

しかしこのシステムが実現すれば、公文書偽造のようなトラブルに見舞われるリスクを抑えながら管理コスト節約に役立つことが期待されています。

 

これにより不動産金融業界業務効率化につながります。

そして結果的に、そのサービスを利用する私たちが低料金でサービスを受けられるというメリットを生む可能性があります。

 

2種類の通貨がある

ファクトムのプラットフォーム上では、「ファクトイド(FCT)」「エントリークレジット(Entry Credit)」という2種類の通貨が利用されています。

 

1つ目の「ファクトイド(FCT)」取引所で売買される通貨です。こちらは売買ができます!

 

一方で2つ目の「エントリークレジット(Entry Credit)」取引所で取引されることはありませんこちらは売買ができません!

「エントリークレジット」とは、プラットフォームであるファクトムを利用するための手数料として現金代わりに決済する役割をもったものです。

 

整理します。

私たちが「ファクトム」プラットフォームを利用しようと思えば、

  1. まずは「ファクトイド(FCT)」を買う
  2. つぎに、先ほど買った「ファクトイド(FCT)」「エントリークレジット」に変換する
  3. 「エントリークレジット」を使って、「ファクトム」のプラットフォームを利用する

という流れになります。

 

こばん
「エントリークレジット」は、プラットフォームを使うときの「中継(なかつぎ)」的な役割です。

これ自体は買うことができないので、投資対象にはなりません

あなたが投資をする場合には、"「ファクトイド(FCT)」を買う" ことになります。

 

この手順を知って、

理解できたけど、何だかとても面倒な仕組みだなぁ。

と思った方も多いと思います。

 

ファクトムがこのように2種類の通貨を設けている理由は、セキュリティ強化のためと言われています。

もしエントリークレジットがハッキングされたとしても、変換前のファクトイドの情報にアクセスできなければハッカーが情報を盗む意味はなくなります。

あえて面倒なプロセスを組み込むことで、ハッカーにすら「あぁ~、面倒くさい!」と思わせて、未然にハッキングを防いでいるのです。

これによりファクトムは、強固なセキュリティを維持しています。

 

ビットコインとの強い関連性がある

ファクトムは「ビットコイン2.0」と呼ばれることがあるほど、ビットコインとのつながりが強いことが特徴です。

 

まずは「仕組み」です。

ファクトムはビットコインをベースにつくられています。

ビットコインで使われているブロックチェーン上に「データレイヤー」という層を作り、そこで電子データなどを分散管理する仕組みになっているのです。

これにより、ビットコインの堅牢なセキュリティの恩恵を受けています。

 

次に「値動き」についてです。

過去を振り返ると、ファクトムはビットコイン市場の動きにつられて値動きする傾向がありました。

これまで、ビットコインが暴騰すればファクトムも暴騰し、ビットコインが暴落した後にファクトムも暴落してきました。

 

以上のようにファクトムは仕組みも値動きもビットコインと近いという特性があります。

 

ファクトム(FCT)の将来性

ここからはファクトムの将来性について解説します。

ファクトムの価格について、今後の価格を左右する主な要素以下の2つです。

  • 実用性の向上
  • ビットコインの値上がりに連動

ひとつずつ見ていきましょう。

 

実用性の向上

ファクトムの価格上昇を占う最大の要素は、何といっても「実用性の向上」です。

進行中のプロジェクトの実現性が高まるに連れ、そのプロジェクトを支えるファクトムの価値も上昇するシナリオが期待できるということです。

 

具体的には先述のdLoc by SMARTRAC(スマートロック)」Factom Harmony(ファクトムハーモニー)のプロジェクト進展が大きなポイントとなるでしょう。

 

実際これらのプロジェクトは、多くの企業や団体からも注目を集めています。

たとえば2017年にはマイクロソフト創業者ビル・ゲイツ氏によるビル&メリンダ・ゲイツ財団」がファクトムと提携することを発表しました。

後日、5000万ドル(約50億円)資金提供を行い、米国の住宅ローンの管理計画を始動させることも公表されています。

 

また2018年には同じくビル・ゲイツ氏Microsoft(マイクロソフト)」がファクトムと技術提携を行うことも発表されています。

この他、アメリカ不動産ローン会社「Equator」がファクトムが提供するシステムを利用する(自社製品と統合する)ことを発表するなど、複数の企業ファクトムとの共同取り組みが推進されています。

 

このような動きが進展してファクトムの提供するサービス社会実装されれば、ファクトムの需要は高まります

これにより値上がりが期待できるでしょう。

 

流動量の増加

現在、ファクトムを取り扱う仮想通貨交換所は世界的少なく、通貨の流動量は少ないのが現状です。

 

2021年9月1日8時頃の時点では、すべての暗号資産(仮想通貨)のなかで「市場占有率は0.00%」(ほぼゼロ!)に過ぎず、「取引量は692位」です。(ともに時価総額ベース)

