こんな悩みを解決します。
この記事では、ホンダのサブスクリプションサービス「楽まる」について解説します。
類似サービスのトヨタKINTOとの比較をしながら、
この記事でお伝えすること
- 楽まるのデメリット(7つ)
- 楽まるのメリット(1つ)
- 楽まるとKINTOの共通点(2つ)
- 楽まるはどんな人におすすめ?
の順で解説をします。
この記事の信頼性
この記事を読めば、あなたに最適なクルマのサブスクサービスがわかります。
ぜひ最後まで読んでみてください。
※各サービス詳細は、公式サイトでも確認できます。
ホンダ「楽まる」のデメリット(7つ)
楽まるのデメリット①:法人または個人事業主は対象外
1つ目のデメリットは、法人または個人事業主は対象外なことです。
クルマを購入・所有するのでなくリースやサブスクにする利点のひとつは、事業主が経費計上して節税できることです。
トヨタKINTOなら、法人でも個人事業主でも契約OKです。
クルマの利用料から保険料金、メンテナンス費用など全額を経費計上して節税できます。
しかし楽まるは、法人または個人事業主としての契約ができないので、ビジネス用途では利用できません。
楽まるは、節税対策には利用できないのです。
楽まるのデメリット②:中途解約は実質NG
2つ目のデメリットは、中途解約が実質的には不可であることです。
公式HPには「乗り換え可能」という表記がありますが、「中途解約金の精算は別途必要」という表記に要注意です。
中途解約金とは
「中途解約金=解約時点での残期間分の利用料」です。
【例】5年契約の3年満了時に解約した場合
(5×12ヶ月)-(3×12ヶ月)=24ヶ月分の解約金が発生
月30,000円の利用料だった場合は、30,000円×24ヶ月分=720,000円
乗り換えをするのに720,000円の手数料がかかるのです。
これは実質的に解約不可と言っても過言ではない金額です。
トヨタKINTOには契約期間中に割安で中途解約や乗り換えができる「のりかえGO」のサービスがあります。
これに比べるとホンダ楽まるは、気軽に乗り換えることができず不便です。
楽まるのデメリット③:WEB申込は不可
3つ目のデメリットは、WEB申込ができないことです。
楽まるの利用申込は、ホンダの正規販売店(ホンダカーズ)のみで受け付けています。
利用開始の契約をするには、販売店に訪問する必要があるのです。
トヨタKINTOならWEB申込のみで契約が完結し、実店舗への訪問は不要です。
自宅などから手軽に契約を済ませたい方にとって、ホンダ楽まるが面倒に感じる場合があるでしょう。
参考
ホンダにも来店不要のWEB申込できる毎月定額サブスクサービスがあります。
それは「Honda ON」です。
しかし選べる車種が少なく、サービス対象エリアが狭いため、おおくの方にはおすすめできません。
2022年1月時点で、選べる車種は4種のみ、対象エリアは東京のみとなっています。
※Honda ONについての詳細は、こちらから確認できます。
楽まるのデメリット④:料金プランが少ない
4つ目のデメリットは、料金プランが少ないことです。
トヨタKINTOには、選べる2つのプランがあります。
「初期費用フリープラン」と「解約金フリープラン」です。
契約時に月額利用料の5か月分相当の頭金を用意できる方は、「解約金フリープラン」を選べるのです。
このプランなら、中途解約しなければならない事態になったとき一切費用がかからず安心です。
一方のホンダ楽まるは、「頭金0円のプラン」の一択です。
トヨタKINTOの「初期費用フリープラン」に相当するプランしか用意されていない状態です。
お財布事情や先々の資金繰りをふまえ、複数の料金プランから選びたい方にはホンダ楽まるは不便です。
楽まるのデメリット⑤:若者にとっては保険料が割高
デメリットの5つ目は、トヨタKINTOを利用した場合と比べると、若者にとっては保険料が割高になることです。
トヨタKINTOは、任意保険が年齢・等級に関わらず全て定額です。
そのため一般的に事故率が高く保険料が割高になる初心者~若い人にとっては、大幅に保険料を安くできるチャンスがあります。
トヨタKINTOは、20~30代などの若者がもっとも恩恵をうけられるサービスなのです。
一方のホンダ楽まるでは、トヨタKINTOのような保険料の定額制システムはありません。
一般的な他の保険と同様に、若者は高め、高齢者は低めの保険料設定になっています。
