仮想通貨に興味関心があるあなたは、こんな疑問を持ったことはありませんか?
それぞれが別々のプロジェクトを進行しているようだけど、複数のプロジェクトが連携する仕組みは無いのかな?
また日ごろの取引の際には、こんな不都合を感じたことはありませんか?
今回は、こんな疑問や不都合を解消してくれるかもしれない暗号資産(仮想通貨)を紹介します。
それは、仮想通貨同士の相互連携を実現することを目指す「コスモス(ATOM)」です。
この記事では、暗号資産(仮想通貨)のコスモス(ATOM)の特徴と将来性を解説します。
この記事を読むだけで、コスモスに投資すべきかどうかの判断材料が手に入ります。
ぜひ最後まで読んでみてください。
この記事の結論
- コスモス(ATOM)はブロックチェーン同士をつなぐプロジェクト
- 誰でも簡単にブロックチェーンを開発・利用できる「Internet of Blockchains(インターネット・オブ・ブロックチェーン)」を構想
- 互換性のない通貨同士の連携が実現すれば、仮想通貨取引所を通さずに異なる通貨を交換できるようになるかもしれない
- DeFi分野や企業のサービスにも利用されている
- 今後「実用性の向上」と「流通量の増加」に伴い値上がりが期待できる
日本国内では大手取引所のGMOコインでコスモス(ATOM)を取り扱っています。
コスモス(ATOM)に投資したいなら、GMOコインにアカウント登録しましょう。
無料です。
コスモス(ATOM)とは?
(画像引用元:Cosmos公式サイト)
コスモスはJae Kwon(ジェ・クォン)氏が設立したTendermint(テンダー・ミント)社によって2014年に開発されました。
その後は
- 2016年にホワイトペーパー(英語)を公開
- 2017年にICOを実施
- 2019年には中国最大手の取引所「Binace(バイナンス)」に上場
など、着々と取り組みを進めることで次第に知名度も取引量も高まっています。
ICOとは?
ICO とはイニシャル・コイン・オファリング(Initial Coin offering)の略で、暗号資産(仮想通貨)の新規発行時の資金調達方法の1つです。
取引所に上場する前に告知を行い、賛同者から開発・運営に必要な資金を集める手段です。
株式会社は証券取引所に上場(IPO/イニシャル・パブリック・オファリング)することで投資家から資金を集めます。
この "仮想通貨版" が、ICOなのですね。
※通常のIPOには議決権付与が伴いますが、ICOでは議決権に相当するものがないことが相違点です。
コスモスは「Internet of Blockchains(インターネット・オブ・ブロックチェーン)」の実現を目標とした、プロジェクトおよびブロックチェーンネットワークの名称です。
この目指す姿は、"誰でもブロックチェーンを簡単に開発・利用できて、そのブロックチェーン同士がネットワークでつながる世界" です。
このプロジェクトの課題は、独立したブロックチェーン間の "相互運用性(インター・オペラビリティ)" を実現することです。
相互運用性とは、つまり「従来は互換性のなかったものを、交換・連携できる状態」にすることです。
2009年にビットコインが誕生して以来、これまでに多くのブロックチェーンと仮想通貨が開発されてきました。
しかしそのほとんどに互換性がありません。
そのため、異なる暗号資産(仮想通貨)を交換するには仮想通貨取引所を通す必要があり、また仮想通貨同士のデータ通信もできません。
コスモスはこの現状を変えようとしています。
コスモスのネットワーク技術によりブロックチェーン同士がつながれば、複数の暗号資産(仮想通貨)の交換と連携が可能になります。
その結果、仮想通貨取引所を介さず通貨の交換ができるので取引手数料が削減できたり、また複数の通貨の特徴を組み合わせた新しい通貨やサービスが生まれることも期待できるでしょう。
"宇宙にある無数の惑星や星をつなぐように、ブロックチェーン同士をつないだ1つの生態系を作りたい" という思いが込められたプロジェクトなのですね。
このコスモスのネットワーク内で流通するトークン(通貨)が「ATOM(アトム)」です。
暗号資産(仮想通貨)投資で私たちが取引をする対象は、この「ATOM」になります。
コスモス(ATOM)の特徴
コスモス(ATOM)の特徴は、以下の4つです。
- ブロックチェーン同士をつなぐ
- スケーラビリティ問題を解決
- 誰でもブロックチェーンを開発・利用できる仕組みを提供
- マイニングはDPoSを採用
この4つの特徴はいずれも「Internet of Blockchains(インターネット・オブ・ブロックチェーン)」の構想を実現するために必要不可欠なものです。
順番に詳しく見ていきましょう。
ブロックチェーン同士をつなぐ
コスモスの最大の特徴は、互換性のないブロックチェーン同士をつなぐことが可能なことです。
コスモスでは以下の画像のように「Hub」という中継地点と、そこに接続する「Zone」をつくります。
この「Zone」に配置した独立したブロックチェーンは、「Hub」を中継して他の独立したブロックチェーンとつながることができるという仕組みです。
(画像引用元:Cosmos公式サイト)
この仕組みにより、従来は単一で独立していたブロックチェーン同士がデータ連携できるようになるのです。
スケーラビリティ問題を解決
ここまで解説したブロックチェーン同士をつなぐ技術は、他にもメリットがあります。
それは「スケーラビリティ問題」の解決です。
スケーラビリティ問題とは?
