というお悩みを解決します。
この記事では、OpenAIのCEOであるSam Altman(サム・アルトマン)氏が共同創業したプロジェクトとして大注目を集める仮想通貨「WorldCoin」(ワールドコイン/WLD)について解説します。
(画像引用元:WorldCoin公式サイト)
仮想通貨初心者でもわかるよう、なるべく専門用語を使わずやさしく説明をしています。
この記事をよめば、仮想通貨「WorldCoin」の特徴や将来性、リスクまですべてわかります。
仮想通貨「WorldCoin」について知りたい方は、ぜひさいごまで目を通してみてくださいね。
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仮想通貨WorldCoinの特徴
仮想通貨「WorldCoin」(ワールドコイン)は、生成AIツール「ChatGPT」の開発会社であるOpenAIを率いるSam Altman(サム・アルトマン)氏と、量子情報科学と機械学習の専門家であるAlex Blania(アレックス・ブレニア)氏によって、2020年に共同設立されたプロジェクトです。
このプロジェクトで利用される通貨(ガバナンストークンと呼びます)が「WorldCoin」であり、通貨のシンボル(略称)は「WLD」です。
当初は「2023年前半にローンチ予定」と発表され、その後は長らくローンチの気配は見せていませんでした。
しかし2023年7月24日、サム・アルトマン氏が「ワールドコインプロジェクトのトークンである仮想通貨WLDをローンチする」と突如発表され、世界中で話題沸騰となりました。
この仮想通貨「WorldCoin」(ワールドコイン)の特徴を、このあとくわしく紹介していきます!
特徴①:サム・アルトマン氏が主導
(画像引用元:Bloomberg)
特徴の1つ目は、何といっても「ChatGPT」の開発会社であるOpenAIを率いるSam Altman(サム・アルトマン)氏が深く関わっていることです。
まるで人間と会話しているかのようなクオリティでメッセージをやりとりできる(チャットできる)サービス「ChatGPT」は、2022年11月にリリースされてからたったの約2カ月でユーザー数が1億人を突破するなど凄まじい反響を集めています。
まさにこれからのAI時代の風雲児的存在であるSam Altman(サム・アルトマン)氏は、いま世界中がもっとも注目する人間だといっても過言ではないでしょう。
今後、彼の一挙手一投足に世界中の人々が注目します。
彼の手がけるWorldCoinもまた、同時に注目されることは間違いないでしょう。
特徴②:巨額の資金調達
特徴の2つ目は、すでに巨額の資金調達を実現していることです。
OpenAIを率いるSam Altman(サム・アルトマン)氏が関わっていることもあり、サービス内容などの期待が大きく、WorldCoinプロジェクトはこれまで3回にわたり計300億円以上の資金調達に成功しています。 ※2023年7月末時点
資金調達の金額の大きさからも、WorldCoinへの期待の大きさがうかがえます。
特徴③:革新的ツール
3つ目の特徴は、WorldCoinには専用のツールが存在し、それがきわめて革新的な技術によるものだということです。
そのツールの詳細も含め、WorldCoinのしくみを解説します。
World ID
サム・アルトマン氏は「AIの時代だからこそ、人間であることの証明が重要」という思想をもっており、WorldCoinをつかい、これからのAI時代に「人間の存在を正しく証明する手段」を構築したいと考えています。
その思想から生まれたのが、生体認証による本人確認です。
WorldCoinでは、個人の目にある「虹彩」(こうさい/眼球のなかで色がついている部分)をつかって身分証明を行う「World ID」を発行・利用します。
(画像引用元:WorldCoin公式サイト)
虹彩は、「個々人に固有のパターンや特徴があり、生涯変化しない」という性質をもつため、本人認証に利用するにはうってつけなのです。
「World ID」では以下の仕組みで本人確認を行ないます。
- 生体認証装置「Orb」(オーブ)で顔と網膜をスキャンする
- 個人の目の虹彩をデジタルコードに書き換えて記録する
- 暗号システムでプライバシーを保護しながら個人の識別を行う
(画像引用元:WorldCoin公式サイト)
WorldCoin発行後、たった1日で約200万人がスキャンを終えていると報じられています。
またサム・アルトマン氏は、「今後は20億人までユーザーを伸ばす」という目標を公表しています。
従来のログインシステム(本人確認手順)では、ログイン時に「メールアドレスや電話番号」と「パスワード」を入力する方法が一般的でした。
しかしハッキングによるなりすましのログインや、人工知能の発達によりログイン情報が悪用されるケースがあとを絶ちません。