結果的に、若者にとってはKINTOより楽まるの方が保険料が高くなります。
楽まるのデメリット⑥:免許返納時も中途解約金が掛かる
デメリットの6つ目は、免許返納に伴う解約の際にも中途解約金が必要なことです。
これはクルマのサブスク、リースサービスでは一般的なことであり、多くの他社も同様です。
しかしトヨタKINTOでは、免許返納時やその他運転不能時の解約なら中途解約金を免除するという他社にない特徴的なサービスがあります。
そのためKINTOと比較してしまうと、楽まるの解約金システムは不利に見えてしまいます。
近い将来に免許返納をする可能性がある高齢者には、解約金支払いの心配が要らないトヨタKINTOが安心です。
KINTOと比べた場合には、楽まるは高齢者の生活スタイル変化に対応しにくいデメリットがあるのです。
楽まるのデメリット⑦:クレジットカード払いができない
デメリットの7つ目は、クレジットカード払いができないことです。
これも先ほど同様に、あくまでトヨタKINTOと比較した場合のデメリットです。
KINTOではクレジットカード払いができます。
たとえば月額4.5万円の利用料の場合には、3年間で支払い総額は162万円です。
もし還元率1%のカード払いなら、16,200円分ものポイントが獲得できてお得です。
カード払いでお得にポイントを貯められるのは、主要サービスの中でもトヨタKINTOだけです。
これと比べるとクレジットカード払いに対応していない楽まるは、少しお得度が落ちます。
以上が、ホンダ「楽まる」の7つのデメリットです。
ホンダ「楽まる」のメリット(1つ)
楽まるのメリット:7年契約満了後はクルマをもらえる
楽まるでは、7年契約満了後にそのクルマが手に入るのです。
この点がホンダ楽まるとトヨタKINTOとの、もっとも大きな違いです。
ホンダ楽まるもトヨタKINTOも、契約期間を「3・5・7年」(※)から選べることは共通です。
(※)...楽まるは、軽貨物の場合には「4・6年」から選べます。
そしてトヨタKINTOでは、どの契約期間の場合も、契約期間満了時には「返却」か「乗り換え」しか選べません。
ホンダ楽まるでは、7年契約の場合、契約期間満了時に「返却」「乗り換え」に加えて「そのまま乗り続ける」という選択肢が選べます。
【楽まるで契約満了時に選べる3つのオプション】
「そのまま乗り続ける」を選べば、7年のサブスク利用後も同じクルマに乗り続けらられます。
追加料金なしでそのまま乗れるので、「もらえる」のと同じことです。
この7年契約の場合、契約時に残価設定をしません。
その分、残価設定ありの他社カーリースサービスと比較して、月々の利用額は割高になってしまいます。
それでも、7年間ホンダの正規店でのメンテナンスを受けて良い状態を保ったクルマが手に入るなら、とてもお得です。
長く乗ることを前提に考える方にとっては、楽まるの7年契約プランはおすすめです。
3年や5年契約は、残価設定を行い(残価保証あり)、車両代金から残価を差し引いた額を毎月定額で分割支払する仕組みです。
契約満了後も乗り続けるには、満了時に追加で残価を支払って「買取」する必要があり、一時的な費用負担は大きいです。
楽まるとKINTOの共通点
ホンダの楽まるもトヨタのKINTOも、以下の点は共通です。
楽まるとKINTOの共通点①:支払いが1本で済む
楽まるもKINTOも、クルマに関する費用がすべてコミコミの月額料金制です。
具体的には、
- 車両
- 車検
- メンテナンス
- 任意保険
- 各種税金
- オプション利用
などの費用が毎月の定額の利用料となります。
この月額費用さえ支払っていれば、あとはガソリン代・駐車場代以外の費用は一切発生しません。
楽まるとKINTOの共通点②:正規販売店でのメンテナンスが受けられる
楽まるもKINTOも、正規販売店でのメンテナンスサービスが受けられます。
カーリースの場合に多い提携する整備工場でのメンテナンスサポートでなく、正規の販売店でのメンテナンスです。
サービス品質に対する安心感は、圧倒的に高いでしょう。
従来、正規販売店でのメンテナンスを受けられるのは、クルマを購入した所有者だけの特権でした。
この特別なサービスをクルマを購入せずとも受けられることは、サブスクサービスを利用する大きなメリットのひとつです。
さいごに(楽まるはどんな人におすすめなのか?)
