個人投資家歴13年をもとに、初心者むけにわかりやすく投資に役立つ情報をお伝えしています!
この記事で解決できるお悩み
- 暗号資産(仮想通貨)投資を始めようかどうか迷っている…
- 投資を始めるには、最低限、何を勉強しておくべきだろう?
- 投資をするときの注意点を知っておきたい!
この記事の結論
- 仮想通貨とは、インターネット上に存在する通貨のこと
- 仮想通貨の市場は、株式市場と比較して市場規模は56分の1、ユーザー数は10分の1と非常に小さい
- 仮想通貨投資で得た利益は雑所得に区分され、年間20万円を超えると確定申告をしなければならない
- 投資を始めるなら余剰資金とリスク許容度の範囲内で、詐欺や盗難・ハッキングリスクに注意すること
はじめに
仮想通貨投資を始めるのに、複雑な手続きは不要です。
口座開設して日本円を入金したら、投資したい仮想通貨を選ぶだけです。
簡単に投資をスタートできるからこそ、仮想通貨投資のリスクに目を向け注意点を守って投資することが大切です。
仮想通貨投資を始める前に必ず身につけるべき3種の神器
仮想通貨に投資するときには、以下の3つを必ず身につけておきましょう。
- 投資対象を知る
- 税制を理解する
- 注意点を忘れずリスク管理する
わたしはこれを、仮想通貨投資をはじめるための「3種の神器」と呼んでいます。
あなたが安全に投資活動をするための「お守り」であり、勝率を上げるための「武器」となる投資家の必須知識です。
このあと詳しく解説します。
投資の ”3種の神器” ①:投資対象を知る
” あなた自身がよく知っているものだけに投資するのが、成功への道である 。"
これは投資の神様といわれる米国のウォーレン・バフェット氏の言葉です。
要するに、自分自身で理解できないものに投資してはいけないということです。
暗号資産(仮想通貨)に投資したいと思うなら、まずは暗号資産(仮想通貨)のことをよく知りましょう。
投資したい通貨や市場全体について調べ、特徴や将来性を把握しておくことも大切です。
大切な資産を投じるなら、勉強は不可欠です。知識ゼロの状態で投資を始めるのはやめましょう。
暗号資産(仮想通貨)とは?
仮想通貨とは、インターネット上に存在する通貨のことです。法律上は「暗号資産」と呼ばれています。
※暗号資産は正確には仮想通貨を含むデータ資産の総称ですが、基本的に仮想通貨と暗号資産は同じものと考えて問題ありません。
最初の仮想通貨であるビットコインは、2009年に誕生しました。
日本円や米ドルなどの法定通貨とは異なり、国によって価値が保証されているわけではありません。
ビットコインをはじめ他の多くの仮想通貨は、ブロックチェーン技術により開発・運用されています。
ブロックチェーンとは?
ブロックチェーンとは、多数の参加者に同一のデータを分散保持させる仕組みです。
データの破壊・改ざんが極めて困難で、障害による停止の可能性が低く、強固なセキュリティを実現できます。
仮想通貨というと投資のイメージが先行していますが、実は決済や送金にも使えます。
2021年8月現在、大手家電量販店のビックカメラをはじめ、仮想通貨決済を認めている企業はいくつもあります。
また仮想通貨を使えば、従来のような高い手数料を支払わなくても簡単に海外送金ができます。
仮想通貨は投資や投機目的の他、決済・送金など実用的な利用の目的でも保有する人が増えつつあります。
暗号資産(仮想通貨)の市場動向は?
