老後のことを考えると、このままサラリーマンを続けていて大丈夫なのかな? すごく不安。
副業した方がよいのかな? でも踏ん切りがつかない...。
こんな悩みを解決します。
この記事では、サラリーマン(会社員)が副業をやるべき理由を解説します。
その背景として日本のサラリーマンに襲い掛かる5つの危機と、いざ副業をはじめるときの4つの注意点もあわせてお伝えします。
この記事を読めば、サラリーマンはすぐに副業をはじめるべきだと理解できるはずです。
かく言うわたしは、会社員生活15年目でブログ副業をはじめた "副業サラリーマン" です。
実際に副業をしていて感じる収入面や心身の健康面でのメリットも、この記事の中でお伝えします。
副業をはじめようか迷っている方は、ぜひこの記事を最後まで読んでみてください。
今後、サラリーマンに襲い掛かる5つの危機
まずは今後サラリーマンに襲い掛かる危機を5つ紹介します。
日本社会全体に関するもの、サラリーマンという働き方に関するもの、それぞれあります。
年金システムの崩壊
日本の年金システムは、完全に崩壊しています。
わたしたちの老後は、年金だけでは絶対に生活できません。
厚生労働省の試算でも、所得代替率(現役世代と比較してどれくらいもらえるかという率)は年々下がっていくとされています。
物価にあわせて年金支給額を調整する「マクロ経済スライド」という仕組みにより、
2050年時点での受給額は、2014年時点での受給額に比べて、
- 割合にして約2割の減少
- 金額にして年間約40万円が減少
する可能性があるとされています。
引用元:『これから高齢者の半数は預貯金ゼロになる』(プレジデントオンライン)
これからの時代、年金だけに頼っていては生活は守れません。
上がらない給料
国税庁『民間給与実態統計調査』によると、2019年(令和元年)の会社員(給与所得者)の平均年収は436万円です。
これは1990年頃と同程度です。つまり日本のサラリーマンの給料は、30年間ずっと上がっていないのです。
参考記事:『戦後70年の会社員の平均年収推移』(資産形成ゴールドオンライン)
給料が上がらないのなら、いつまでたっても生活水準は向上しません。
また、どんなに働いても成長や改善が見込めないならモチベーションの維持も難しくなっていくでしょう。
給料が上がらない問題は、収入面にも精神面にも大きく影響します。
増え続ける税金
一方で税金は増え続けています。
生活に直結する消費税を例にあげましょう。
消費税は1989年(平成元年)に初めて導入されて以降、3%→5%→8%→10%と段階的に上昇してきました。
そして近年、IMF(国際通貨基金)は「日本が2030年までに消費税率を30%まで上げる必要がある」と提言しました。
参考記事:『日本の消費税、2030年までに15%に IMFが報告書』(日本経済新聞)
今後も消費税は上がり続けるでしょう。
給料(収入)が増えずに、税金(支出)ばかりが増えていくのです。
家計は苦しくなるばかりです。
AIに仕事を奪われる
近年、日本国内でもIoT(インターネット・オブ・シングス)やDX(デジタルトランスフォーメーション)という言葉を耳にしない日はありません。
仕事も日常生活も、デジタルの活用が一気に進んでいくことは間違いありません。
こんな中でわたしたちビジネスパーソンは、AIに仕事を奪われるという危機に直面しています。
海外ではすでに、倉庫作業員やレストラン従業員などはAIやロボットに置き換わりはじめています。
弁護士や公認会計士のような専門職でさえ、一部の業務はAIに代替されると予想されています。
あなたの仕事がいつAIに奪われるかわかりません。
いざそうなる前に、備えておかなければなりません。
終身雇用制度の崩壊
信じたくない方も多いでしょうが、日本企業の終身雇用制度はすでに崩壊しています。これは事実です。
世界のトヨタでさえ「終身雇用を守っていくのは厳しい」と明言しています。
パナソニックは最大4,000万円の退職金を払ってまで、1,000人規模の早期退職募集を断行しました。