スケーラビリティ問題とはブロックチェーン上の利用者が増え過ぎてしまうことで、処理の遅延や手数料の高騰が起きてしまうことです。
コスモスではブロックチェーンにおけるデータ通信量の分散が可能です。
データ通信量の多い部分から少ない部分へデータを移転するなどして、データ処理の負担を下げる対処ができるからです。
複数のブロックチェーン同士をつないで相互運用することは、処理遅延や手数料高騰を回避できます。
その結果わたしたりユーザーは、より早くより安くサービスを利用できるのです。
誰でもブロックチェーンを開発・利用できる仕組みを提供
コスモスでは「Cosmos SDK」という、ブロックチェーンをつくるための開発ツールを一般公開しています。
この開発ツールを使えば、誰でもブロックチェーンをゼロからつくることが可能です。
また、つくったブロックチェーンはコスモス上で相互運用することができます。
Cosmos SDKを使用した独自ブロックチェーンのプロジェクトやアプリケーションはすでにいくつも存在しています。
GMOコインのホームページ情報によれば、その数は240を超えています。 ※2021年7月14日時点
代表的なものには、世界最大級の仮想通貨取引所「Binance(バイナンス)」の提供する「Binance DEX」があります。
コスモスは、より多くの人がブロックチェーンの開発や利用に参加できる仕組みを提供しているのです。
コスモスは多様なサービスの開発を促し、それらをつなぎ合わせることで更に新しいサービスを生み出す "生態系(エコシステム)"を創り上げようとしているのです。
マイニングはDPoSを採用
コスモスのマイニングには、「DPoS(Delegated Proof of Stake)」というコンセンサス・アルゴリズム(合意形成の仕組み)が採用されています。
これは「PoS(Proof of Stake)」の仕組みを応用したものです。
「PoS」はトークンの保有量を基準にブロックを生成する権利が付与される仕組みです。
トークンを多く保有することで、ブロック生成の権利が割り当てられる確率が高くなります。
一方の「DPoS」では、
- 自身のトークン保有量
- 他のトークン保有者から委任された票
の合計数で、ブロックの生成者が選ばれます。
「DPoS」ではトークンの保有者に対して保有量に応じた投票権が与えられますが、保有者はその票を自身が推薦する相手に投票することでブロック生成の権利を委任できるのです。
(この自身の保有量と他から委任された票の合計が上位125位までの人が、ブロックの生成に参加することができます。)
もともと「PoS」は、「PoW(プルーフ・オブ・ワーク)」の仕組みが抱える「マイナーが高性能マシンを準備できる一部の人に限られてしまうこと」や「環境負荷が大きい」という問題を解消(軽減)すると期待され注目を集めています。
コスモスはここから一歩進んで、委任システムを組み込むことでより多くの人がマイニングに参加できる(意思表示できる)仕組みである「DPoS」を採用しているのです。
これは「運用・管理の中央集権化を排して分散管理を実現しよう!」という、ブロックチェーンや多くの暗号資産(仮想通貨)の開発思想に適ったシステムだとも言えます。
コスモス(ATOM)の将来性
今後のコスモス(ATOM)の価格動向を左右する主な要素は、以下の3つです。
- DeFi分野での利用拡大
- ビジネスシーンでの活用拡大
- 新規上場
上記1と2は「実用性の向上(実需が高まること)」、上記3は「流通量の増加(取引しやすくなること)」がポイントです。
それぞれの内容を順番に見ていきましょう。
DeFi分野での利用拡大
コスモスの技術は、DeFiの分野で利用されています。
DeFiとは?
DeFiは「分散型金融」と訳されます。
金融仲介をなくすことを目的としてブロックチェーン上に構築された "金融アプリケーション" のことです。
そして、このDeFiの一種がDEXです。
DEXとは?
