会社員業(14年)とブロガー業(初心者)と個人投資家業(13年)と父親業(6年)をしている副業(複業)サラリーマンです。
この記事では私の体験談をもとにネットショップを開業するための基礎知識とサービスの選び方をご紹介します♪
この記事で解決できるお悩み
- ネットショップをはじめたいけど、何をどうしてよいかわからず困っている
- ネットショップで売りたいものは決まっているので、自分に最適なやり方(利用するサービス)を探したい
この記事の結論
- 費用をかけずに気軽にはじめるなら、まずはASP型の無料サービスがおすすめ
- 総合的にはBASEやSTORESが間違いのない選択肢だが、ハンドメイド品を売りたい場合はMinneが相性がよい等、自分の売りたいものにあわせて相性のよいサービスを選ぶべき
「インターネット通販」だけでなく「D2C」(ディーツーシー/造者が直接消費者と取引を行うビジネス)という言葉も一般化してきた昨今、個人でネットショップを開設したいと考える人が増えています。
ネットショップを開設したいと考えている人にとって、どのサービスを利用するかは悩むところですよね。
最近では多くのサービスが普及してきたので、かんたんにネット作成ができるサービスから、充実したサポートが受けられるサービスなど、その種類はじつにさまざまです。
そこで、この記事では、そもそもネットショップ作成サービスをどんな視点で選べばいいか、また、おすすめのサービスを紹介していきたいと思います。
ネットショップ作成サービスを選ぶ視点
初期費用
はじめてのネットショップ開設の場合、いかに初期費用をかけずにショップが作れるかは大切なポイントです。
売上がどれくらい立つのかわからない時点で、初期費用をかけるのには、多かれ少なかれリスクがあり、慎重に選ばざるを得ません。
なにごとも「考えを練って練って実行に移す」よりも「やってみて改善を重ねていく」方が、変化の早い現代では重要ですが、初期の立ち上げに費用がかかるとそんな判断も難しくなってきます。
そういったことも考慮しながら、初期費用の捻出に心理的・金銭的コストがあまりかからないサービスを選ぶことをおすすめします。
ランニングコスト
ネットショップの運営には、ランニングコストがかかります。
ランニングコストは、まず、販売の都度かかる手数料です。商品を売ったときに自分にどれだけの取り分が残るかが決めるものです。この手数料に応じて価格設定も変わってくると思いますので、とても重要なポイントですね。
また、ネットショップ開設のサービスによっては月額〇〇円といった月額費用がかかるものがあります。この固定費用を負担する分、充実した機能を利用したり手厚いサポートを受けられるメリットがありますが、売上が想定通りに立たなかったとしても負担し続ける費用ですので自分のビジネス規模にあわせて慎重に選ぶ必要があります。
その他、ネットショップ運営を続けるにあたり、事務所を契約していれば家賃、バイトさんがいれば人件費などの諸費用も積み重なれば非常に大きくなることも頭に入れておきましょう。
上記は、すでにある程度ビジネスとして確立されていて売上の予測が立つ場合は、あまり憂慮するポイントではないかもしれません。
しかし、副業(複業)としてはじめてネットショップを開業したいという初心者の人にとっては、知らずにはじめてしまうと痛い目にあうかもしれませんので気をつけたいポイントですね。
開設のしやすさ、運用のしやすさ
ネットショップの開設がはじめて、という人の場合、開設のしやすさや運用のしやすさは、大事なポイントです。
とくに、商品の登録がかんたんにできるか、受注管理はわかりやすいか、などの点は、毎日の業務に関わるので必ず確認が必要です。
受注管理においては、注文確認、入金確認、商品発送といった流れをわかりやすく把握できないとサイト運営そのものにストレスを感じてしまうでしょう。
またご自身で少しずつ問題点を改修していきたい場合などは、デザインの編集が簡単にできるか?という点も確認しておきましょう。
ネットショップの出店方法は大きく3種類
「ネットショップを開業」をひとくくりにすると、たくさんのサービスがあり、迷ってしまいますが、じつは大きく3種類のサービスにわけることができます。
「ショッピングモール型ネットショップ」「ASP型ネットショップ」「ソフトウェアインストール型」の3種です。
※ほかにも「フルスクラッチ」というすべてオリジナルに構築する方法もあります。しかし数千万円〜という費用と数ヶ月・数年という時間がかかりますので多くの場合、企業向けです。今回、個人での副業(複業)をする人を想定していますので、この記事では割愛させていただきます。
ショッピングモール型ネットショップ