WorldCoinにより個人の虹彩をつかった生体認証での本人確認が可能になれば、セキュリティが強化されることが期待できます。
World App
またWorldCoinは、2023年5月8日に初の専用ウォレット「World App」をリリースしています。
「World App」のウォレットにWorld IDを登録すると、仮想通貨やNFTなどのトークンを管理できるようになります。
(画像引用元:WorldCoin公式サイト)
2023年7月末現在、「World App」のウォレットでは以下5つの通貨の取り扱いが可能です。
- USDコイン(USDC)
- ダイ(DAI)
- イーサリアム(ETH)
- ラップドビットコイン(WBTC)
- ワールドコイン(WLD)
仮想通貨やNFTの送金に必要なガス代(ネットワーク利用にかかる手数料)が無料になるだけでなく、ベーシックインカムの取り組みとして毎月通貨を配布する「Worldcoin助成金」の申請ができるようになります。
※ベーシックインカムの取り組みについては、つぎの特徴④内で後述します。
今後WorldCoinを受け取りたいと考えている方は、まずはWorld AppやWorld IDの登録を済ませておく必要があります。
特徴④:野心的な目的
(画像引用元:WorldCoin公式サイト)
さいごに、このWorldCoin最大の特徴を解説します。
それは、このWorldCoinプロジェクトはSam Altman(サム・アルトマン)氏らの思い描く理想の未来を実現するという、きわめて「野心的な目的」をもっているということです。
この「野心的な目的」とは、おもに以下の2つのポイントに集約されます。
目的①:だれもがグローバル経済に参加できるように
(画像引用元:WorldCoin公式サイト)
1つ目の目的は、だれもがグローバル経済に参加できるようにすることです。
公式サイトによると、WorldCoinは、
国や背景に関わらず、
誰もがグローバル経済に
アクセスできるようにすること。
を目指しているとされています。
地球上のすべての人がグローバルな経済にかんたんにアクセスできるようにし、世界中のみんなが経済的な利益を享受できる未来の実現を目的に掲げているのです。
目的②:だれもが基本的な生活水準を保証されるように
(画像引用元:WorldCoin公式サイト)
2つ目の目的は、だれもが基本的な生活水準を保証される社会をつくることです。
WorldCoinでは、世界中の人たちが安定的な収入を得られるよう「ユニバーサル・ベーシックインカム」(UBI)の実現を視野に入れたサービス構築を目指しているとされます。
つまりサム・アルトマン氏は、WorldCoinをベーシックインカムを受け取るための「金融インフラ」にしようとしているのです。
参考:ベーシックインカムとは?
性別や年齢、所得水準などによって制限されることなく、すべての人が一定額の金額を定期的かつ継続的に受け取れる社会保障制度のことです。
具体的には「一人ひとりに対して月々○○円支給される」というイメージです。
前述の専用のシステム「World App」をつかって、ユーザーは毎月一定のトークン(仮想通貨)を受け取ることができるようになる予定です。
虹彩による認証を行うことで「なりすまし」による不正受給を防ぎながら、本当に経済的に困っている人を救済できるしくみを実現しようとしているのです。
以上、「世界中の人々(個人)の価値や平等性を認め、基本的な生活水準を保障する世界をつくりだそう」という壮大なビジョンを持つのがWorldCoinの特徴なのだと言えます。
仮想通貨WorldCoinのメリットと将来性
WorldCoinの将来性については、以下の3点がポイントとなるでしょう。
- 大規模な資金調達に成功している
- 欧州諸国でワールドコインの導入が進んでいる
- 仮想通貨取引所への上場により価格上昇が期待できる
ポイント①:大規模な資金調達に成功している
前述のとおりWorldCoinプロジェクトは、過去に大規模な資金調達を複数回成功させています。
具体的には、以下のとおりです。
※2023年7月末まで
過去の資金調達実績
- 2021年10月、約34億円の資金調達
- 2022年3月、約130億円の資金調達
- 2023年5月、約161億円の資金調達
合計3回にわたり、約325億円にもなります。
この資金調達の金額の大きさは、そのまま当サービスへの期待の大きさと言い換えられるでしょう。
なお資金提供元は、ベンチャー投資で名高いAndreessen Horowitz(a16z)やCoinbase Ventures、またFTXの前CEOサム・バンクマンフリード氏などが名を連ねます。
WorldCoinプロジェクト、世界中の投資家や起業家からの注目度が高いサービスであることがうかがえます。