暗号資産(仮想通貨)市場を理解するために、より身近な存在である株式市場との比較で説明します。
市場規模(金額ベース)
まずは金額ベースで市場を理解するため、市場の規模を見てみましょう。
仮想通貨の時価総額を、世界全体の株式市場の時価総額と比較すると以下のようになります。
(出典:お金と暮らしの情報サイト〈もんじゃ〉)
仮想通貨の時価総額は、株式市場の 約56分の1 に留まっています。
ユーザー数(人数ベース)
次にユーザー数を見て、人数ベースでの市場理解を試みましょう。
実際のユーザー数を把握することは困難ですので、ここでは「口座数 ≒ ユーザー数」とみなします。
株式投資のための証券口座の数は、個人用だけで約2,728万口座あります。 ※2021年3月時点
(出典:日本証券業協会『会員の主要勘定及び顧客口座数等』)
一方の仮想通貨の利用者口座数は、稼働しているものだけだと約280万口座です。 ※2021年6月時点
(出典:日本暗号資産取引業協会『会員の仮想通貨取引状況表』)
つまり仮想通貨のユーザー数は株式の 約10分の1 しかおらず、割合にして 約10%に過ぎないのです。
ここで仮想通貨ユーザー数が、将来的には株式ユーザー数と同等まで増加すると仮定してみましょう。
この場合イノベーター理論に当てはめると、”まだアーリーアダプターが参入している段階” にあると解釈できます。
(出典:『C ROOM 広告・プロモーションのお役立ち情報室』)
イノベーター理論とは?
イノベーター理論とは、1962年にスタンフォード大学の社会学者エベレット・M・ロジャース教授によって提唱されたイノベーション普及に関する理論です。
イノベーター理論では新しいサービスや商品に対する市場の反応を5つに分類し、各層を以下のように定義しています。
- イノベーター(Innovators:革新者)
- アーリーアダプター(Early Adopters:初期採用層)
- アーリーマジョリティ(Early Majority:前期追随層)
- レイトマジョリティ(Late Majority:後期追随層)
- ラガード(Laggards:遅滞層)
イノベーターとアーリーアダプターを足した16%の消費者層を獲得できれば、その後急速に商品・サービスは広まると言われています。
この仮説が正しいとすれば、今のうちに仮想通貨投資に参入することは ”先行者利益" を得られる可能性が高いことを示しているのかもしれません。
仮想通貨のことをもっと学びたい方は、以下で紹介する本がオススメです。
ビットコイン/仮想通貨の入門書 厳選3冊|無料で読む方法も紹介
続きを見る
投資の ”3種の神器” ②:投資対象を知る税制を理解する
仮想通貨投資は株式投資などと同様に、投資で得た利益には税金が掛かります。
値動きが激しい仮想通貨は元手が数十倍から数百倍になる可能性があり夢が膨らみますが、それに伴い多額の税金を納めなければならないことを事前に知っておきましょう。
暗号資産(仮想通貨)取引による利益は、「雑所得」に区分されます。
雑所得の所得税は最大45%の累進課税です。住民税の10%とあわせて合計で55%もの税金を払わなければならない可能性があるのです。
「大儲けして喜んでいたら、翌年になって税金を払うお金が無くなっていて困った(泣)」なんてことにならないよう注意しましょう。
雑所得の合計が年間20万円超の場合は、税金を払うために確定申告を行う必要があります。
仮想通貨投資をする際には必ず年間(1~12月)の利益を計算して、税金を払う必要がある方は忘れずに確定申告しましょう。
詳しくは関連記事をお読み下さい。
ビットコイン/仮想通貨の税金|確定申告の仕組みとやり方【サラリーマン向け】
続きを見る
投資の ”3種の神器” ③:投資対象を知る注意点を忘れずリスク管理する
仮想通貨投資はかんたんに始められますが、投資である以上はリスクがあります。
ここでは、仮想通貨投資のリスクや注意点を紹介します。
余剰資金で始める
仮想通貨は値動きが激しく、ハイリスク・ハイリターンな投資商品です。
メディアでは成功者の話ばかりがクローズアップされがちですが、当然、投資判断を誤れば損失が発生します。
そのため、貯金残高のすべてを投資に回すのは絶対にやめましょう。