ショッピングモール型とは、百貨店のように店舗が集まっているECサイトです。
代表的なサービスは、Amazonや楽天市場です。
ショッピングモール型のメリットは、なんといっても集客力が高いこと。人気のあるモールに出店することで、認知度の低い店舗であっても、多くの人に訪問してもらえる可能性が高くなります。
また、ショッピングモール型には商品検索機能もあり、消費者の購買意欲に直結した販売が可能です。
ただし、こちらは出店費用が高いことが難点で、出店にともなう費用以上の売り上げを出さないと、赤字になってしまうリスクがあります。
ASP型ネットショップ(カート型ネットショップ)
ASP(アプリケーション サービス プロバイダ)型ネットショップとは、ECサイトを構築するために必要な受注管理システムやショッピングカートなどを提供する、ネットショップ開業サービスのことです。
固定費や初期費用がモール型に比べて安いため、事業規模が大きくない個人や中小の企業にとって、リスクが低く、はじめやすい点がメリットです。
集客に関しては、基本的に自分でおこなう必要があるため、Amazonや楽天市場のようなショッピングモール型には劣ります。ご自身で、SNSの活用や広告の活用など販促面での工夫が必要となります。
ただ、個々のお店として認識されるので、ブランドとして認知され固定ファンやリピーター獲得には向いていますので、時間を掛けてでも自分のお店を育てよう!という方には向いています。
代表的なサービスとしてはBASEやShopifyといったサービスがあります。
ソフトウェアインストール型ネットショップ
ソフトウェアインストール型とは、自分で用意したサーバーなどの箱物の中に、ショッピングカートなどの機能をインストールするタイプのことです。
ほとんどオリジナルに近い形でネットショップを作っていくので、自由度が高いのがメリットですが、ASP型ネットショップの普及と機能拡張により、そのメリットも薄まりつつあるのが現状です。
また、課題なのが「セキュリティ」です。
このタイプでは、セキュリティの対策を自分たちでおこなう必要があるので、しっかりとした運用チームを構築しなければならないのが、最大のデメリットです。
代表的なサービスとしては、EC-CUBEなどが挙げられます。
出店方法の選び方 ~個人ではじめるならASP型がおすすめ~
さて、ここまでネットショップの出店方法の種類について解説してきました。
そのなかでもすこし触れましたが、個人が副業(複業)としてはじめるならば、ASP型を選ぶことをおすすめします。
その理由を整理すると、以下の通りです。
立ち上げが早い
ASP型は、初期費用や月額費用が安いこともあげられますが、なにより「早い」ことです。
ショップをオープンするまでに、時間がかからないというのが大きなポイントです。
非常にかんたんである
また、ASP型のネットショップは「非常にかんたんである」ということもポイントです。
IT関連の専門知識は不要です。
パソコンすら必要なく、スマホで商品の受注管理やショップのカスタマイズまで可能です。
2020年春からのコロナ禍で既存の店舗売上が激減したなかで、アッというまの早業(はやわざ)でネットビジネスをはじめたので驚きましたよ!
SNSの利用で集客力の低さをカバーできる
ASP型のデメリットとしては、モール型に比べて集客力が弱いことですが、最近は、SNSの普及により、ASP型でも工夫次第で集客や販促活動ができるようになってきました。
時代の流れとしても、ASP型のネットショップに追い風が来ているといってよいでしょう。
ASP型のサービスの「無料」と「有料」の比較
さてそんなASP型のネットショップ作成サービスですが、大きく分けると「無料」でショップ開設ができるサービスと有料で開設ができるサービスに別れます。
無料サービスと有料サービスを比較すると以下のような違いがあります。
無料サービスと有料サービスの特徴
ネットショップ開設のサービスは、初期費用やランニングコスト、サポート体制など各社さまざまです。
そのため、どのサービスを選ぶべきかは、結局「どんな売り方をしたいか?」や「ショップをどうやって、どのくらい大きく育てたいか?」といった本人の気持ち次第となります。
ただ、こう言ってしまうと選べなくなってしまいますので、まずは主なポイントに着目して自分に合った方を選びましょう。
無料サービスの特徴
いうまでもなく「0円」ではじめられるということです。
初期費用の負担がないので、もししばらくの間まったく売れなくても損失を被ることはありません。
この安心感は、副業(複業)としてまずはやってみたいという方にはぴったりではないでしょうか?