ポイント②:欧州諸国でWorldCoinの導入が進んでいる
欧州(ヨーロッパ)では、徐々にWorldCoinの導入がすすんでいます。
欧州での導入実績
- 2023年6月、ドイツでWorld IDが導入開始
- 2023年7月、World ID へのアクセスをスペイン全土に拡大
上記のように、さまざまな先進国でWorld IDの認証技術が注目され導入がすすんでいます。
今後、日本も含めておおくの国で導入されることは十分に想定できるでしょう。
ポイント③:仮想通貨取引所への上場により価格上昇が期待できる
大変注目度が高いWorldCoinですが、2023年7月現在では一部の海外取引所でしか取り扱いがありません。
現在は入手困難なWorldCoinですが、これは裏を返せば今後ほかの取引所での上場(取り扱いが開始し、売買できるようになること)が実現したタイミングで価格上昇する余地が大きいことを意味します。
これまでも、一般的に仮想通貨は取引所に新規上場し取り扱いが拡大したタイミングで価格が大きく動くことがおおかったです。
WorldCoinは、非常におおくの投資家が注目しているサービスです。
日本を含め、世界の大手仮想通貨取引所に上場することがあれば、一気に価格が急騰するケースもあり得ます。
以上、WorldCoinの将来性を左右する3つのポイントの解説でした。
仮想通貨WorldCoinのリスク
非常に期待度が高いWorldCoinですが、よい面ばかりではありません。
ここでは、そのリスクや懸念事項についても紹介していきます。
リスク①:プライバシーやセキュリティへの不安
WorldCoinは、虹彩データをスキャンして本人証明をするため、一部からプライバシーやセキュリティに関する懸念が示されています。
WorldCoinはこの懸念に対して「虹彩データのスキャンがプライバシーを侵害することはない」と主張しています。
しかし実際には登録時に多くの個人情報を十分な同意が得ずに収集しているという指摘もあり、ユーザー側の懸念を完全に払しょくするにはいたっていません。
リスク②:中央集権化への懸念
また、仮想通貨やブロックチェーンをはじめとするweb3の世界で重要なキーワードとなる「中央集権性」についての懸念もあります。
WorldCoinは「Orb」(オーブ)という装置をつかって個人の虹彩データをスキャンしますが、この専用装置が実質的に1つのメーカーが製造を独占する場合や、悪質な組織が偽の人間の「World ID」を作成する可能性があることは否定できないとされています。
そしてこれらの懸念の源泉はいずれも、特定の人や組織に権限が集中する「中央集権性」にあります。
今後web3の世界では、この「中央集権性」を排除し、みんなで相互監視するしくみである「分散型」の運用・管理システムの構築が理想とされています。
この点において、WorldCoinは時代に逆行するのではないかという懸念があります。
参考
これらのWorldCoinへの懸念は、イーサリアム共同創業者のヴィタリック・ブテリン氏も指摘しています。
くわしくは以下参考記事をご覧ください。
参考記事:『ヴィタリックがサム・アルトマンの「Worldcoin」に対する懸念を表明』(あたらしい経済)
よくある質問
さいごに、WorldCoinに関するよくある質問にお答えします。
購入方法は?
WorldCoinは、仮想通貨取引所で購入できます。
WorldCoinの取り扱いを行っている取引所にアカウント登録し、そこで日本円などの資金を入金すればWorldCoinを購入できます。
しかし、2023年7月現在、WorldCoinはバイナンスなど一部の海外取引所でしか取り扱いがありません。
そのため日本在住の方がWorldCoinを購入するには、コインチェック等の日本の取引所からバイナンスなどに資金送金して購入する手間が必要で、初心者にはかなりハードルが高いと言えます。
今後はコインチェックやGMOコインなど、日本の大手仮想通貨取引所でも取引ができるようになれば、日本人の方にもWorldCoinを購入しやすくなるでしょう。
おすすめ!
注目度も期待度も高いWorldCoinは、いずれ日本の取引所でも上場されることが予想されます。
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最新情報を入手する方法は?
World IDへのサインアップ(登録)や、World App をダウンロードをしておきましょう。
またWorldCoinの電子メール購読やTwitter、Discordでも最新の情報を公開しています。
詳しくはWorldCoin公式サイトへアクセスしてみましょう。
※日本語サイトに移動します
以上、よくある質問と回答でした。
今回は以上です。
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