大手企業でさえ、もうあなたを守ってくれません。
自分の身は、自分で守らなければならない時代に突入しているのです。
サラリーマンに副業をおすすめする3つの理由
前述の5つの危機に立ち向かいながら、自分の生活を守り豊かな人生を送るための "武器" になるのが「副業」です。
副業という武器をもてば、会社だけに依存せず自分の力で稼いで生きていく道が開けます。
ここからは「なぜサラリーマンが副業をやるべきなのか?」を3つに絞って解説します。
ひとつずつ見ていきましょう。
収入アップできる
副業することのメリットはまず何より、収入アップにつながることです。
前述の通り、サラリーマンを続けていても給料はあがりません。
しかし副業で稼ぐことができれば、足りない生活費を補うことも、余剰分を貯蓄や遊びに使うこともできます。
また副業により「収入口」を複数もっておくことは、これからの時代のリスクヘッジにもなります。
収入口が本業のサラリーマン1つだけの場合、その会社が倒産 or あなたがクビや減給になれば、あなたの収入は激減します。
しかし副業で別の収入口を持っていれば、会社からの収入が減っても生活費はカバーできます。
収入を補い・増やすことで生活を向上させることに加え、収入源を複数もつことの安心感も手に入るのが、副業の良いところです。
スキルアップできる
収入面と並んで注目すべき副業のメリットは、スキルアップできることです。
サラリーマンとして働いていると、どうしてもその企業や組織のことは詳しくなりますが、それ以外の知識やスキルはなかなか身につきません。
しかし副業に取り組むことで、本業では身につけられない新たな知識を得ることができます。
また、本業のスキルを生かした副業を行えば、経験を積んだり、仕事の幅を広げたりできるでしょう。
副業が自身のスキルアップにつながれば、本業の方にも良い影響が期待できます。
「仕事ができるやつ」と見られるようになれば、給料も上がるかも知れません。
一石二鳥の副業への取り組み方と言えます。
心身の健康につながる
さいごは、心身の健康を維持・向上できるというメリットです。
たとえば、
- 同じ職場の人と会話するのが楽しい
- 会社には家族・家庭以外の自分の居場所がある
- 仕事を通じて感謝されたり、自分の成長を実感できるとうれしい
といった経験は誰しもお持ちでしょう。
仕事に対して、お金や知識以外にも意味を見出している方は多いはずです。
副業は会社から仕事を与えられるのではなく、自分で能力に合った仕事を自ら獲得するものです。
副業に定年はありませんので、自分がやろうと思えば何歳まででも続けられます。
心からやりがいを感じるような、ライフワークを見つけた人は幸せです。
自分の居場所となる副業をはじめると、心身の安定を保った生活が実現できるでしょう。
サラリーマンが副業をはじめるときの注意点
いざ副業をはじめるときは、以下4つのことに注意しましょう。
ルールを守って堂々と本気でやることが、副業で自分の人生を豊かにする秘訣です。
必ず就業規則を確認すること
まず、本業(いま働いている会社)の就業規則を確認しましょう。
副業解禁の動きは進んでいますが、企業の就業規則で副業が禁止されている場合があるからです。
会社員の場合は、企業の就業規則に副業禁止の規程がある場合には難しいと考えましょう。
もちろん副業OKという会社もありますが、その場合も届け出が必要だと書かれていることが多いので、就業規則の中身を確認しておくことは重要です。
会社にばれない副業やばれづらい副業もあるかもしれません。
しかしそのような副業は本業に影響を与えるリスクが高く、仕事がばれることに対する不安も伴うので、おすすめはしません。
副業で成果を出す(稼ぐ)ことは、かんたんではありません。
やるならば堂々と、そして本気で取り組める環境を整えましょう。
確定申告をすること ※所得が20万円を超える場合
つぎに、確定申告を忘れないことです。
サラリーマンとして働いている場合、年に一回、会社の方で「年末調整」ということで払いすぎまたは不足した税金がある場合には調整をしてくれます。