DEXとは「分散型取引所」と訳される、仲介業者がいない取引所です。
ここでは仲介業者を介さずに参加者自らが管理・運営し、参加者同士で直接取引することができます。
コスモスは、DEX(分散型金融)の開発に役立っています。
たとえば、先ほども少し触れた世界最大級の仮想通貨取引所「Binace(バイナンス)」の「Binance DEX」はコスモスの技術を利用して開発されました。
他にも、マルタに本部を置く取引所「OKEx」の「OKEx Chain」も同様です。
今後同じようにコスモスの技術がDEXを含むDeFi分野で利用が広がれば、コスモスの需要は高まります。
それに伴い値上がりが期待できます。
ビジネスシーンでの活用拡大
またコスモスは、ビジネスの現場でも活用が期待されています。
2020年3月には日本のトヨタ自動車のグループ会社が、中古車販売に関するデータ連携にコスモスの技術を利用していることを発表しました。
※リリース記事:『トヨタファイナンシャルサービス、ブロックチェーンを活用した実証実験を実施』(PR TIMES 2021年3月16日付)
このようにコスモスの技術は企業からも注目される存在です。
今後多くの企業で活用が広がれば、需要が拡大して通貨の価格もさらに伸びていくことでしょう。
新規上場
コスモス(ATOM)は最近まで、日本の取引所では購入することができませんでした。
しかし2021年7月14日にGMOコインによる取り扱いがはじまったことで、初めて日本でも購入できるようになりました。
この日本同様に世界的にもまだコスモスは、仮想通貨取引所での取り扱いが多いとは言えません。
取引量、流通量があまり多くはないということです。
2021年9月1日8時頃の時点では、すべての暗号資産(仮想通貨)のなかで「市場占有率は0.24%」、「取引量は30位」です。(ともに時価総額ベース)
(引用元:Coin Market Cap)
ただし、これは言い換えると将来の取り扱い拡大による価格上昇余地があるということです。
今後国内外の取引所で新規上場することがあれば、より多くの人に取引されるようになり流通量は増加するでしょう。
そうなれば流動性が高まれば通貨の価格は安定し、価格上昇が期待できます。
まとめ
この記事ではコスモス(ATOM)の特徴や将来性を解説してきました。
ここで一度、整理しましょう。
コスモスの特徴は以下です。
- ブロックチェーン同士をつなぐ
- スケーラビリティ問題を解決
- 誰でもブロックチェーンを開発・利用できる仕組みを提供
- マイニングはDPoSを採用
「Internet of Blockchains」構想の実現のために、他の暗号資産(仮想通貨)にはない特徴を備えていることが理解できたと思います。
そして今後の価格上昇を生み出す要素として以下3つを紹介しました。
- DeFi分野での利用拡大
- ビジネスシーンでの活用拡大
- 新規上場
「実用機会の増大(実需が高まること)」と「流通量の増加(取引しやすくなること)」により、コスモスは大きな価格上昇が期待できる通貨だと理解いただけたと思います。
さて、ここまでコスモスの特徴や将来性といったメリット部分は十分に伝わったと思いますので、最後にデメリットを含む投資の注意点にも触れましょう。
それは「差別化できるか?」です。
ブロックチェーンをつなぐプロジェクトは、コスモス以外にもいくつか存在しています。
たとえば特に有名なのは、「ポルカドット(DOT)」です。 ※関連記事『ポルカドット(DOT)の特徴と将来性』
発行時期は2020年とコスモスより後発にもかかわらず、2021年7月の時点で取引時価総額ランキングでは安定的に10位以内に入っており、その人気の高さがうかがえます。
この他にも今後類似のプロジェクトが立ち上がる可能性もあるでしょう。
コスモス(ATOM)の価格の安定・上昇のためには、他の類似するプロジェクトとの差別化をして確固たる地位を獲得することが条件になるでしょう。
以上のようなデメリットも理解した上で、最新の情報も参考に投資すべきかどうかを検討するとよいでしょう。
最新情報の収集には以下のサイトを活用してくださいね!
以上を踏まえて、
だからコスモスを応援したい!!!
と思った方は、コスモス(ATOM)への投資を検討してみるといいでしょう。
日本国内では唯一、GMOコインで取り扱いがあります。
※参考:GMOコインホームページ『コスモス取扱開始のお知らせ』
GMOコインの口座をお持ちでない方は、ぜひこの機会に口座開設しましょう。
無料でアカウント登録して、すぐにコスモス(ATOM)に投資できます。
以上です。
この記事があなたの投資活動のお役に立てたらうれしいです。
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