楽まるのサービス特徴を理解した上で、どんな人が楽まるを選ぶべきか?を解説します。
- 楽まるが向いている人(2タイプ)
- 楽まるが向いていない人(3タイプ)
を順に紹介します。
楽まるが向いている人①:ホンダ愛好家
1つ目は言うまでもありませんが、ホンダ車の愛好家です。
ホンダブランドや特定の車種が好きな方は、迷わず楽まるを選ぶべきです。
クルマ選びで一番大切なのは、自分が快適な時間を過ごせることです。
多少の費用や利便性のマイナスがあったとしても、大好きなクルマに乗れる満足感というメリットには勝てません。
ホンダのクルマが好きなら、KINTOでなく楽まるを選びましょう。
楽まるが向いている人②:クルマを所有したい方
2つ目は、クルマを所有することにこだわる方です。
先ほどメリットの欄でも解説した通り、楽まるなら7年契約プラン満了時にそのままクルマが手に入ります。
最終的にクルマを自分の所有物にしたい方には、うれしいシステムです。
これはKINTOではできないことです。
サブスク(クルマの利用)から始めて、最終的には所有(クルマの購入)を望む方は、楽まるを選んでください。
以上の2タイプの方には、ホンダ楽まるがおすすめです。
続いて、楽まるが向いていないのは、以下のような方です。
楽まるが向いていない人①:ホンダ車にこだわりがない方
まずは、ホンダ車にこだわりがない方です。
ホンダ愛好家でない方なら、楽まるを選ぶ必然性はありません。
他社のクルマも含めて、幅広い選択肢から好きな1台を選びましょう。
トヨタ車ならKINTOで、楽まると同様のサブスクサービスが利用できます。
また、ホンダにもトヨタにもこだわりがないなら、SOMPOで乗ーるがおすすめです。
輸入車も含めた多種多様なクルマをリースできます。
リースというサービス名称ですが保険料もコミコミの支払いOKなので、毎月定額のサブスク同様の利用ができます。
楽まるが向いていない人①:クルマの所有にこだわりがない方
つぎに、クルマの所有にこだわらない方です。
クルマを「所有」するのでなく「利用」で十分という方には、短期間で乗り換えができるリースやサブスクサービスが合っています。
楽まるの7年契約プランは、満了時にクルマがもらえるというメリットがある代わりに、月額利用料が割高になるというデメリットがあります。
クルマの所有が不要な方は、楽まる7年契約プランでムダに割高な料金を払う必要はありません。
所有でなく利用だけでOKなら、最初から割安な利用料のサービスを選んでください。
楽まるの3・5年契約プラン、またはトヨタKINTOなど他社サービスを利用しましょう。
楽まるが向いていない人③:法人や個人事業主の方
さいごは、法人や個人事業主の方です。
記事冒頭にデメリットの1つとして解説した通り、楽まるは法人や個人事業主の契約ができません。
そのため、ビジネス用途での利用はできないのです。
個人がプライベート用でお得にクルマを利用し家計管理を楽(らく)にする目的なら、楽まるはおすすめです。
しかし法人や個人事業主の方が節税目的で選ぶなら、楽まるはNGです。
賢く節税したいなら、法人も個人事業主もOKのトヨタKINTOを選んでください。
※WEBだけで見積から申込まで完結します
※最短1.5~2か月後から乗りはじめられます
今回は以上です。
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