リスクを十分に理解し、数ヵ月分の生活費や臨時出費など生活に必要なお金をとり置いた上で、余剰資金で投資することが大切です。
レバレッジ取引で大きく稼ごうとしない
レバレッジとは「てこの原理」のことで、レバレッジ取引とは元手の数倍の金額で取引することをいいます。
通常の現物(げんぶつ)取引では、元手が50万円なら取引できるのは元手と同額の50万円分です。
レバレッジ取引では、レバレッジを2倍に設定すると元手50万円で100万円分の取引ができます。
レバレッジ取引の魅力は少ない元手で大きなリターンを狙えることですが、その分損失も大きくなる傾向があります。
現物取引で十分な投資経験を積んでから、レバレッジ取引に移行しましょう。
またレバレッジ取引を始めても、最初はレバレッジを大きく設定せず小さなレバレッジからスタートすると良いでしょう。
詐欺被害が増えているので注意
仮想通貨に限った話ではありませんが、仮想通貨にかこつけた詐欺を働く悪徳業者が存在します。
特に仮想通貨は新しい投資商品なので、
と感じている人も多いことから、その悩みや不安につけ込もうとする詐欺が絶えません。
仮想通貨取引所で口座開設するときは、金融庁の登録を受けている業者かどうかを確認しましょう。
登録を受けた業者の名前は、金融庁のホームページで公開されています。
2021年7月31日時点での登録業者は31社あります。詳細は資料(金融庁『暗号資産交換業者登録一覧』)をご覧下さい。
登録を受けていない業者に、安易に資金を振り込むのは危険ですので注意しましょう。
盗難やハッキングリスクを認識しておく
多くの仮想通貨を支える仕組みであるブロックチェーン技術は、強固なセキュリティを誇りこれまで一度も破られたことはありません。
しかし仮想通貨の仕組みそのものが破られなくても、仮想通貨取引所が攻撃されれば取引所から盗難や流出が起こる可能性があります。
2018年には仮想通貨取引所のコインチェックが悪意あるハッカーの攻撃を受け、580億円相当の仮想通貨が流出する事件が起きました。
このような盗難やハッキングのリスクがあることを認識しておくことが大切です。
セキュリティ対策に注力している仮想通貨取引所で口座開設するとともに、二段階認証の設定など仮想通貨取引所が推奨するセキュリティ対策を徹底して行いましょう。
あなたの資産は、あなた自身で守るように最大限努めましょう。
大切なのは「適切にリスクをとり、それをコントロールすること」です。
自分のリスク許容度を知り、安全の範囲内で投資をするようにしましょう。
まとめ
投資は自己責任で行うものです。
だからこそ自分で知識を身につけて、十分な準備をしてから始めましょう。
もし準備ができた方は、さっそく口座開設して仮想通貨投資家デビューを果たしましょう。
以下の関連記事では口座開設の手順を解説しています。
また、口座開設手順は理解したので…
(複数を比較して、最適なものを選びたい!)
という方は、以下の関連記事を参考にしてください。
仮想通貨・ビットコイン取引所の選び方|おすすめ12社ランキング
続きを見る
もし、
(面倒だし、時間がない…。)
という場合は、以下の2つのどちからを選べばOKです。
※以下のリンクをクリックすると、公式サイトに移動できます。
どちらも取引量やユーザーが国内最大級の大手です。
もっとも無難な間違いのない選択肢なので、安心です。
参考
その他の取引所も気になる方は、以下の記事が参考になります。
仮想通貨・ビットコイン取引所の選び方|おすすめ12社ランキング
続きを見る
最後に、投資を始める決心はついたけど…
という方にはドルコスト平均法を使った積立投資をオススメします。少額から始めればOKです。
ビットコインの買い方|ドルコスト平均法で「ほったらかし投資」しよう
続きを見る
毎日の値動きを気にしなくてよいので、精神衛生的にも良いです。
仕事や家庭(家事・育児)などで忙しい方には、ピッタリな投資法だと言えるでしょう。
この記事は以上です。
皆さまの投資生活が豊かで楽しいものになることを応援しています。
この記事があなたが暗号資産(仮想通貨)投資をはじめるためにお役に立てたなら幸いです。
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