有料サービスの特徴
無料サービスとの違いで一番分かりやすいポイントは、有料サービスの方がシステムの機能の「拡張の幅が広い」ことです。
たとえば特定のサービスや自社のデータとの繋ぎ込みをしたい、デザインにとことんこだわりたい、といった場合には有料サービスの方が拡張の幅が広いので適しています。
一方で有料サービスの場合は逆にそれが弱点となることもあります。それは単純に「使いこなすことができない」ということです。
使いこなせないなのであれば宝の持ち腐れであり、費用負担がある分だけ損です。
ネットショップ作成サービスを選ぶ時は、単純なスペックの差だけでなく、実際に運用することも想像して選んでいく必要がありますね。
おすすめのネットショップ開業サービス(7選)
おすすめの「無料」ネットショップ作成サービス(5選)
まず最初に「無料」で利用できるネットショップ作成サービスをご紹介します。
下記にて紹介しているサービス以外にも存在しますが、有名なもの5つをご紹介します。
BASE(ベース)
「BASE」は、初期費用も月額費用も無料で利用できるネットショップ作成サービスです。
月額費用、初期費用などの費用がかからないかわりに、手数料が若干高め(6.6%+40円)なのが迷うポイントです。
ですが、それ以上にメリットが大きいので選ばれている、ともいえます。とくに、実際の利用者の方を声を聞くと「かんたんである」ということが、もっとも大きなポイントのようです。
ショップのデザインも、使いやすいテンプレートが用意されているので、自分好みのものを選んで、商品を登録するだけです。
ASP型ネットショップの課題は「集客」にありますが、「BASE」であれば、インスタと連携して販促できるサービス「Instagram販売 App」もある点は、SNSを利用して販促活動をご検討の方にはちょうど良いサービスですね。
COLOR ME(カラーミー)
「COLOR ME」はもともと、初期費用は3,000円(税抜)、月額費用はプランによって834〜7,223円(税抜)という月額固定制の有料サービスを提供していました。
しかし、2021年5月に初期費用と月額利用料が無料の「フリープラン」をはじめることを発表しました。このプランでは固定費用なしで、決済の度に決済金額の6.6%と30円の手数料を支払うかたちになります。
※この「フリープラン」新設に伴い、この記事掲載当時には「カラーミー」は「有料」サービス事例として紹介していましたが、「無料」サービス事例に改めました。
フリープランから月額固定制プランへの変更も簡単にできるので、事業規模に応じて臨機応変に対応できる利便性の高さも強みですね。
電話やメール、各種セミナーなどを通じて、手厚い開店・運営のサポートがあるのがメリットです。
また、ショップの作成をプロに依頼したい場合も、おすすめの制作会社を紹介してもらえるので、IT関連の専門知識がない人でも安心です。
ただ、クレジット決済やコンビニ決済などを導入するためには、別途決済代行会社との契約が必要になるのが難点です。
決済手数料は、決済方法により異なり、クレジットカードや後払いでは4.0%〜、コンビニ払いでは130円〜などとなっています。
STORES(ストアーズ)
「STORES」は「BASE」と同じように無料で利用できるフリープランと、有料(1,980円・税抜/月)で利用できるスタンダードプランの2種類があるのが特徴のサービスです。
無料と有料の違いは、決済手数料の違いです。
フリープランの決済手数料は決済金額の5%、スタンダードプランの決済手数料は3.6%、となっています。
そのため、しっかりと運営していきたい場合は、初期費用が掛かっても長期的にはお得なスタンダードプランを利用する方が料金的なメリットがありますね。
機能は「BASE」とほぼ同程度のものがそろっていますが、そのなかでも違いを挙げるとすると、「STORES」では無料のデザインテンプレートが48種類もありますので自分の好きなショップイメージをつくりやすいことが特徴です。
また2021年6月から「無料の電話サポート」のサービスが追加されました。ネットショップ作成サービスのなかで電話サポートを実施しているのはSTORESのみです。
「困ったときの相談先があると安心!」という方には無料電話サポートのあるSTORESはおすすめできます。
Jimdo(ジンドゥー)
「Jimdo」はドイツのJimdo GmbH社がリリースしたサービスで、日本ではKDDIが運営しているホームページ作成サービスです。
ホームページ作成サービスのうちのひとつに決済機能をの備えたサービスがあり、ネットショップ開業に利用できます。
この機能を使うことで、自社で扱っている商品をネット販売したり、ハンドメイドの作品を販売することが可能です。
「Jimdo」の特徴はInstagramのように、魅力的な動画や画像を投稿できる機能が備わっていることです。「文章だけでは伝えにくい商品の価値を伝えたい!」という方におすすめです。