(引用元:Coin Market Cap

これは言い換えると、将来の取り扱い拡大による価格上昇余地があるということです。

 

実際に過去、ビットコイン国内取引量No.1(※)大手仮想通貨交換所であるビットフライヤーにファクトムが上場するかもしれないという「噂(うわさ)」Twitter上に流れたことがあります。

(※)… Bitcoin 日本語情報サイト調べ。国内暗号資産交換業者における 2021 年の年間出来高(差金決済/先物取引を含む)

bitFlyer

 

このときファクトムの価格は、一時的に急騰しました。(1FCT=1,000~2,000円だったものが、一時は1FCT=8,600円以上にまで値上がり)

後日ビットフライヤーの代表者がSNS上で正式にこの「噂」を否定したため、その後価格は落ち着きました

 

そして今もなお、ビットフライヤーでのファクトムの取り扱いはありません。

しかし上場するかどうかというニュースがファクトムの価格に大きな影響を与えることが理解いただけるエピソードだと思います。

こばん
大手の取引所取り扱いがはじまれば一気に値上がりする可能性が高いのですね!

 

今後、国内外新規上場(新規取り扱い開始)があれば、価格上昇のきっかけになることが期待できます。

投資を検討するなら、各交換所の新規上場の情報には注視しておくとよいでしょう。

 

ビットコインの値上がりに連動

先述の通りファクトムは、ビットコインの価格上昇を受けて上昇する傾向があります。

そのため将来性をはかるときには、「ビットコインの値上がりに連動する」ビットコインの影響を受けやすい)という特性を理解しておくことが重要です・

 

ビットコインが値上がりすればそれに伴いファクトムも値上がりをを続ける可能性が高いといえます。

しかしこれは逆にビットコインが暴落する場合はファクトムも同じように暴落する可能性が高いことも意味しています。

 

ファクトムへの投資をする際のポイントであり注意点だと言えるでしょう。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?

本記事ではファクトムの特徴と将来性を解説してきました。

 

ファクトムの特徴は以下の4点です。

  1. 分散管理型プラットフォームである
  2. 医療記録や住宅ローンのデータを管理できる
  3. 2種類の通貨がある
  4. ビットコインとの強い関連性がある

そして以下3つの値上がり期待(高い将来性)の要素が見込めます。

  1. 実用性の向上
  2. 流動量の増加
  3. ビットコインの値上がりに連動

以上を踏まえてファクトムの魅力は十分に伝わったと思いますので、最後にデメリットを含む投資の注意点にも触れましょう。

1つ目は「中央集権的であること」です。

冒頭に書いたようにファクトムはFactom社が開発・管理しています。

つまりこの会社の経営陣の判断次第で今後のファクトムの方向性が大きく変わる可能性があります。

ビットコインなど多くの暗号資産(仮想通貨)のように非中央集権的で不特定多数の合意によって運営されている通貨ではないため、他の暗号資産(仮想通貨)とは異なる動きを見せる可能性が高いと言えるでしょう。

 

2つ目は「発行上限がない」ことです。

何枚でも追加で発行できることは、希少価値が高まることを望めないということです。

将来追加発行される度に、1枚あたりの価値が希薄化する可能性をはらんでいるのです。

 

最後に3つ目は「実用化の進展が停滞するリスク」です。

現在ファクトムでは、プロジェクトを推進していたソフトウェア企業Factom社が解散(会社清算)手続き発表済みです。 ※公式声明はコチラ(英語)です。

※参考記事:『日本仮想通貨銘柄のファクトム(FCT)、開発会社が解散・会社清算手続きへ』(「COIN POST」2021年4月3日付)

 

これまでもファクトムのプロジェクトは "Factom社" ではなく、"Factom Protocol Authority Node Operators" が担っていました。

そのため今回のFactom社の解散後もFactom Protocol Authority Node Operatorsによりプロジェクトは進行されますので、取り急ぎは大きな心配は無用です。

しかしFactom社は、これまでファクトムの開発や企業連携をリードしてきた、ファクトムにとって大きな存在であったことは事実です。

この重要なプレーヤーが不在になることで、今後のファクトムの各プロジェクトの進展に何らかの影響が出る可能性はあるでしょう。

現在のファクトムは、やや「先行き不透明」な状態であることを認識しておきましょう。

 

この記事を読んでファクトムの特徴や将来性は理解頂けたと思います。

 

ファクトムは私たちの生活・社会を大きく変えてくれるかもしれない非常に注目度の高い暗号資産(仮想通貨)です。

この開発目的に共感長期的な視点ファクトムの成功を期待したい方は、ぜひ投資を検討してみてはいかがでしょうか?

 

今回は以上です。

 

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こばん

【経歴】横浜国大卒▶︎食品会社に勤務▶︎2021年3月より副業で当ブログの運営開始|NFTクリエイター 兼 NFT情報メディア運営責任者として、当サイトおよびX(旧・Twitter)などで情報発信中|妻&娘2人と東京で暮らす39歳男性です

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