ですが、副業での収入までは年末調整では行われませんので、確定申告をする必要があります。
副業での利益(所得=売上から必要経費を差し引いたもの)が20万円を超える場合は、確定申告する義務があります。
もし申告が漏れていた場合、後々、過去数年間の分をさかのぼって徴収される可能性もあります。
副業をはじめたら収支管理をしておき、必要な場合には必ず確定申告をしましょう。
本業に悪影響を与えないこと
本業に悪影響を与えないように注意することも大切です。
副業をするには、体調管理やスケジュール管理といった自己管理の能力が必要です。
本業やプライベートの時間をうまく調整してバランスを取り、そのうえで売上、労働時間、体調などを管理する必要があります。
副業を頑張りすぎた結果、「本業がおろそかになって減給」や「体を壊してしまった」では元も子もないです。
人生を豊かにするためにはじめた副業なのに、これでは本末転倒です。
無理のないスケジュールを組み、コツコツと長く続ける方法を考えましょう。
かんたん過ぎる仕事を選ばないこと
さいごは、かんたん過ぎる仕事は選ばないことです。
忙しいサラリーマンが時間を取って副業を行うのであれば、使える時間は少ないはずです。
限られた時間で大きな成果をもとめるなら、スキルや経験で他人と差別化できる仕事を選ぶべきです。
専門性や経験がない人でもできる仕事の場合、時間ばかりかかってあまり収入が増えないという事態になりかねません。
また誰でもできる仕事は競合が多いため、低単価になりがちです。
単純作業で時間を切り売りするタイプの仕事だと、やりがいも得られず、続きにくいでしょう。
一方で専門知識やスキルが求められる仕事なら、高単価もやりがいも期待できます。
もちろん勉強も必要で大変な一面はありますが、競合と差別化ができれば継続した安定収入が得られます。
さいごに(今すぐはじめると有利です)
さいごに株式会社ナレッジソサエティが2021年5月に実施した、副業に関するアンケート結果を一部紹介します。
調査対象は全国の20代~30代の会社員 2401人です。
今現在、すでに副業をはじめている人は24.2%だけです。
いまはまだ「4人に1人」しか副業をしていないのです。
しかし副業をしていない人の中には、「本当は副業したい!」という人が多いです。
いま副業をしていない人の中の69.7%が、副業をしたがっています。
つまり今、副業を我慢している人は全体の約半分に当たります。
(副業してない人の割合75.8% × 副業したい人の割合69.7% = 52.8%)
この人たちが副業市場に参入すれば、いまは「4人に1人」しかいない副業人口は、「4人に3人」にまで急増するのです。
周りの人がほとんど何かしらの副業をしている、副業が当たり前の状態になるのです。
いまはまだ多くの大手企業で、副業が解禁されていません。
でももし解禁されたら、優秀な人たちが一挙に副業市場に押し寄せます。
そしてライバルが多くなった副業市場では、容易に勝つことはできなくなるでしょう。
だから副業は、なるべく早くはじめた方がよいです!
早くはじめた分だけ、ライバルたちより有利に勝負ができるからです。
副業に少しでも関心があるなら、まずははじめてみましょう。
以下の「あわせて読みたい」に関連情報をまとめているので、参考にしてください。
今回は以上です。
この記事が、あなたの仕事や人生に少しでもお役に立てたらうれしいです。
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あわせて読みたい②(副業の体験談)
副業するか迷っている方におすすめなのは、すでに副業している「先輩」の話を聞いてみることです。
「本当にうまくいくの?」や「どんなことが大変?」といった疑問や不安は、あなたより一歩先行く「先輩」が解決してくれます。
この点、わたしの副業経験があなたのお役に立てるかもしれません。
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