プランはJimdoFree、JimdoPro、JimdoBusinessと3つあり、それぞれ取り扱うことのできる書言う品数や決済手段、利用料が異なりますので注意です。
どんなものが売りたいのか、どのくらいの売上規模を見込んでいるのかによって最適なものを検討しましょう。
minne(ミンネ)
出品方法に違いがありますが、ネット販売をはじめるという点では比較対象になると思うのでここではまとめて説明しますね♪
「minne」は数あるネットショップの中でも、ハンドメイド作品に特化したサービスです。
近年、増えているハンドメイド作品を販売する個人のクリエイター向けのサイトです。
手数料が10%と比較的高いということもあり、商品価格の設定は慎重に行う必要があります。
しかし、このサイトは「リメイク品」と「アート作品」などの個人が作成した商品しか出品できないルールがあるため、1点ものを求める熱い気持ちをもったユーザーが訪れやすいプラットフォームになっています。
ご自身の手作り作品を出品するクリエイターの人にとっては、見込み客との出会える確率は高いというメリットがあると思います。
とくに子ども服がよく売れるそうです。サイズもデザインも1点ものだと、お友達と「かぶる」ことがなくて良いですよね♪
おすすめの「有料」ネットショップ作成サービス(2選)
続いて有料で利用できるサービスをご紹介します。
こちらもその他複数のサービスがありますが、代表的なサービスを2つご紹介しています。
MakeShop(メイクショップ)
「MakeShop」は、年間流通総額が9年連続1位(2021年3月時点)と、流通額が大きなサービスです。
特徴は、売上手数料が無料であることです。
そのかわりベーシックなプランであるプレミアムプランでは、初期費用・月額費用がそれぞれ10,000円(税抜)かかり固定費負担は大きいです。
その分豊富な機能や品質の高いサポートを受けることができます。
また「MakeShop」は、デザインテンプレートが173種類と、他サイトと比べて群を抜いて多く、また、充実した機能がそろっているのが特徴です。
BtoB向けのオプション機能にも目を見張るものがあり、卸サイトなどを検討している人には、ぴったりかもしれませんね。
個人向けというより、中小企業など数人のスタッフで多品種の商品を扱って運用するのに適している印象です。
Shopify(ショッピファイ)
「Shopify」は、カナダで2004年に創業されたECサービスです。
EC作成サイト作成サービスにおいては、世界シェアNo.1を誇り、世界175カ国以上で利用されている実績があります。
日本へ本格的に参入したのは2017年のためまだ日本においては後発のイメージですが、近年は広告を目にすることも多くなってきましたね。認知はかなり広がってきているように思います。
最大のメリットは、越境ECにチャレンジしやすいことです。世界各国の言語や税率、決済方法などに対応しているからです。
日本でもクレジットカードはもちろん、代引きやコンビニ決済などにも対応しています。
ほかにも、デザイン性の高いテンプレートが豊富に使用できる、配送や在庫マネジメントが充実している、などのメリットもあります。
また、拡張機能が豊富にあるため、使いこなすには時間がかかる可能性がありますが、海外にも販路を広げて本格的にビジネスをしたい人には適したサービスですね。
まとめ
この記事では、ネットショプをはじめるときのサービスの選び方のポイントから、それぞれのサービスのメリットやデメリットをお伝えしてきました。
それぞれのサービスの特徴を理解したうえでどのサービスを選ぶかは、最終的には「自分がどんなビジネスをしたいか?」次第です。
だから、各社のサービス内容をよく調べて、納得のいくものを選んで頂きたいです。
ご自身の目的と各サービスの特徴を比較しながら、ご自分といちばん相性のよいサービスを見つけてみてくださいね♪
なお、まだ迷ってしまって決められない!という人へのメッセージは以下の通りです。
- まずはASP型の無料サービスを利用して、はじめてみましょう!
- 売りたい商品がたくさんある、またはまだ具体的に決まっていないという人は、集客力のある「BASE」または「STORES」がおすすめ
- ハンドメイド商品を売りたい!など売りたい商品が決まっている人は、見込み客が集まりやすい「minne」がおすすめ
こうやってやってみながら複数サービスを試して自分にあうサービスを探すのも”アリ”ですよね。
迷っているなら「まずはとりあえずやってみる」ことも重要かと思います。
試しにはじめてみて、走りながら気づくこともありますので、まずはチャレンジしてみてはいかがでしょうか♪
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